2002年7月 1日(月)配信

C.ダ・マッタ3連勝!! B.ジュンケイラと1-2フィニッシュ完全勝利
猛暑のシカゴで「虎」高木も4位。表彰台目前次戦に期待

予選
3連勝を飾ったC.ダ・マッタのトヨタ・ローラ
3連勝を飾ったC.ダ・マッタのトヨタ・ローラ
 CARTシリーズは、第7戦を迎えて今シーズンの行方を大きく左右するハイシーズンの"天王山"へ突入した。
 米国第3の大都市シカゴは、古くは5大湖ミシガン湖の地の利を活かした物流で栄え、禁酒時代のアルカポネを代表とするギャングの街でもあった。しかし、現在は、高層ビルが林立し、米国経済、文化の一翼を担っている。第7戦の舞台となる「シカゴ・スピードウェイ」は、シカゴ中心街から東に11マイル(約20分)と好立地条件の1マイルオーバルコース。
 元競馬場のコースは、ターン1と2、ターン3と4が対称の長円形。バンク角は、同じく1マイルオーバルのミルウォーキーより若干浅く、やはり走行ラインは限られ、追い抜きは至難。予選順位と、68周以内と規定されたピットインが勝負を分ける。
 6月29日(土)予選を前に、午前中に行われたプラクティスでは、高木虎之介が2番手、C.ダ・マッタが4番手、S.ディクソンが6番手とトヨタチームは好調さを発揮。午後の予選では、気温が上がり、セッティングに苦しめられたものの、C.ダ・マッタが3番手で今季オーバル予選自己最高位。B.ジュンケイラが5番手、期待の高木虎之介は8番手から決勝へ臨むこととなった。

決勝
 6月30日(日)午後2時30分、強烈な太陽が容赦なく照りつけ、気温30度を越える猛暑を突いて250周の決勝レースがスタート。しかし、スタート直後に、昨年の覇者K.ブラックとJ.バッサー(フォード)が接触。イエローコーションが解除された15周目から本格戦がスタートした。
 トヨタチームは、4位C.ダ・マッタ、5位B.ジュンケイラ、9位高木虎之介、10位S.ディクソンで序盤戦へ突入。最初のヤマ場は、規定の68周目を境としたピットイン争いで繰り広げられたが首位にC.フィッティパルディが躍り出て、C.ダ・マッタは2位へ。B.ジュンケイラは4位へと各々ステップアップを果たした。
 その後、灼熱のレースでM.アンドレッティ(ホンダ)がオーバーヒートで戦列を去るなど波乱のレースを、トヨタチームは、3位に進出したB.ジュンケイラの健闘もあり、トップ3体制を確立。高木虎之介も、うまくレースを運び、8位、6位と順位を上げ、中盤戦へ持ち込んだ。
 しかし、142周目にピットインしたC.フィッティパルディが、ピットアウト後に左後輪が脱落するまさかのトラブルで首位からの戦線離脱。このイエローコーション後に、C.ダ・マッタが首位奪取。2位にB.ジュンケイラ、4位には高木虎之介が駒を進めた。
 その後、終盤、204周目を境とした規定による3回目、最後のピットインも、トヨタチームは計画通りに、順調にこなし、チェッカーフラッグへと突き進んだ。そして、昨年よりも25周も走行周回数が増え、さらに、猛烈な暑さの中での過酷な戦いとなったレースを、1位C.ダ・マッタ、2位B.ジュンケイラ、4位高木虎之介、6位S.ディクソンの順でチェッカーフラッグ。
 レースを前に、"ワールドカップ"で母国ブラジルの快勝を喜び、自らの頭を"ロナウド刈り"にして、必勝を誓ったC.ダ・マッタの3連勝とトヨタチームの3戦連続1-2フィニッシュでシカゴの激戦は、幕を閉じた。

C.ダ・マッタ(ニューマン・ハース・レーシング)のコメント:
今シーズンは、オーバルコースで、なかなか結果が出せなくて、ポイントの獲得にも繋がらなかった。しかし、今日のレースで、その不安も消し飛び、自信が持てたとともにオーバルコースも制覇できることを証明出来た。とにかく、サッカーでのブラジルの勝利に続き、B.ジュンケイラと共に1-2フィニッシュを果たせたことが、ブラジル人としては、とても誇りであり、今回の勝利は格別だ。さらに連勝を目指す。

高木虎之介(ウォーカー・レーシング)のコメント:
最後のピットストップで交換したタイヤのバランスが不調でもうひとつ追い上げが叶わなかった。「もてぎ」からずっと良いところを走っていたが、ピット作業や自分のミスでうまく行かなかった。しかし、今回は、納得の行くレースが出来た。ずっと、表彰台は見えているので、次戦は絶対に表彰台に乗る。

TRD-USA社長 J.オーストのコメント:
C.ダ・マッタもB.ジュンケイラも完璧にレースを運んでくれた。とても嬉しい。トヨタチームが、安定して、首位争いを続けていられることは、各チーム、各ドライバー、そして、トヨタのエンジニアの努力の結晶であり、これから続くハイシーズンの戦いも、チャンピオン獲得を目指して、一丸となって、チャレンジを続ける。

TRD-USA 林 博美のコメント:
計画通りにレースを運ぶ事が出来た。今シーズンのハイライトともなる、連戦の幕開けを完全勝利で飾れ、とりあえずは、とても嬉しい。しかし、これからのレースが大事なので、各チームと共に気を引き締めて次戦へと臨む。高木選手は、今回も、もう少しで表彰台というところまで、頑張ってくれたが、惜しくも果たせなかった。調子は絶好調なので、さらに体制を整えて勝ち進み、次戦では、表彰台へと上ってくれるものと期待している。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差ST
16C.ダ・マッタトヨタローラニューマン・ハース25002:06:35.3663
24B.ジュンケイラトヨタローラチップ・ガナッシ2500.665
327D.フランキッティホンダローラグリーン2503.4561
45高木虎之介トヨタレイナードウォーカー25011.9978
552中野信治ホンダローラフェルナンデス25012.68416
644S.ディクソントヨタローラチップ・ガナッシ25013.2199
1220T.ベルトヨタレイナードパトリック2482 Laps17
1411C.フィッティパルディトヨタローラニューマン・ハース141109 Laps11
1812K.ブラックトヨタローラチップ・ガナッシ0250 Laps12
Race DATA
ポールポジションD.フランキッティ (23.428)
ファステストラップP.トレーシー (24.192)
最多リードラップC.ダ・マッタ (82周)
気温摂氏33度
天候晴れ
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位C.ダ・マッタトヨタ95
2位B.ジュンケイラトヨタ70
3位D.フランキッティホンダ64
5位C.フィッティパルディトヨタ43
6位S.ディクソントヨタ42
12位K.ブラックトヨタ32
15位高木虎之介トヨタ25
16位T.ベルトヨタ19
マニュファクチャラーズポイント
順位エンジンポイント
1位トヨタ131
2位ホンダ106
3位フォード85