2015年 活動発表会／ファンミーティング
イベントレポート
1月30日（金）、雪が降る東京・お台場で「2015年 トヨタモータースポーツ活動発表会」、「トヨタモータースポーツ・ファンミーティング」が行われました。いよいよ2015年のモータースポーツシーズンも本格的にスタート、今回はその様子と共に舞台裏を紹介します。
待望の2015年のラインナップが発表されました
1日の最初のイベントとして行われた「2015年 トヨタモータースポーツ活動発表会」。あいにくの天候にも関わらず、多くの報道関係者が詰めかけました。ステージには、トヨタ自動車株式会社の豊田章男社長や加藤光久副社長が登壇し、2015年シーズンの活動発表や参戦に関する思いを熱く語りました。またサプライズとして、2017年より世界ラリー選手権（WRC）への挑戦を発表。参戦に向けテストを行っている車両「ヤリス WRC」には多くのフラッシュが浴びせられ、注目度の高さをうかがわせました。
豊田章男社長がドライバーたちを激励
主な発表も終了し、誰もがホッとしているステージ裏のドライバーたちの控え室に、サプライズで豊田章男社長がやって来ました。豊田社長は満面の笑顔で、ドライバー1人1人と握手を交わし、感謝の言葉や今季の活躍を期待する一言を述べていきました。一方、ドライバーたちは恐縮するやら、最敬礼だったり・・・。でも、社長自らの応援に最後は笑顔でした。自らステアリングを握り、レースやラリー活動を行う豊田社長だけに、ここに集うドライバーは仲間であり、リスペクトするアスリートなのでしょうね。
メディア向け写真撮影の傍らで
発表会の最後は、各カテゴリーに分かれての写真撮影。会場にはWECからSUPER GT、スーパーフォーミュラ、ダカールラリー、NASCAR、ニュルブルクリンク24時間などに参戦するクルマがずらりと並んでいました。大勢のカメラマンや記者、関係者の前で、モータースポーツ活動を統括する加藤光久副社長と各ドライバーたちが車両の前に整列して、写真に収まっていきます。
撮影待ちのドライバーたちは、自分が参戦していない他カテゴリーの車両に興味津々のようで、そのクルマに乗るドライバーに質問したりと話しの華を咲かせていました。ただ、話しが盛り上がりすぎて、肝心の写真撮影に遅れそうになるドライバーも・・・。
ファンミーティングまでの合間も撮影や取材です
囲み取材も終了し、次に行われるファンミーティングまでは2時間の休憩時間がありました。でも、この時間もドライバーたちはまだまだ忙しいんです。まずは広報用の写真撮影。特設の撮影スタジオで個別の写真を撮っていきます。そこに乱入してきたのは......。くま吉くんでした。中嶋一貴選手と一緒に「はい、ポーズ！」。セバスチャン・ブエミ選手はじめドライバーたちにも大人気でしたよ！
そして写真撮影と平行して行われていたのは、公式サイトに掲載されるムービーのインタビューです。お話を聞いていたのはレース実況でおなじみのピエール北川アナウンサー。立川祐路選手と石浦宏明選手という新コンビの撮影にお邪魔すると、「よし、変顔でいきましょう！」とピエールさん。ノリノリの北川さんと石浦選手に、立川選手ちょっとあきれ顔！？
ムービーは下記よりご覧ください。
SUPER GT 2015年 ドライバーインタビュームービー
スーパーフォーミュラ 2015年 ドライバーインタビュームービー
楽しさいっぱいのファンミーティング
お待ちかねのファンミーティングがスタート。今回は3つのアトラクションが用意され、それぞれにドライバーが交代して参加していきます。写真撮影では、憧れのドライバーの隣に立って写真に収まれるということで、どのカテゴリーでも長蛇の列が。今回のファンミーティングは平日の夕方開催とあって、スーツ姿の方もちらほら。写真ではにっこりとは行かず緊張気味でも、ドライバーに応援の言葉を伝え、握手してもらうと思わず笑顔になっていました。
サイン会にもやはり長い列ができていました。ファンの方が撮ったレースカーの写真やミニカーにもサインをもらって、サインだけでなくドライバーとの会話が弾んでいた方もいました。ドライバーたちが並ぶ机の最後の雰囲気がちょっと違う・・・。なんと、くま吉くんとルーキーちゃんまでサイン会へ参加!!ドライバーのサイン以上に貴重かも知れませんね(笑)
期待感いっぱいの言葉が続々のトークショー
ステージでは、ダカールラリー、ニュルブルクリンク24時間レース、WEC、SUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦するドライバーたちが順番にトークショーを行いました。
今年終わったばかりのダカールラリーでクラス連覇を果たした三橋淳選手は「今年は距離がちょっと短かったので、少しもの足りなかったですね。最後のコースは最初のコースの逆走だったし」と余裕の一言。今シーズンはWECとスーパーフォーミュラにフル参戦する中嶋一貴選手は「3シリーズ掛け持ちの去年よりは楽そう」とダブルチャンピオンへの意欲を見せる一方、「大変なのは、彼ら（ブエミ＆アンソニー・デビッドソン選手を指し）。今日も時差ぼけで大変そう(苦笑)」と早くもパートナーたちを気遣っていました。すると「ほんとここにベッドがあればすぐ寝ちゃうよ(笑）。でも、こんなにファンの皆さんが居てくれるので眠気はすっ飛んでますけどね」とデビッドソン選手は早くもファンに支えられているようです。
SUPER GTのトークでは、脇阪寿一選手が「昨年は決まらないことが多くて準備不足でしたが、今年はこの発表会から皆さんに会えて良かった。もうテストも始めていて開幕が楽しみです」と自信の言葉がでました。新コンビとなったアンドレア・カルダレッリ選手と平川亮選手は共に「若い2人の走りに期待してください」と20代前半という若さをアピールしていました。スーパーフォーミュラで戦うジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手は「スーパーフォーミュラはもちろん、SUPER GTでもチャンピオンを狙うよ！」とアピールするも、司会から「スーパーフォーミュラは全力で応援するけど、SUPER GTは（別メーカーからの参戦なので）応援しにくいですね（苦笑）」とのツッコミに思わず頭を掻くオリベイラ選手でした。
小林可夢偉選手はビデオメッセージで登場
今季はスーパーフォーミュラに挑戦する小林可夢偉選手。発表会は残念ながら欠席でしたが、ビデオで登場しファンにメッセージを届けてくれました。発表会の同じ日に行われているWECのテストにゲスト参加することになり、急遽欠席となってしまったとのこと（TS040 HYBRIDの2号車、アレックス・ブルツ選手とステファン・サラザン選手、マイク・コンウェイ選手もテスト参加で欠席）。「僕が今シーズン、TS040 HYBRIDを体験できるチャンスは今回だけ。（発表会に）欠席して申し訳なく思います」との弁に会場のファンも納得顔。「昨年末に岡山でテストに参加し、とても楽しく運転でき、やりがいを感じ、参戦を決断しました。スーパーフォーミュラを盛り上げ、自身としてはチャンピオンを目指し全力でチャンレンジします」と意欲を語ってくれました。
いよいよ始動した2015年のモータースポーツシーズン。新たな希望と目標を胸にTOYOTA Racing、LEXUS RACING、GAZOO Racingのドライバーたちが走り出します。彼らを加速させるには、皆さんの応援が一番のエネルギーです。そうドライバーたちとクルマは、ファンと一緒に走るものなのです！ 今シーズンも一層のご支援、ご声援をよろしくお願いします！