2014年 モータースポーツ活動発表会&モータースポーツ・ファンミーティング
イベントレポート

TOYOTA MOTOR SPORTS FAN MEETING 2014 in MEGA WEB イベントレポート

1月30日、東京・お台場のMEGA WEBで「2014年モータースポーツ活動発表会」が行なわれました。発表会の冒頭にはトヨタ自動車株式会社の豊田章男社長が登壇し、「もっといいクルマづくりと、クルマファンづくり、これらをトヨタのモータースポーツ活動のブレない軸として、挑戦し続けていきます」と宣言。とても楽しみな2014年シーズンとなりそうです。各カテゴリーの体制等はプレスリリースをご覧いただくとして、ここでは発表会の舞台裏や、その後に行なわれた「TOYOTA MOTOR SPORTS FAN MEETING 2014」の様子をご紹介しましょう

マジメにリハーサルに臨んでいます!?

発表会本番を前に、参加ドライバーのみなさんが全員集合。まずは舞台裏の控え室で発表会の流れや立ち位置の説明など、進行役のスタッフの話を真剣に聞いています。「○○選手は△番の位置に立ってください」などとかなり細かい指示が出たため、覚えるのが大変そうでした。次は場所を移して、記念撮影の立ち位置の確認へ。それぞれ参戦カテゴリー車両の傍らに移動するのですが......。ドライバーの皆さん、新型車のスーパーフォーミュラに興味津々で、そこで立ち止まってしまいます。WECに参戦するアレックス・ブルツ選手はしゃがみ込んでまで、撮影していました。一方、リハーサルの合間を縫って、WEC参戦ドライバーのムービー撮影も行なわれました。WEC参戦6選手のコメントも聞けますので、こちらをぜひチェックしてくださいね。

期待のルーキーと復帰組をご紹介

  • 左からナレイン・カーティケヤン選手、オリバー・ジャービス選手、中山雄一選手
  • チームメイトのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手とともにファンサービスをするナレイン・カーティケヤン選手
  • 2007年全日本F3第1戦より 優勝を飾ったオリバー・ジャービス選手(写真中央)。F3時代もチームメイトだった石浦宏明選手(写真右)とともに「奪冠」を狙います
  • サードドライバーとして参戦した2007年 SUPER GT 第6戦 鈴鹿1000kmでは表彰台の頂点に立った(写真右)
  • 2010年 FCJで全戦ポールポジション&全12戦中10勝の偉業を果たしてチャンピオンを獲得した中山雄一選手(写真中央)
  • 昨年は全日本F3チャンピオンを獲得し、いよいよ国内トップフォーミュラにステップアップ

今シーズン、TOYOTA Racingから国内トップフォーミュラに参戦するニューカマーをご紹介しましょう。まずはスーパーフォーミュラにTEAM IMPULから参戦するナレイン・カーティケヤン選手。インド出身の選手でイギリスF3を経て、2001年フォーミュラ・ニッポンに参戦。その後、2005年、2011年〜2012年とF1にも参戦してきた経験豊かな選手です。13年ぶりとなる日本のトップフォーミュラでどのような戦いを見せてくれるのか楽しみですね。

そして同じく国内レース復帰となるのはSUPER GTにLEXUS TEAM SARDから参戦するオリバー・ジャービス選手。イギリス出身の選手でイギリスF3を経て、2007年には TOM'Sから全日本F3に参戦、同年のマカオでは優勝を飾っています。2008年からはドイツツーリングカー選手権(DTM)に、昨年はル・マン24時間レースに参戦していました。SUPER GTには、全日本F3に参戦していた2007年の鈴鹿1000kmでTOM'Sのサードドライバーとして表彰台の頂上に立ちました。シーズンフル参戦は今年が初めてです。自分の乗るLEXUS RC Fに興味津々で、携帯で撮影している姿をキャッチしました。F3時代のチームメイト、石浦宏明選手とともに「奪冠」達成に期待しましょう。

最後は、今シーズンからスーパーフォーミュラに参戦する中山雄一選手です。中山選手はカート時代に数々のタイトルを獲得、2008年から参戦したFCJでも3年目の2010年に全戦ポールポジション&全12戦中10勝の偉業を果たしてチャンピオンを獲得。昨年は全日本F3チャンピオンとなり、待望のトップカテゴリーへとステップアップする中山選手。「FCJ、F3で経験したことをトップカテゴリーでも発揮していいところを見せたい」とコメントしてくれました。弱冠22歳、若さ溢れるルーキーの活躍に注目です。

初めての発表会に"ドキドキ!"

1月5〜18日に開催されたDAKAR RALLY 2014の市販車部門で優勝した三橋淳選手。レースでの感想をうかがったところ、「3年ぶりの優勝ですごくホッとしていますし、今年最初のレースイベントでトヨタのクルマが優勝できたことはいい弾みになるんじゃないかなと思います」とコメントしてくれました。しかもこの発表会に初めて参加したとのことで、「こうして発表会に呼んでいただけて光栄に思っています」と笑顔を見せてくれました。
そしてもうひとり、発表会初参加となったのが、昨年のFCJでチャンピオンを獲得し、今年は全日本F3選手権に参戦する山下健太選手です。「先輩に囲まれてめちゃくちゃ緊張してます」と山下選手。なんと発表会には高校の同級生が応援にかけつけてくれたそうです。サイン会で「山健」とサインしている姿が印象的でした。

3つのバッジをコンプリート!?

発表会の席上、各カテゴリーに参戦するドライバーが紹介されていく場面で、石浦宏明選手と大嶋和也選手がなにやらゴソゴソ始めました。不思議に思って見ていると、Yシャツに付けていたバッジを替えているようです。石浦選手はSUPER GT(LEXUS Racing)、SUPER FORMULA(TOYOTA Racing)、ニュルブルクリンク24時間耐久レース(GAZOO Racing)の3カテゴリーに参戦するため、それぞれのカテゴリーによってバッジを付け替えていたんだそうです。忙しい2014年になりそうですが、それだけ実力を期待されている証しでしょう。がんばってくださいね!

レクサス くま吉&トヨタ くま吉も大活躍

ドライバーの皆さんは発表会の合間を縫って、このウェブサイトや広報用に使用する顔写真を撮影しました。慌ただしい中でしたが、カメラの前に立つと、背筋がピンとしてお顔もキリッとします。さすがは皆さんプロフェッショナルですね。
その様子を見ていたレクサス くま吉くんとトヨタ くま吉くん。「僕らも!」とカメラの前に立ちました。気を付けをしたり、横を向いたり、ポーズをとったり......。でも、この日はくま吉くんたちも大忙しです。撮影が終わるとエレベーターに乗ってイベント会場へと降りて行きました。GAZOO Racingのルーキーちゃんも加わって、展示車両の前でポーズをキメてくれました。

今シーズンの抱負は......?

発表会当日の午後からは「TOYOTA MOTOR SPORTS FAN MEETING 2014」がスタート。まずは中嶋一貴選手、三橋淳選手、立川祐路選手、平手晃平選手、国本雄資選手によるトークショーでは、今シーズンの抱負を書き初めにしました。「愛」と書いた国本選手がその理由を「ファンやレースを愛して......」と説明し始めると、それをさえぎるように中嶋選手から「(フォーミュラ・ニッポン優勝の表彰台からプロポーズした)晃平みたいにプロポーズするの?」と質問され、たじたじの国本選手。また、シメのトークショーには脇阪寿一選手、石浦宏明選手、大嶋和也選手、伊藤大輔選手が登場し、同じく書き初めを披露しました。大嶋選手の書き初めは「シーズン前半からがんばろ」でしたが、本当は「がんばる」と書きたかったのに「『る』を書いている途中で墨がなくなっちゃった」そうです。また、脇阪選手の「妥当三橋」の意味は「パリダカで勝った三橋選手を打倒(して自分もパリダカを走りたい)。(でも)三橋選手にはパリダカが妥当」なんだとか。これには、平日の午後にも関わらず多くのファンが詰めかけた会場が爆笑していました。

サインを求めるファンに囲まれて......

「TOYOTA MOTOR SPORTS FAN MEETING 2014」ではサイン会や写真撮影会、グランツーリスモ6対決が行なわれました。先着順による人数制限がありましたがどれも好評で、朝11時からの配付の整理券があっというまに終了。サイン会には整理券をゲットしたファンの方たちが、楽しみな顔で列を作っていました。また、2001年以来となるスーパーフォーミュラ(当時はフォーミュラ・ニッポン)に参戦するカーティケヤン選手とチームメイトのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手も笑顔でサインに応じていました。

グランツーリスモ6対決で本気バトル勃発!?

MEGA WEBの2階にあるワクドキゾーンでは「グランツーリスモ6」を使用したタイムアタック対決が行なわれ、ドライバーは本番さながらの白熱したバトルを披露。石浦宏明選手のMCでファン3人との対決に挑んだ大嶋和也選手は、何とファンに敗れて2位に。「意外と本気だったんだけどなあ...」とぽつり。立川祐路選手と平手晃平選手が担当した時間帯には参加者に欠員が出たため、チャンピオンコンビが揃って参加。ファンとのバトルを楽しむどころか、ふたりでGT顔負けサイド・バイ・サイドの本気バトルを開始! 立川選手がコースをショートカットして辛勝、負けず嫌いな一面を見せていました。

ドライバーと新型車を独占しての撮影会

写真撮影会は各カテゴリーに参戦する車両、ドライバーを独り占めできるとあって、この日一番の人気イベントとなりました。撮影会に参加したファンのみなさんは緊張しながらも、笑顔を見せていました。ところがひとり、スネて写真の輪から離れてしまった選手を発見! 石浦宏明選手のファンが、石浦選手のとなりで撮影してほしいとリクエストしたところ、自分の立ち位置がなくなってしまった木下隆之選手がパリダカに参戦したランドクルーザーの横に移動してしまいました。これには石浦選手も苦笑い。笑いをとった木下選手はすぐに元の位置に戻りましたのでご安心を。写真撮影会はこのように和やかな雰囲気のなかで続いていきました。

緊張の発表会と楽しいファンミーティング、いかがでしたか? 一方、車両が一新されるSUPER GTやスーパーフォーミュラでは、ドライバー、チームのスタッフはテストに、車両製作にとフル稼働! モータースポーツファンの皆さんに、もっといいクルマを、もっと楽しいレースを見ていただくため、早くも戦いを開始しています。今シーズンのLEXUS Racing、TOYOTA Racing、GAZOO Racingの活躍にどうぞご期待ください。