第3/4戦とも2位入賞を果たした
J.デュフォアのトムスF300
全日本F3選手権シリーズの第2大会「筑波チャレンジカップレース第1戦」が4月7~8日にかけて茨城県の筑波サーキットで開催された。
今季より基本的に一大会2戦づつ行なわれるF3は、今回も土曜日に通算第3、4戦の予選と第3戦の決勝、日曜日に第4戦の決勝レースを開催。サポートレースとしてネッツカップのヴィッツ関東シリーズ第2戦と、アルテッツアシリーズ第1戦、そしてエッソ・フォーミュラトヨタシリーズ第2戦も行なわれた。
好天のもとで賑やかな大会となった第3戦、第4戦ともに予選では、早めにセッティングを決めたB.トレルイエ(無限MF204B)がトップ。J.デュフォア(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)がこれに続いた。一方、第2戦で優勝を果したP.モンティン(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)は筑波のコースレイアウトに馴染めず、第3戦予選6番手、第4戦予選4番手にとどまった。
第3戦の予選は、2度の赤旗中断など、荒れたレースを予感させた。
◆第3戦決勝◆
ヴィッツのコンソレーションレースに続いて行なわれた第3戦の決勝レースでは、B.トレルイエが好スタートを決め、J.デュフォアがこれに続いたが、オープニングラップの第1ヘアピンで接触してコース上にとどまった車両があり、赤旗でスタートやり直しに。
しかし、仕切り直しとなったスタートでもB.トレルイエは、一瞬点灯の遅れたシグナルに戸惑いながらも首位をキープし、J.デュフォアがこれを追う展開に。その後は、逃げるB.トレルイエのペースがやや速く、2台の差は序々に拡大。J.デュフォアも3位のP.サンドバーグ(無限MF204B)との差を大きく開き、それぞれが単独行となった。
そして迎えたファイナルラップの第2ヘアピンで再び接触があり、ゴールを目前に2度目の赤旗でレース中断。レースはそのまま成立することとなり終了された。
◆第4戦決勝◆
明けて8日も天気は晴れ時々曇りで、気温は高く、日向では汗ばむほどの陽気となった。
ネッツカップ、フォーミュラトヨタの決勝に続いて行なわれた第4戦の決勝レースでは、再びB.トレルイエがポールポジションから首位に立ち、これをJ.デュフォアが追う展開。その後方では予選3番手スタートの佐藤晋也(無限MF204B)にP.モンティンが迫るが、パスポイントの少ない筑波に手こずったか、抜くには至らない。しかし、18周目に第2ヘアピンでクラッシュで一時レース中断。
レース再開まで、19周目から3ラップにわたってセーフティカーが導入されると、首位を逃げるB.トレルイエとの差は縮まり、このチャンスを逃さず2位のJ.デュフォアがパスするチャンスを窺うが、結局そのままチェッカー。J.デュフォアは2戦連続の2位獲得となった。
一方、果敢に3位の佐藤晋也に迫ったP.モンティンも、最後までパスは叶わず、4位でフィニッシュ。
筑波サーキットで苦戦を強いられたトヨタ勢は、次ラウンドとなる富士スピードウェイで雪辱を晴らす。
INGINGチームのJ.デュフォアのコメント:
今回はB.トレルイエのペースが速く、自分もベストに近いスタートダッシュを切ったが及ばなかった。次戦、この筑波とは対照的な高速サーキットの富士スピードウェイでベストを尽くしたい。
トムスチームのP.モンティンのコメント:
狭く低速で滑りやすい筑波は特殊なコースであり、ここでのセッティングを煮詰められなかったのが敗因となってしまった。しかしシーズン全体を見据え、気分を切り替えてこれからのレースに臨む。