2001年5月20日(日)配信

全日本F3第8戦で トムスのモンティンが2位入賞
第7戦2位のJ.デュフォア、 第8戦は最下位からの追い上げで6位入賞


第7戦は3位、第8戦で2位入賞を果たし、
ランキング2位に付けるP.モンティンのトムスF301
 全日本F3選手権第7戦/第8戦が5月19日、20日「2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦」と併催して山口県美祢市のセントラルパークMINEサーキットで行われた。
 今季全日本F3の第4ラウンドとなるMINEは、タイトコーナーの続くツイスティなコース。好天に恵まれ、19日は26度、20日は28度と気温もうなぎのぼり。MINEサーキットは路面のμが低く、他カテゴリー車両の走行などによってコンディションが変わりやすいため、各車セッティングに悩み続けた。
 19日10時45分から20分間、16台が出走して行われた第7戦の予選では、やはりセッティングの決まらなかったJ.デュフォア(INGING/トヨタ・トムス3S-GE)が2番手、P.モンティン(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)が3番手のポジションに留まることになった。さらに、10分間のインターバルをおいて行われた第8戦の予選でもP.モンティン2番手/J.デュフォア3番手と苦戦。両戦ともにポールポジションを獲得したのはB.トレルイエ(無限MF204B)で、難しいコースコンディション下で、再び外人勢が上位を独占する予選結果となった。

◆第7戦決勝◆
 第7/8戦の予選に続いて、19日午後2時18分にスタートが切られた第7戦の決勝レースでは、ポールポジションのB.トレルイエがホイールスピンで出遅れた。これにJ.デュフォアが並びかけるものの、B.トレルイエがリード。
 2位で首位を追うJ.デュフォアは、その後も果敢にB.トレルイエを攻めたが、速さでやや分のあるB.トレルイエを攻略できず、結局予選通りの順位でチェッカー。J.デュフォアは2位、P.モンティンは3位で表彰台に上った。

◆第8戦決勝◆
 20日、サポートレースの後で午後1時にスタートが切られた第8戦決勝戦は、ポールポジションのB.トレルイエが再びスタートを失敗、並んでフロントローからスタートを切ったP.モンティンが首位奪取に成功。
 P.モンティンはB.トレルイエを従えて周回するものの、セッティングで勝るB.トレルイエを引き離すことが出来ずに序盤戦へ。
 13周目の最終コーナーでドライビングミスを犯したP.モンティンは、その後のストレートでB.トレルイエに並びかけられ、2台並んで1コーナーへ。しかし、アウト側からコーナーに入ったP.モンティンと接触。両車はスピンを喫するが、幸い接触は軽微で2台ともすぐにコースに復帰。しかし、P.モンティンは、B.トレルイエに先行を許してしまう。
 首位を追うP.モンティンは、B.トレルイエのペースには及ばず、この順位のままでチェッカーフラッグとなった。
 なお、接触について、B.トレルイエに訓戒及びペナルティポイント1点、P.モンティンに訓戒及びペナルティポイント0.5点の罰則が課された。これに対し無限チームが抗議/控訴を行ったため、第8戦の正式結果は、後日JAFの審査委員会の裁決後決定することとなった。
 一方、予選3番手のJ.デュフォアはスタートで痛恨のエンジンストール。最下位から凄まじい追撃を開始。何と10台をパスし、6位でフィニッシュ。その激しい走りは、大観衆を沸かせた。

INGINGチームのJ.デュフォアのコメント:
第7戦はB.トレルイエのペースに及ばなかった。ここはコースコンディションが変わるのでセットアップが本当に難しい。セッティングを煮詰めきれなかった。第8戦ではスタートを失敗してしまうし。本当に悔しい。

トムスチームのP.モンティンのコメント:
第7戦は3位スタートで3位ゴール。やはり悔しい。第8戦の接触は残念だけど、レースにつきもののアクシデントなので、仕方ないと思う。しかしポイントで2位を守ったので、まだチャンスはあると思う。

リザルト

第7戦
順位No.ドライバーエンジンチームタイム周回予選
1 1 B.トレルイエ(フランス) ホンダ(無限MF204B) 無限×童夢プロジェクト 28'24.814 20 1
2 3 J.デュフォア(フランス) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 3.024 20 2
3 0 P.モンティン(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 8.743 20 3
4 12 井出 有治 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond 21.766 20 4
5 33 小暮 卓史 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) NOW MOTOR SPORTS 31.208 20 5
6 2 柳田 真孝 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 31.863 20 6
7 17 P.サンドバーグ(スウェーデン) ホンダ(無限MF204B) LIAN RACING 32.667 20 9
8 5 西村 秀樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TEAM 5JIGEN 43.942 20 12
9 8 田崎 紀彦 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 45.009 20 11
10 64 佐藤 晋也 ホンダ(無限MF204B) NAKAJIMA HONDA 55.676 20 10
第8戦
順位No.ドライバーエンジンチームタイム周回予選
1 1 B.トレルイエ(フランス) ホンダ(無限MF204B) 無限×童夢プロジェクト 40'13.790 28 1
2 0 P.モンティン(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 4.871 28 2
3 12 井出 有治 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond 13.615 28 4
4 2 柳田 真孝 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 14.458 28 5
5 33 小暮 卓史 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) NOW MOTOR SPORTS 30.374 28 6
6 3 J.デュフォア(フランス) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 32.405 28 3
7 8 田崎 紀彦 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 37.283 28 8
8 64 佐藤 晋也 ホンダ(無限MF204B) NAKAJIMA HONDA 37.554 28 7
9 7 山本 左近 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 1'16.441 28 -
10 6 小川 貴裕 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TEAM 5JIGEN 40.103 20 11
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 ブノワ・トレルイエ 無限 130
2 パオロ・モンティン トヨタ・トムス 107
3 ジェレミー・デュフォア トヨタ・トムス 98
6 澤 圭太 トヨタ・トムス 39
7 密山 祥吾 トヨタ・トムス 29
8 田崎 紀彦 トヨタ・トムス 27
11 田崎 紀彦 トヨタ・トムス 27
12 山本 左近 トヨタ・トムス 24
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカー(エンジン名)ポイント
1 ホンダ(無限MF204B) 145
2 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) 135
3 ニッサン(ニッサンSR20VE) 48