2015 第13戦で3位入賞を果たした
トムスチームの山本左近
全日本F3選手権第12/13戦(第7回大会)が「2001年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦」の併催として、7月28~29日の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。前戦の鈴鹿戦は、例外的な1大会1レースだったが、今回は、再び1大会2レース開催に戻り、土曜日に第12/13戦の予選と第12戦の決勝、日曜日に第13戦の決勝レースが15台の出場車が参加して行われた。
週末の仙台地方は天候が不順で、土曜日は雨こそ降らなかったものの、曇天で気温は上がらず。金曜日の練習走行時と異なるタイヤが支給されたことで各チーム予選のセッティングに悩み、第12戦の予選ではP.モンティン(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)は、B.トレルイエ(無限MF204B)に僅かに及ばず2番手、続く第13戦の予選では、オーバーステアに悩んで3番手に甘んじた。一方、前戦鈴鹿戦で初の3位表彰台に上がった山本左近(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)は、今回も好調で第12戦の予選4番手、第13戦の予選ではコースレコードを破るタイムでポールのB.トレルイエに次ぐ自己最上の2番手グリッドを獲得した。また、練習走行からセッティングに悩んだJ.デュフォア(INGING/トヨタ・トムス3S-GE)は第12戦予選3番手/第13戦予選4番手にとどまった。
◆第12戦決勝◆
28日(土)午後2時28分にスタートを切った第12戦は、P.モンティンがスタートに失敗。2位はキープしたもののB.トレルイエの先行を許してしまう。その後、P.モンティンは、中盤戦でB.トレルイエのブレーキングミスを突いて急迫したが、パスするには至らず、惜しくも、B.トレルイエに2秒差の2位でチェッカーフラッグを受けた。
J.デュフォアがこれに続き3位。また、山本左近は5位を走行中の6周目に第1コーナーで先行車をパスしようとしてスピンし他車と接触。最後尾まで後退することとなり、一旦ピットに戻り、応急措置を施して再出走したが、レースを諦めざるをえなく、第13戦へと賭けることとなった。
◆第13戦決勝◆
29日(日)は、朝から霧雨が降り、サポートレースのネッツカップヴィッツ東北シリーズ、エッソ・フォーミュラトヨタシリーズは、ドライコンディションとハーフウェットの難しい状況で行われた。しかし予定より10分遅れでスタートした第13戦のスタートまでには雨も上がり、路面は完全なドライとなった。
午後1時8分にスタートした決勝レースは、第12戦に続いてB.トレルイエが再びダッシュ。フロントローから並んでスタートを切った山本左近はホイールスピンを喫し、P.モンティンの先行を許してしまう。P.モンティンは、B.トレルイエの追撃に入るものの、首位を逃げるB.トレルイエのペースは速く、序々に離されてしまう。
山本左近も低温で滑りやすい路面に思う様にペースが上がらず結局25周のレースは、この順位でチェッカー。P.モンティンは、前戦に続き連続2位表彰台、山本左近も第11戦に続く2度目の3位表彰台を獲得した。
トムスチームのP.モンティンのコメント:
金曜日には、セッティングを煮詰めたがタイヤの種類が変更され、予選ではオーバーステアに苦戦した。決勝レースは、第12戦でスタートを失敗、第13戦では逆に上手く行ったが、どうしてもB.トレルイエを抜き去ることは出来なかった。選手権としては極めて厳しい状況となったが、最後まで全力を尽くす。
トムスチームの山本左近のコメント:
P.モンティン、B.トレルイエという優れたドライバーに続く決勝グリッドから
第12戦は先行車のペースが遅く、第1コーナーのインに入ったところでバランスを崩してしまった。第13戦の3位は、予選2番手からの結果で、ちょっと残念。走り出しは上手く行ったのに予想以上にコースが滑りやすく、ホイールスピンをさせてしまった。これから欧州のマールボロマスターズに遠征予定なので、頑張ってきます。