2002年5月 3日(金)配信

全日本F3第5,6戦 トヨタエンジンが席巻
第5戦ではP.モンティンがポール・トゥ・ウィン、
第6戦ではルーキー片岡が初優勝!


ルーキーながら第6戦で見事初優勝を飾った
トムスチームの片岡龍也
 全日本F3選手権の第3ラウンド、「オールジャパン富士GTレース」が5月2日~3日の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。大型連休中に行われる同大会はGT選手権と併催され、ネッツカップのヴィッツ、アルテッツァ、フォーミュラトヨタなどの人気サポートレースもあって毎年多数の観客動員を記録している。
 13台が参加して2日の午前中に行われた第5戦、第6戦の公式予選では、現在ポイントリーダーのP.モンティン(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)が落ち着いた走りで連続ポールポジションを獲得。第5戦ではM.ザンガレリ(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)が2番手で続いた。
 また、今大会からフォーミュラ・トヨタ・レーシングスクールのスポンサードを得てカラーリングを一新したトヨタ・チーム・トムスから出場の平中克幸、片岡龍也も好調。第6戦では平中克幸が2番手、片岡龍也も5番手グリッドを獲得した。

◆第5戦決勝◆
 2日午後4時23分にスタートが切られた第5戦の決勝レース(15周)では、ポールポジションのP.モンティンが好スタートからトップで1コーナーへ。予選2番手の小暮卓史(無限MF204B)は、M.ザンガレッリにパスされた後、Aコーナーでコースアウトし、P.モンティンは、1周目から2位以下に1秒以上の差をつけるハイペースで逃げ切り優勝。
 一方、その後方ではM.ザンガレリと平中克幸が熾烈な2位争いを展開し、4周目の1コーナーで平中克幸は2位に浮上。終盤にはM.ザンガレリとの差も広げて、今季から参戦のF3で、初めて2位でチェッカーを受けた。
 この結果、トムスチームは今季初のワン・ツー・フィニッシュを達成し、トヨタエンジン搭載車が表彰台を独占した。

◆第6戦決勝◆
 続いて3日午後2時10分にスタートした第6戦は21周で行われた。2戦続けてポールポジションからスタートを切ったP.モンティンはスタートに失敗し、無念の出遅れ。小暮卓史、平中克幸に先行を許す。
 その後、平中克幸が小暮卓史をかわしてトップに立ち、P.モンティンをまじえた上位3台の接戦模様となるが、5周目の1コーナーで小暮卓史と平中克幸が接触。この接触で平中克幸はスピンからコースアウト。無念のリタイアとなってしまった。
 この車両排除のためセーフティカーが導入され、この時点で首位となった小暮卓史だが、今度はAコーナーでP.モンティンと接触、両者はリタイアを余儀なくされてしまった。
 この後、4位からトップへ進出した佐藤晋也(無限MF204B)を2位の片岡龍也が激しく首位争いを仕掛ける展開に。そして、6周目の1コーナー首位奪取をはかった片岡龍也は、8周目に抜き返されるものの12周目には佐藤晋也をかわし、見事初優勝を獲得。また、終盤M.ザンガレリも佐藤晋也を抜き、2位でチェッカー。トヨタエンジン搭載車がワン・ツー・フィニッシュで連勝を飾る結果となった。

 若手ドライバー育成フォーミュラとして12年の歴史を持つフォーミュラトヨタが今年2度目のフルモデルチェンジを果し、新型シャシー、カーボンモノコックを持つ「FT30」に進化。今大会のサポートレースとして、同車両を使用する「エッソ・フォーミュラ・トヨタ・シリーズ」の第1戦が行われた。開幕戦には23台がエントリーし、3日に行われた予選では、柴田裕吉が1分32秒811でポール・ポジションを獲得した。決勝レースは4日10時55分から15周で行われる。

トムスチームのP.モンティンのコメント:
 鈴鹿で悔しい思いをし、富士では是非とも好成績をと努力してきた。今回はスープラを駆ってJGTCにも参戦するが、トムスチームの配慮でF3に集中することが出来、第5戦ではその成果が出せたと思う。第6戦は悔しい結果だが、ポイントランキングは首位を守っており、次のMINEでさらにその差を広げたい。

トムスチームの平中克幸のコメント:
 練習走行から調子が良く、第5戦では初めての2位表彰台に上がることが出来た。今回は手応えのある結果で嬉しい。第6戦の結果は悔しいの一言だが、気持ちを切り替えて今後も上位を目指す。

トムスチームの片岡龍也のコメント:
 F3参戦初年度で結果を出せて最高にハッピーです。今日はスタートを失敗したかと思ったが、その後、速いペースで周回出来、冷静に前の様子を見られたのが良かったのだと思う。

トムスチーム監督 関谷正徳のコメント:
 (今回の2戦について)スカラシップ制度発足1年を経過して、カタチとして評価される環境が出来、一つの結果が出せて良かった。平中と片岡は性格が全く異なるが、それぞれの持ち味が出せたと思う。第6戦のモンティンはもうちょっとじっくり見て、仕掛けるべきだったのでは。ポイントリーダーを保ったのは重要な結果だ。

リザルト

第5戦
順位No.ドライバーエンジンチームタイム周回予選
1 7 P.モンティン(イタリア) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 22'10.203 15 1
2 37 平中 克幸 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 4.768 15 4
3 3 M.ザンガレリ(フランス) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 6.027 15 3
4 12 富澤 勝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond 6.352 15 8
5 64 佐藤 晋也 ホンダ(無限MF204B) NAKAJIMA HONDA 6.439 15 7
6 2 長屋 宏和 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 14.169 15 5
7 8 横溝 直輝 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 15.029 15 10
8 5 西村 秀樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TEAM 5ZIGEN 29.085 15 11
第6戦
順位No.ドライバーエンジンチームタイム周回予選
1 36 片岡 龍也 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 33'06.118 21 5
2 3 M.ザンガレリ(フランス) トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) INGING 1.231 21 4
3 64 佐藤 晋也 ホンダ(無限MF204B) NAKAJIMA HONDA 1.285 21 6
4 8 横溝 直輝 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TOM'S 3.496 21 7
5 2 長屋 宏和 ホンダ(無限MF204B) TODA RACING 10.362 21 9
6 33 吉本 大樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) ナウモータースポーツ 16.313 21 13
7 11 星野 一樹 ホンダ(無限MF204B) 童夢 17.596 21 8
8 18 中村 裕史 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) イエローハットwith エイムスポーツ 25.951 21 12
9 12 富澤 勝 ニッサン(ニッサンSR20VE) Three Bond 33.926 21 11
10 5 西村 秀樹 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) TEAM 5ZIGEN 39.27 21 10
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 P.モンティン トヨタ・トムス 85
2 M.ザンガレリ トヨタ・トムス 63
3 小暮 卓史 無限 54
4 片岡 龍也 トヨタ・トムス 52
6 平中 克幸 トヨタ・トムス 44
7 横溝 直輝 トヨタ・トムス 32
8 吉本 大樹 トヨタ・トムス 27
11 西村 秀樹 トヨタ・トムス 14
12 中村 裕史 トヨタ・トムス 8
マニュファクチャラーズポイント
順位メーカー(エンジン名)ポイント
1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) 107
2 ホンダ(無限MF204B) 76
3 ニッサン(ニッサンSR20VE) 25