2003年10月20日(月)配信

全日本F3最終ラウンド J.コートニーが連勝で有終の美
インギングのR.クインタレッリが2戦連続2位。
トヨタは今季のF3全部門タイトル制覇


最終第10大会でも連勝。今季13勝を上げて
チャンピオンを獲得したトムスチームのJ.コートニー
 今季の全日本F3選手権もいよいよ最終戦。第10大会(第19戦、第20戦)が10月18日(土)、19日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎ・ロードコースで開催された。
 同大会には、すでに今季チャンピオンを確定したJ.コートニー(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)をはじめ12台が出場。このうちトヨタ・トムスエンジン搭載車は8台を占めた。
 この週末のツインリンクもてぎは、18日の朝に降雨があったものの、19日は清々しい秋晴に。サポートレースとして人気の「エッソ・フォーミュラトヨタ」第8戦のほか、「ネッツカップ・ヴィッツ関東シリーズ」第7戦も盛況なエントリーを集めて行われた。

予選
  18日(土)午前9時5分から15分間づつ公式予選が行われた。まず第19戦のセッションでは、これに先立つヴィッツレースの予選前半まで小雨が断続的に降り、開始時点ではところどころ路面に濡れたところもあったが、周回を重ねるごとにコースコンディションは好転。レコードラインが完全ドライとなったセッション終盤に向けて各車がベストタイムを更新する展開となった。
 この中でシーズン後半に入って速さを増したR.クインタレッリ(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)がトップに立つが、予選終了間際の最終周にJ.コートニーがギリギリで逆転。0.035秒差でポール・ポジションを獲得した。予選3番手には横溝直輝(インギング/トヨタ・トムス3S-GE))が続き、トヨタ勢は予選1番手から3番手グリッドを独占。
 続く第20戦の予選セッションでは、若干コースに土が載っているものの路面は完全ドライとなって各車ペースアップ。再びR.クインタレッリが好調にトップタイムを記録するが、6周目に再びJ.コートニーが逆転。コースレコードを更新するタイムで連続ポールポジションを獲得した。2番手にはR.クインタレッリが入り、2戦連続で外国人選手がフロントローを独占、3番手には、アンダーステア対策で若干セッティングを変更して予選に臨んだ片岡龍也(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)が、予選終了間際にコースレコードを更新するタイムでポジションを確保した。

第19戦決勝
 午後1時20分から14周で行われた第19戦決勝は、J.コートニーが絶妙なスタートを切り、トップで1コーナーへ。これにR.クインタレッリ、横溝直輝らが続いて序盤戦に突入。
 1周目の90度コーナーで5位のP.モンティン(ニッサンSR20VE)が若干コースオフ。この間隙に予選6番手スタートの片岡龍也は5位にポジションアップし、さらに前方の山西康司(無限MF204C)を猛追。
 J.コートニーは序盤からハードプッシュを続け、後続との間隔を広げるがその後もペースを緩めず、11周目にはコースレコードとなるファステストラップタイムを記録。思うようにペースの上がらないR.クインタレッリに7.368秒差をつけ、ポール・トゥ・フィニッシュで見事今季12勝目を獲得。
 また、山西康司とのバトルを抑え切った横溝直輝が3位を獲得、トヨタエンジン勢は表彰台を独占する強さを見せた。

第20戦決勝
 今季最終レースとなる第20戦は19日午前11時から20周で激戦を展開。ポールポジションのJ.コートニーは再び完璧なスタートを決め、トップで1コーナーへ。これにR.クインタレッリ、クラッチミートを失敗して出遅れた片岡龍也をパスして3位へ躍進したP.モンティン、4位には山西康司と続き、片岡龍也は5位でレースを開始。
 前戦と同じく序盤のハードプッシュでリードを広げるJ.コートニーの後方では、片岡龍也と山西康司の熾烈な4位争いが観客を沸かせるが、抜きどころの限られたロードコースに苦戦。
 中盤ややペースダウンしたところでミスも見られたJ.コートニーであったが、終盤戦は再びプッシュし、ファステストラップタイムも記録する完全試合を決めて2戦連続ポール・トゥ・フィニッシュで破竹の6連勝。今季13勝目を挙げてチャンピオン獲得に花を添え、シーズンを締めくくった。

トムスチームのJ.コートニーのコメント:
 クルマの調子はもちろんベストの状態だった。今大会もフォーミュラ・ニッポンと掛け持ちでの参戦だったため落ち着かない状態だったが、チームが良くやってくれた。シリーズチャンピオンも決まり、決勝はプレッシャーの無い中で思い切り走ることができた。今季は自分にとって最高のシーズンになったと思う。

インギングモータースポーツ R.クインタレッリのコメント:
 決勝では、新品タイヤではタイムが伸びるのに、摩耗したタイヤではジェームス(コートニー)についていけないという、今までと同じパターンにはまってしまった。とはいえ、今シーズンを振り返れば、F3参戦初年度としては満足すべき結果だと思う。来季も全日本F3を走ることを希望している。

トムスチーム 片岡龍也のコメント:
 今週は予選やスタートなどでミスが目立った。シーズンを通してみれば筑波で自力優勝を決められたし、成長出来たかなと思うが、今回の結果には満足していない。この鬱憤を晴らすべくマカオGPでは全力で頑張る。

トヨタ・チーム・トムス監督 関谷正徳のコメント:
 今季はチームタイトルとエンジンチューナータイトル、エンジンメーカータイトル、そしてJ.コートニーによるドライバーズタイトルと全ての部門でチャンピオンを決めることが出来、本当に良いシーズンだった。しかし、こうした強豪外国人ドライバーと一緒に走らせることで日本人若手ドライバーを育成するというプログラムについては、必ずしも満足の行く結果とは言えない。我々の努力がまだ足りない部分もあるのだろう。今後も頑張って行きたい。

リザルト

第19戦
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
1 7 J.コートニー(オーストラリア) TOM'S 14 25'18.618 1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
2 4 R.クインタレッリ(イタリア) INGING 14 7.388 2 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
3 3 横溝直輝 INGING 14 12.086 3 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
4 1 山西康司 童夢レーシングチーム 14 13.005 5 ホンダ(無限MF204C)
5 36 片岡龍也 TOM'S 14 13.505 6 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
6 12 P.モンティン(イタリア) Three Bond Racing 14 15.468 4 ニッサン(ニッサンSR20VE)
7 33 吉本大樹 Now Motorsports 14 29.564 8 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
8 32 番場 琢 Now Motorsports 14 34.648 10 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
9 2 佐藤晋也 TODA RACING 14 38.438 9 ホンダ(無限MF204B)
10 19 柴田裕吉 DTM 14 42.504 11 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
第20戦
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
1 7 J.コートニー(オーストラリア) TOM'S 20 36'14.743 1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
2 4 R.クインタレッリ(イタリア) INGING 20 8.133 2 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
3 12 P.モンティン(イタリア) Three Bond Racing 20 13.994 5 ニッサン(ニッサンSR20VE)
4 1 山西康司 童夢レーシングチーム 20 15.467 4 ホンダ(無限MF204C)
5 36 片岡龍也 TOM'S 20 16.322 3 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
6 3 横溝直輝 INGING 20 18.628 6 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
7 33 吉本大樹 Now Motorsports 20 38.026 8 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
8 10 R.オースティン(イギリス) 童夢レーシングチーム 20 39.476 10 ホンダ(無限MF204B)
9 2 佐藤晋也 TODA RACING 20 45.035 9 ホンダ(無限MF204B)
10 8 小早川済瑠 TOM'S 20 45.765 7 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 J.コートニー トヨタ・トムス 305
2 P.モンティン ニッサン 209
3 片岡達也 トヨタ・トムス 207
4 R.クインタレッリ トヨタ・トムス 200
5 横溝直輝 トヨタ・トムス 109
9 吉本大樹 トヨタ・トムス 52
11 小早川済瑠 トヨタ・トムス 51
11 柴田裕吉 トヨタ・トムス 50
13 番場琢 トヨタ・トムス 42
マニュファクチャラーポイント
順位メーカー(エンジン名)ポイント
1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) 310
2 ニッサン(ニッサンSR20VE) 207
3 ホンダ(無限MF204B/C) 196