2003年4月 7日(月)配信

トムスのJ.コートニーと片岡龍也が2戦連続の1-2フィニッシュ
豪雨で第4戦予選は中止、第3戦決勝も日曜日に順延。
第3戦決勝はトムスエンジンが表彰台独占


第2ラウンドの2戦を制し、圧倒的な強さを見せる
J.コートニー
 2003年全日本F3選手権の第2大会(第3戦、第4戦)が4月5日、6日の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。同大会には、前回欠場した1台を含む14台がエントリー。このうち、トヨタ・トムス3S‐GE型エンジンユーザーは9台を占めた。組み合わされるシャシーは今回より新たにナウモータースポーツの番場琢(トヨタ・トムス3S-GE)の32号車もローラ童夢F106/03にスイッチ。ダラーラ7台/ローラ童夢2台となった。
 東京では既に桜が開花しているが、御殿場地方はまだ気温が低く、グランドスタンド裏の富士山には真っ白な残雪。この寒気の中、4日(金)に晴天のもとで行われた練習走行では片岡龍也(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)が非公式ながらコースレコード上回るトップタイムを記録したが、5日(土)は朝から雨模様で気温は4度。とりわけ午前中の風雨は強く、フォーミュラ・ニッポンの全走行がキャンセルになるほどの厳しいコンディション。
 午前11時から予定されていたF3第3戦の公式予選も順延され、やや雨脚の弱まった午後2時半から行われた。しかし、依然路面上は随所でアクアプレーニングが発生するヘビーウェット状態。開始間もなく小早川済瑠(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)が2周目の300Rでコースアウトして赤旗中断に。
 その難しい予選にもかかわらずJ.コートニー(トムス/トヨタ・トムス3S-GE)がただ一人1分50~51秒台を連発して圧倒的なパフォーマンスを披露。終盤再びコースアウト車両が出て赤旗中断となった周回でスピンを喫してベストラップ抹消のペナルティを受けたものの、2番手のP.モンティン(日産SR20VE)に1秒527の大差をつけてポールポジションを獲得した。
 片岡龍也も好調で、予選終盤にはJ.コートニーのセカンドベストを上回る1分50秒8のタイムを出したが、赤旗中断のために惜しくもこれは計測されず、3番手グリッドとなった。
 また、降雨によるコンディション悪化のため、続いて実施予定だった第4戦公式予選は中止になり、この日行われる予定だった第3戦の決勝レース(15周)は、6日(日)の朝8時40分より実施、第4戦の予選は行われず、第3戦の決勝結果をグリッド順として第4戦の決勝レース(15周)を行うタイムスケジュールに変更された。

第3戦決勝
 6日(日)は朝から晴天。午前8時15分第3戦コースインの時点で路面は完全に乾いていたが、降雨の影響で若干土埃の載ったコンディション。
 クリーンなスタートが切られるとポールポジションのJ.コートニーがトップで1コーナーへ。片岡龍也は2周目のストレートでP.モンティンをかわして2位に浮上する一方、序盤のプッシュでJ.コートニーは独走状態に持ち込んだ。その後方では4番手スタートのR.クインタレッリ(インギング/トヨタ・トムス3S-GE)がP.モンティン、柴田裕紀(無限MF204B)と激しい3位争いを展開。
 そして、終始単独行を続けたJ.コートニーが開幕戦に続く2勝目、片岡龍也が2位入賞を果し、R.クインタレッリも僅差で3位を守って再びトヨタ勢が表彰台を独占した。

第4戦決勝
 続いて行われた第4戦は午後1時24分より当初の21周を15周に短縮した上で第3戦の決勝結果をグリッド順としてスタート。
 再び好スタートを決めたJ.コートニーが首位を逃げる一方、温度上昇で予想以上にグリップした路面にスタートを失敗した片岡龍也は出遅れて4位に。しかし、2周目には3位から2位へとポジションを上げ、後続を離し、その後方ではR.クインタレッリ、P.モンティン、細川慎弥(無限MF204C)らが3位を争うという、第3戦に似た展開となった。
 第3戦と第4戦のインターバルにセッティングを変更したR.クインタレッリはコーナリングスピードが伸びずに後退。結局、J.コートニー、片岡龍也、細川慎弥の順でチェッカーを受けた。
 J.コートニーはこれで早くも3勝を挙げ、ポイントランキングで首位に浮上。2年目の片岡龍也も連続2位で好調ぶりをアピールする結果となった。

トムスチームのJ.コートニーのコメント:
 5日の予選はいたるところで川のように水が流れており、難しかった。第3戦決勝はスタートを決め、序盤プッシュして後続を引き離し、最後はペースを抑えるというパターンで決めることが出来た。また、第4戦もスタートは成功したが、途中、コースアウト車両の排除でセーフティカーが入ったかと勘違いし、若干ロスしてしまった。実は腹具合が悪く、体力的に苦しかった。体調が良ければもっと安定した走りが出来たと思うと悔しい。今後も全戦優勝するつもりで頑張る。

トムスチームの片岡龍也のコメント:
 今回はトムスのホームコースである富士スピードウェイということで練習日から好調だった。第4戦の最終ラップではコートニー選手に並べるチャンスもあったと思うが、Aコーナーで突っ込みすぎて若干オーバーランを喫してしまい、それはかなわなかった。今季どこかで必ずコートニー選手を抜くべく全力を尽くす。

インギングのR.クインタレッリのコメント:
 第3戦は上手く行ったが、その後、第4戦へ向けよりストレート重視にセッティングを変えたら、コーナーで曲がらなくなってしまった。次のTIはテストでも好感触を得ているので楽しみだ。

トヨタ・チーム・トムス監督 関谷正徳のコメント:
 片岡選手は調子良かったが、第4戦のスタートミスが残念。また、小早川選手は雨の予選でのミスが響いてしまった。だが、彼も練習では良いタイムを記録しており、これからに期待したい。今回は2人とも勉強になったと思う。コートニーは技術的にも戦術的にも長けている。今季を通じて、2人は彼の良いところを盗んで欲しい。

リザルト

第3戦
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
1 7 J.コートニー(オーストラリア) TOM'S 15 21'53.341 1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
2 36 片岡龍也 TOM'S 15 0'04.665 3 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
3 4 R.クインタレッリ(イタリア) INGING 15 0'11.712 4 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
4 12 P.モンティン(イタリア) Three Bond Racing 15 0'11.765 2 ニッサン(ニッサンSR20VE)
5 11 柴田裕紀 株式会社 無限 15 0'12.191 5 ホンダ(無限MF204B)
6 1 細川慎弥 株式会社 無限 15 0'18.186 7 ホンダ(無限MF204C)
7 19 柴田裕吉 DTM 15 0'24.852 9 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
8 3 横溝直輝 TOM'S 15 0'25.665 6 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
9 8 小早川済瑠 TOM'S 15 0'28.479 14 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
10 2 佐藤晋也 TODA RACING 15 0'29.235 8 ホンダ(無限MF204B)
第4戦
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選エンジン
1 7 J.コートニー(オーストラリア) TOM'S 15 21'47.597 1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
2 36 片岡龍也 TOM'S 15 0'03.763 2 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
3 1 細川慎弥 株式会社 無限 15 0'13.272 6 ホンダ(無限MF204C)
4 12 P.モンティン(イタリア) Three Bond Racing 15 0'13.733 4 ニッサン(ニッサンSR20VE)
5 4 R.クインタレッリ(イタリア) INGING 15 0'16.374 3 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
6 3 横溝直輝 INGING 15 0'20.663 8 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
7 2 佐藤晋也 TODA RACING 15 0'32.256 10 ホンダ(無限MF204B)
8 19 柴田裕吉 DTM 15 0'32.272 7 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
9 14 柳田真孝 Three Bond Racing 15 0'32.722 13 ニッサン(ニッサンSR20VE)
10 8 小早川済瑠 TOM'S 15 0'34.526 9 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE)
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 J.コートニー トヨタ・トムス 63
2 R.クインタレッリ トヨタ・トムス 44
3 P.モンティン ニッサン 43
5 片岡達也 トヨタ・トムス 30
6 横溝 直輝 トヨタ・トムス 28
8 小早川済瑠 トヨタ・トムス 17
10 柴田裕吉 トヨタ・トムス 14
11 番場 琢 トヨタ・トムス 10
マニュファクチャラーポイント
順位メーカー(エンジン名)ポイント
1 トヨタ(トヨタ・トムス3S-GE) 72
2 ホンダ(無限MF204B/C) 50
3 ニッサン(ニッサンSR20VE) 43