全日本F3選手権 2006年 第9大会（第17,18戦）もてぎ

２００６年全日本Ｆ３のチャンピオンを獲得したＡ．スーティル 　１０月２１日（土）と２２日（日）にかけて、栃木県・ツインリンクもてぎで全日本Ｆ３選手権の今シーズン最終大会となる第９大会（第１７，１８戦）が開催された。
　２１日（土）は朝から好天。午前８時５０分から開始された第１７戦の予選では、終了直前に素晴らしいタイムをマークしたＴＤＰ支援ドライバーの石浦宏明（ナウモータースポーツ）が初のポールポジションを獲得。ランキング首位でチャンピオンを決めたいＡ．スーティル（トムス）は２番手。Ａ．スーティルとタイトルを争う大嶋和也（トムス）は７番手につけた。
　１０分間のインターバルを経て午前９時１５分から行われた第１８戦の予選では、各車大きくタイムを更新。激しいタイムアタック合戦の結果、Ａ．スーティルがポールポジションを獲得した。大嶋和也が５番手、嵯峨宏紀（ルボーセ）が６番手、第１７戦でポールポジションを獲得した石浦宏明はタイム更新ならず、７番手で第１８戦に臨むこととなった。
　午後１時３０分、１４周で争われる第１７戦の決勝レースがスタート。ポールポジションから石浦宏明が好スタート。しかし、２番手グリッドのＡ．スーティルはスタートを失敗。これに後続車が追突し、Ａ．スーティルは１周目にしてレースを終えることとなってしまった。石浦宏明はそのまま首位を逃げ切り、ポール・トゥ・ウィンで嬉しい初優勝を飾った。
　Ａ．スーティルのリタイアで、タイトル争いで差を詰めるべく、上位へアタックしていた大嶋和也だったが、１２周目にまさかのコースオフ。リタイアとなり、この結果、Ａ．スーティルのシリーズチャンピオンが確定した。
　翌２２日（日）は薄曇りながら過ごしやすい気候の下で、午前１０時５５分に第１８戦の決勝レース（２０周）がスタート。ポールポジションからスタートしたＡ．スーティルが一度も首位を明け渡すことなく、独走でポール・トゥ・ウィンでチェッカーを受けた。５番手グリッドからスタートした大嶋和也も、見事な追い上げで３位フィニッシュ。
　しかし、レース終了後に、Ａ．スーティルと大嶋和也の車両に規定違反という抗議が出され、この２台は失格に。トムスチームはこの裁定に対し控訴を行ったため、結果は暫定となっている。