全日本F3選手権 2007年 第6大会（第11戦、第12戦、第13戦）オートポリス

第13戦、ポール・トゥ・ウィンで今季３勝目を挙げた大嶋和也 　全日本Ｆ３第６大会（第１１戦、第１２戦、第１３戦）が８月４日（土）と５日（日）の両日、大分県のオートポリスで開催された。今大会はフォーミュラ・ニッポンとの併催ではなく、Ｆ３単独での開催となり、１大会３レースが行われることとなった。今大会には１２台がエントリーし、トヨタ・トムス3S-GEエンジン搭載車が５台、トヨタ・トムス1AZ-FEエンジン搭載車が２台出場した。

　今大会の前に、２日（木）、３日（金）には合同テストと占有走行が予定されていたが、台風５号の接近に伴う悪天候で、木曜日にほぼウェットコンディションでの２時間走行を行ったのみで、それ以外の走行は全てキャンセルとなった。その結果、各車、データ収集やセッティングを満足に行えないまま予選へと臨んだ。

　４日（土）は３レースの予選が続けて行われ、セミウェットコンディションで開始された第１１戦予選では、目下ランキングトップのＲ．ストレイト（INGING）がポールポジションを獲得。ランキング２位のＯ．ジャービス（TOM'S）が２番手、ランキング３位のＴＤＰドライバー大嶋和也（TOM'S）が３番手、同じくＴＤＰドライバーの石浦宏明（TOM'S）が４番手につけた。続く第１２戦予選時には路面はドライコンディションへと変化。大嶋和也が速さを見せポールポジションを獲得。Ｒ．ストレイトが２番手、石浦宏明が３番手、Ｏ．ジャービスは４番手となった。第１３戦予選では、Ｒ．ストレイトがセッション中にクラッシュ。計測タイム無しとなったが、決勝には最後尾から出走を許可されることとなった。ポールポジションは２戦連続となる大嶋和也。Ｏ．ジャービスが２番手、石浦宏明が３番手で決勝へ臨むこととなった。

　４日（土）午後４時３５分、第１１戦の決勝レースがスタート。第１３戦予選でクラッシュを喫し、車体に大きなダメージを負ったＲ．ストレイトであったが、チームの懸命な作業で決勝のグリッドへ並ぶことが出来、ポールポジションからスタート。２番手グリッドのＯ．ジャービスと共に好スタートを切ったが、ポジションは変わらず、Ｒ．ストレイトがポール・トゥ・ウィンで今季４勝目を挙げた。３番手スタートの大嶋和也は、スタートで４位に落ちたものの、すぐにポジションを奪い返し、３位でチェッカー。トヨタエンジン搭載車が表彰台を独占した。

　５日（日）午前１０時１８分に第１２戦の決勝レースがスタート。空は雲に覆われ、スタート直前にはコースの一部で雨が降り始めるという難しいコンディション。ポールポジションの大嶋和也はスタートを失敗。２番手スタートのＲ．ストレイトが首位を奪取。また、３番手スタートの石浦宏明はエンジンストールで最後尾へと大きく後退してしまった。雨は序盤戦で止み、路面が乾いて行く中で、首位を逃げるＲ．ストレイトと２位の大嶋和也、３位のＯ．ジャービスが上位争いのバトルを展開するが、順位は変わらないままチェッカー。Ｒ．ストレイトは２連勝を飾った。

　続いて午後３時８分から行われた第１３戦決勝レースは、ポールポジションの大嶋和也が今度は好スタートを決め、序盤から後続を引き離し、そのままポール・トゥ・ウィンで第３戦以来の今季３勝目を挙げた。２位にはＯ．ジャービスが入った。また、最後尾スタートのＲ．ストレイトは６位まで追い上げてチェッカーを受けた