2011年5月16日(月)配信

全日本F3開幕戦を山内英輝が制す


第1戦は山内英輝(中央)が優勝。蒲生尚弥(左)が2位、リチャード・ブラッドレー(右)が3位に入った
 全日本F3選手権の第1大会(第1戦、第2戦)が5月14日(土)と15日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催された。
 東日本大震災の影響により、当初の予定よりも一月ほど遅れての開幕となった全日本F3。Cクラスはドライバーの顔ぶれが大きく変わり、昨年Nクラスランキング2位となったTDPドライバーの蒲生尚弥がステップアップ。シンガポールをベースにレースを戦ってきたリチャード・ブラッドレーとのコンビでディフェンディングチャンピオンチームであるPETRONAS TEAM TOM'Sから参戦。また、2008年のNクラスチャンピオンであり、昨年後半からCクラスに参戦した山内英輝(ハナシマレーシング)も引き続き参戦。CクラスはTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場した。
 参戦全車両がTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用するNクラスでは、昨年FCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)のシリーズチャンピオンを獲得したTDPドライバーの中山雄一(TOM'S SPIRIT)をはじめとする7台が今大会にエントリーした。

 14日(土)午前9時50分から予選開始。今季の予選は各レース10分ずつという短い時間でのアタックとなり、セッション序盤から各車積極的にアタック。第1戦は山内が2番手、蒲生が3番手、ブラッドレーが4番手。Nクラスでは千代勝正(NDDP RACING)がポールポジション。中山は4番手につけた。
 第2戦の予選では、山内がポールポジションを獲得。蒲生とブラッドレーは第1戦と変わらず3,4番手。Nクラスでは野尻智紀(HFDP RACING)がポールポジションを勝ち取り、中山は5番手となった。

 続いて午後3時8分から第1戦決勝(12周)が行われた。2番手グリッドの山内が好スタートを切り首位を奪取。2位を走行していたポールポジションの安田裕信(ThreeBond Racing)がスタートでのフライングでペナルティを取られ後退すると、蒲生、ブラッドレーが2位、3位へと浮上し、そのままの順位でチェッカー。山内が開幕戦を制することとなった。
 Nクラスではやはりポールポジションの千代がスタートを失敗。追い上げる途中でコースオフを喫し、2番手スタートの野尻がデビュー戦勝利を飾った。中山は4位でフィニッシュした。

 15日(日)前日以上の好天に恵まれた鈴鹿サーキットで、午後9時58分に第2戦(17周)がスタート。
 4番手グリッドのブラッドレーがスタートに失敗し、最後尾に後退。ポールポジションの山内は2番手グリッドの安田の先行を許し、2位へとポジションダウン。山内は序盤ファステストラップをマークする速さを見せて安田を追ったが、追いつくまでには至らず、逆に後半はペースを上げてきた3位の蒲生からの追撃を受けることとなり、この2台による2位争いが展開された。
 しかし山内は蒲生の追撃から逃げ切り、2位でフィニッシュ。蒲生は3位となった。ランキングでは、第2戦でのポールポジションとファステ

リザルト

第1戦
順位No.クラス/順位ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 5 C-1 山内 英輝 HANASHIMA RACING 12 23'20.135 2 1'54.825 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
2 1 C-2 蒲生 尚弥 PETRONAS TEAM TOM'S 12 5.18 3 1'55.046 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
3 36 C-3 リチャード・ ブラッドレー PETRONAS TEAM TOM'S 12 13.857 4 1'55.411 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
4 8 N-1 野尻 智紀 HFDP RACING 12 25.821 6 1'56.498 TOM'S TOYOTA 3S-GE
5 20 N-2 ギャリー・トンプソン SGC by KCMG 12 26.929 7 1'56.580 TOM'S TOYOTA 3S-GE
6 22 N-3 佐々木 大樹 NDDP RACING 12 28.311 9 1'57.047 TOM'S TOYOTA 3S-GE
7 19 C-4 西本 直樹 SGC by KCMG 12 28.636 10 1'57.141 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
8 12 C-5 安田 裕信 ThreeBond Racing 12 30.647 1 1'54.559 THREEBOND NISSAN SR20VE
9 37 N-4 中山 雄一 TOM'S SPIRIT 12 35.702 8 1'56.744 TOM'S TOYOTA 3S-GE
10 7 N-5 三浦 和樹 HFDP RACING 12 40.343 11 1'57.444 TOM'S TOYOTA 3S-GE
11 6 N-6 石川 資章 HANASHIMA RACING 12 1'02.793 12 2'00.627 TOM'S TOYOTA 3S-GE
23 N 千代 勝正 NDDP RACING 4 8Laps 5 1'56.043 TOM'S TOYOTA 3S-GE
第2戦
順位No.クラス/順位ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 12 C-1 安田 裕信 ThreeBond Racing 17 33'25.397 2 1'54.872 THREEBOND NISSAN SR20VE
2 5 C-2 山内 英輝 HANASHIMA RACING 17 3.906 1 1'54.684 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
3 1 C-3 蒲生 尚弥 PETRONAS TEAM TOM'S 17 4.821 3 1'55.275 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
4 36 C-4 リチャード・ ブラッドレー PETRONAS TEAM TOM'S 17 26.46 4 1'55.411 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
5 23 N-1 千代 勝正 NDDP RACING 17 27.926 6 1'56.450 TOM'S TOYOTA 3S-GE
6 19 C-5 西本 直樹 SGC by KCMG 17 28.744 7 1'56.559 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
7 8 N-2 野尻 智紀 HFDP RACING 17 29.613 5 1'56.222 TOM'S TOYOTA 3S-GE
8 22 N-3 佐々木 大樹 NDDP RACING 17 36.047 9 1'56.847 TOM'S TOYOTA 3S-GE
9 7 N-4 三浦 和樹 HFDP RACING 17 38.919 11 1'57.283 TOM'S TOYOTA 3S-GE
10 37 N-5 中山 雄一 TOM'S SPIRIT 17 40.237 10 1'57.224 TOM'S TOYOTA 3S-GE
11 20 N-6 ギャリー・トンプソン SGC by KCMG 17 41.262 8 1'56.749 TOM'S TOYOTA 3S-GE
12 6 N-7 石川 資章 HANASHIMA RACING 17 1'19.952 12 2'00.366 TOM'S TOYOTA 3S-GE
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 山内 英輝 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 20
2 安田 裕信 THREEBOND NISSAN SR20VE 13
3 蒲生 尚弥 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 12
4 リチャード・ブラッドレー TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 8
5 西本 直樹 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 5
Nクラス
順位ドライバー名エンジンポイント
1 野尻 智紀 TOM'S TOYOTA 3S-GE 18
2 千代 勝正 TOM'S TOYOTA 3S-GE 12
3 佐々木 大樹 TOM'S TOYOTA 3S-GE 10
4 ギャリー・トンプソン TOM'S TOYOTA 3S-GE 9
5 中山 雄一 TOM'S TOYOTA 3S-GE 5
5 三浦 和樹 TOM'S TOYOTA 3S-GE 5
7 石川 資章 TOM'S TOYOTA 3S-GE 1