2011年7月17日(日)配信

関口雄飛が第6戦独走でのポール・トゥ・ウィン
第7戦NクラスはTDPドライバー中山雄一が制す


第6戦は関口雄飛(中央)が今季2勝目。蒲生尚弥(右)が3位に入った
 全日本F3選手権の第3大会(第6戦、第7戦)が7月16日(土)と17日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 16日(土)富士スピードウェイは朝から好天に恵まれ、午前8時25分から10分間のインターバルを挟んで、10分ずつのセッションで第6戦、第7戦の予選が行われた。
 今季第3戦より参戦を開始し、既に1勝を挙げている関口雄飛(B-MAX ENGINEERING)が第6戦、第7戦共にポールポジションを獲得。TDPドライバーの蒲生 尚弥(PETRONAS TEAM TOM'S)が共に3番手。第6戦は山内 英輝(HANASHIMA RACING)4番手、リチャード・ブラッドレー(PETRONAS TEAM TOM'S)が5番手、第7戦は山内とブラッドレーがポジションを入れ替えてのグリッドとなった。
 Nクラスでは、第6戦は三浦 和樹(HFDP RACING)、第7戦は野尻 智紀(HFDP RACING)がポールポジション。TDPドライバーの中山 雄一(TOM'S SPIRIT)は、第6戦3番手、第7戦は2番手につけた。

 路面温度が50度を超え、コース上が陽炎に霞む暑さの中で、午後0時58分に第6戦決勝レース(15周)がスタート。
 ポールポジションの関口は好スタートで2番手の安田 裕信(ThreeBond Racing)を押さえて1コーナーへと進入。後方では、蒲生、山内、ブラッドレーによる激しいポジション争いとなったが、蒲生が3位をキープ。山内は1周目を終えようかというところで駆動系トラブルに見舞われスローダウン。無念のリタイアとなってしまった。
 その後は関口が2位以下との差を大きく広げていき、独走状態でそのままチェッカー。ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。蒲生は、トランスミッションにトラブルを抱えながら追い上げたブラッドレーとのバトルを制し、3位フィニッシュ。今季5度目の表彰台獲得となった。
 Nクラスでは、ポールポジションの三浦が首位を逃げる後方で、3番手スタートの中山が2周目に野尻をかわすと、ファステストラップをマークする速さで激しく三浦をプッシュ。首位争いを繰り広げた。中山は何度か三浦に並びかけたものの、逆転には至らず、そのままの順位でフィニッシュ。三浦はF3参戦2年目での嬉しい初優勝。中山が2位となった。

 17日(日)は午前10時40分より第7戦決勝(21周)がスタート。第6戦同様に関口が好ダッシュで首位を守る一方で、2列目に並んだ蒲生とブラッドレーが第1コーナーで接触。蒲生は大きく順位を落としながらもレースに復帰したが、ブラッドレーはここでレースを終えることとなってしまった。
 これで山内が3位に浮上。その後蒲生は4位までポジションを戻したが、上位勢は順位変動無くフィニッシュ。しかし、レース後に、トップでチェッカーを受けた関口の車両が、タイヤの規約違反だったことが発覚し、痛恨の40秒加算ペナルティ。これで山内、蒲生は順位が繰り上がり、それぞれ2位、3位というレース結果となった。
 Nクラスでは、2番手グリッドの中山が抜群のスタートを切りトップを奪うと、そのポジションを最後まで守りきり、今季2勝目。中山はランキングでも2位に浮上した。

リザルト

第6戦
順位No.クラス/順位ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 50 C-1 関口 雄飛 B-MAX ENGINEERING 15 24'31.934 1 1'36.179 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
2 12 C-2 安田 裕信 ThreeBond Racing 15 6.324 2 1'36.316 THREEBOND NISSAN SR20VE
3 1 C-3 蒲生 尚弥 PETRONAS TEAM TOM'S 15 15.109 3 1'36.381 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
4 36 C-4 リチャード・ ブラッドレー PETRONAS TEAM TOM'S 15 15.927 5 1'36.659 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
5 19 C-5 西本 直樹 SGC by KCMG 15 30.268 7 1'37.844 TOM'S TOYOTA 3S-GE
6 7 N-1 三浦 和樹 HFDP RACING 15 32.12 6 1'37.744 TOM'S TOYOTA 3S-GE
7 37 N-2 中山 雄一 TOM'S SPIRIT 15 32.768 9 1'37.922 TOM'S TOYOTA 3S-GE
8 8 N-3 野尻 智紀 HFDP RACING 15 33.811 8 1'37.860 TOM'S TOYOTA 3S-GE
9 23 N-4 千代 勝正 NDDP RACING 15 34.437 13 1'40.417 TOM'S TOYOTA 3S-GE
10 20 N-5 ギャリー・ トンプソン SGC by KCMG 15 37.127 11 1'38.547 TOM'S TOYOTA 3S-GE
11 22 N-6 佐々木 大樹 NDDP RACING 15 43.376 10 1'38.459 TOM'S TOYOTA 3S-GE
12 77 N-7 野呂 立 シーエムエスモーター スポーツプロジェクト 15 1'04.696 12 1'39.812 TOM'S TOYOTA 3S-GE
13 6 N-8 石川 資章 HANASHIMA RACING 15 1'12.407 14 1'40.570 TOM'S TOYOTA 3S-GE
5 C 山内 英輝 HANASHIMA RACING 4 1'36.557 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
第7戦
順位No.クラス/順位ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 12 C-1 安田 裕信 ThreeBond Racing 21 34'26.187 2 1'36.160 THREEBOND NISSAN SR20VE
2 5 C-2 山内 英輝 HANASHIMA RACING 21 8.427 5 1'36.608 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
3 1 C-3 蒲生 尚弥 PETRONAS TEAM TOM'S 21 18.382 3 1'36.424 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
4 19 C-4 西本 直樹 SGC by KCMG 21 24.605 9 1'38.116 TOM'S TOYOTA 3S-GE
5 37 N-1 中山 雄一 TOM'S SPIRIT 21 31.069 7 1'37.746 TOM'S TOYOTA 3S-GE
6 22 N-2 佐々木 大樹 NDDP RACING 21 33.584 8 1'38.072 TOM'S TOYOTA 3S-GE
7 50 C-5 関口 雄飛 B-MAX ENGINEERING 21 34.254 1 1'36.136 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
8 8 N-3 野尻 智紀 HFDP RACING 21 35.939 6 1'37.590 TOM'S TOYOTA 3S-GE
9 7 N-4 三浦 和樹 HFDP RACING 21 41.201 10 1'38.287 TOM'S TOYOTA 3S-GE
10 20 N-5 ギャリー・ トンプソン SGC by KCMG 21 1'09.663 12 1'38.544 TOM'S TOYOTA 3S-GE
11 6 N-6 石川 資章 HANASHIMA RACING 21 1'23.449 14 1'40.695 TOM'S TOYOTA 3S-GE
12 77 N-7 野呂 立 シーエムエスモーター スポーツプロジェクト 21 1'25.137 13 1'40.299 TOM'S TOYOTA 3S-GE
36 C リチャード・ ブラッドレー PETRONAS TEAM TOM'S 0 4 1'36.439 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE
23 N 千代 勝正 NDDP RACING 0 11 1'38.361 TOM'S TOYOTA 3S-GE
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 安田 裕信 THREEBOND NISSAN SR20VE 57
2 山内 英輝 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 42
3 蒲生 尚弥 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 40
4 関口雄飛 TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 34
5 リチャード・ブラッドレー TOM'S TOYOTA 1AZ-FE 18
6 西本 直樹 TOM'S TOYOTA 3S-GE 14
Nクラス
順位ドライバー名エンジンポイント
1 野尻 智紀 TOM'S TOYOTA 3S-GE 55
2 中山 雄一 TOM'S TOYOTA 3S-GE 40
3 千代 勝正 TOM'S TOYOTA 3S-GE 36
4 ギャリー・トンプソン TOM'S TOYOTA 3S-GE 27
5 三浦 和樹 TOM'S TOYOTA 3S-GE 26
6 佐々木 大樹 TOM'S TOYOTA 3S-GE 23
7 石川 資章 TOM'S TOYOTA 3S-GE 2