2013年6月30日(日)配信

中山雄一が6連勝!勝田貴元は第6戦首位快走も無念のトラブル


第7戦、6連勝を飾った中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S:中央)と
2位に入った勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S:左)
 全日本F3選手権の第3大会(第6戦、第7戦)が6月29日(土)と30日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
 1ヶ月半ぶり、再びF3をメインレースとして開催された今大会、前大会もてぎで3レースを完全制覇し、目下4連勝中の中山 雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)の快進撃が続くか、誰が中山を止められるかに注目が集まった。
 今大会は、TOYOTA TOM'S TAZ-31エンジン搭載車両が2台出場、F3-Nクラスは参戦車両6台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。

 29日(土)は好天に恵まれ、まだ若干涼しさを感じる朝9時45分から、第6戦、第7戦の予選セッションが10分間ずつ行われた。
 第6戦の予選は、まず中山がマークしたトップタイムを、チームメイトの勝田 貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)が逆転。中山はこれを上回るべく最後までアタックを続けたが、アタックラップで痛恨のコースオフ。これにより唯一1分24秒台をマークした勝田が初のポールポジションを獲得。中山の今季開幕からの連続ポールポジション記録を5で止めることとなった。中山は2番手で続き、トムス勢が最前列を独占した。
 10分間のインターバルを経て開始された第7戦の予選では、今度は中山がトップタイムをマークし、そのままポールポジションを獲得。勝田はアタックラップで他車に阻まれタイムアップならず。2番手となった。
 Nクラスのナニン・インドラ・パユーング(TOM'S SPIRIT)は、第6戦クラス3番手。第7戦はセッティングを詰めていきクラス2番手グリッドを獲得した。

 予選に続き、決勝が行われる頃には気温も上がり、夏の陽気の下、午後1時50分から第6戦決勝(18周)がスタートした。
 2番手スタートの中山が、ポールポジションの勝田を逆転すべく好スタートを切ったが、叶わず、勝田が首位をキープ。中山も諦めず、バックストレートからヘアピンまで勝田を攻めたが、勝田もこれをしのぎ、1周目から激しい首位争いを繰り広げた。
 1周目の後半から勝田のペースが上回り、中山を引き離す展開に。5周目には2台の差は2秒近くまで広がった。
 勝田の独走許さじと、中山もペースを上げ、2台のマッチレースになるかと思われた7周目、勝田が突然白煙を上げスローダウン。開幕以来の勝利を目指し首位を快走しながらも、無念のリタイアを余儀なくされてしまった。
 これで首位に立った中山は、最後は2位に11秒もの大差を付けトップでチェッカー。5連勝を達成したが、トムスの連続1-2記録は5戦で途切れることとなった。レース中のファステストラップは勝田がマークし、ポールポジションとあわせ、リタイアながらも勝田は2ポイントを獲得した。
 Nクラスでは、クラス3番手グリッドのナニンがスタートで遅れ、5位に後退。その後激しい3位争いを展開し、開幕から6戦連続の表彰台を獲得した。

 30日(日)は朝から空は雲に覆われ、雨も心配されたが、ドライコンディションでレースは行われた。
 午後3時、前日よりもかなり涼しい気温の下で25周で争われる第7戦決勝レースがスタート。ポールポジションの中山が順当に首位をキープし、勝田がそれを追う展開。
 中山は序盤こそ同程度のペースで勝田の猛追を受けたが、中盤以降は差を広げ、最後は8秒以上の大差を付ける圧勝で、6連勝を飾った。勝田は5度目の2位。
 Nクラスでは、クラス2番手グリッドのナニンが、今度は順当なスタートを切り、首位の車両を追った。ナニンは最後まで離されることなく、終盤は差を詰めていったが、逆転までには至らず、2位でフィニッシュ。開幕から7戦連続での表彰台記録を継続している。

リザルト

第6戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136中山 雄一PETRONAS TEAM TOM'S1826'22.90321'25.163TOYOTA TOM'S TAZ-31
22野尻 智紀TODA RACING1811.58431'25.240TODA TR-F301
350千代 勝正B-MAX ENGINEERING1814.30451'25.338TODA TR-F301
48清原 章太HFDP RACING1819.46461'25.535HONDA MF204D
523N-1高星 明誠NDDP RACING1844.80671'27.025TOYOTA TOM'S 3S-GE
662N-2小河 諒TOCHIGI Le Beausset Motorsports1849.5281'27.699TOYOTA TOM'S 3S-GE
738N-3ナニン・インドラ・ パユーングTOM'S SPIRIT1855.74491'27.942TOYOTA TOM'S 3S-GE
811N-4湯澤 翔平TEAM NOVA WITH NIPPON IMM181'13.112121'28.811TOYOTA TOM'S 3S-GE
930N-5DRAGONB-MAX ENGINEERING181'15.454131'29.111TOYOTA TOM'S 3S-GE
106N-6小泉 洋史HANASHIMA RACING181'24.243111'28.683TOYOTA TOM'S 3S-GE
13吉田 基良B-MAX ENGINEERING117 Laps101'28.604TODA TR-F301
37勝田 貴元PETRONAS TEAM TOM'S612 Laps11'24.969TOYOTA TOM'S TAZ-31
7松下 信治HFDP RACING018 Laps41'25.308HONDA MF204D
第7戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
136中山 雄一PETRONAS TEAM TOM'S2536'15.60111'25.415TOYOTA TOM'S TAZ-31
237勝田 貴元PETRONAS TEAM TOM'S258.78421'25.513TOYOTA TOM'S TAZ-31
32野尻 智紀TODA RACING2529.27241'25.863TODA TR-F301
450千代 勝正B-MAX ENGINEERING2532.60361'26.220TODA TR-F301
58清原 章太HFDP RACING2534.451'26.165HONDA MF204D
623N-1高星 明誠NDDP RACING251'05.18371'27.223TOYOTA TOM'S 3S-GE
738N-2ナニン・インドラ・ パユーングTOM'S SPIRIT251'05.91681'27.728TOYOTA TOM'S 3S-GE
811N-3湯澤 翔平TEAM NOVA WITH NIPPON IMM241 Lap131'29.625TOYOTA TOM'S 3S-GE
913吉田 基良B-MAX ENGINEERING241 Lap111'28.918TODA TR-F301
30NDRAGONB-MAX ENGINEERING1312 Laps121'29.093TOYOTA TOM'S 3S-GE
7松下 信治HFDP RACING1213 Laps31'25.791HONDA MF204D
62N小河 諒TOCHIGI Le Beausset Motorsports91'27.874TOYOTA TOM'S 3S-GE
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1中山雄一TOYOTA TOM'S TAZ3178
2勝田貴元TOYOTA TOM'S TAZ3147
3千代勝正TODA TR-F30124
F3-Nクラス
順位ドライバー名ポイント
1高星明誠83
2ナニン・インドラ・パユーング45
3武平良介17
4湯澤翔平16
5小泉洋史15
6DRAGON13
7小河諒7