2013年7月14日(日)配信

第8戦で勝田貴元が今季2勝目。第9戦は中山雄一が7勝目
F3-Nクラスではナニン・インドラ・パユーングが初勝利!


第8戦では勝田貴元(中央)が今季2勝目。中山雄一(左)は2位に入った
 全日本F3選手権の第4大会(第8戦、第9戦)が7月13日(土)と14日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
 今大会を前に、今季の最終ラウンドとして、シリーズ第7大会(第14戦、第15戦)が、10月19日(土)から20日(日)にかけて、FIA世界耐久選手権第6戦富士6時間レースのサポートレースとして開催されることが発表された。これにより、今季の全日本F3は全7大会、15戦で争われることとなった。
 今季の全日本F3は、中山雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が第2戦以降6連勝中。チームメイトの勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S)が1勝、2位5回でこれを追っており、2名が3位以下を大きく引き離してタイトルを争っている。
 今大会は、TOYOTA TOM'S TAZ31エンジン搭載車両が2台出場、F3-Nクラスは参戦車両6台全てがTOYOTA TOM'S 3S-GEエンジンを使用している。

 13日(土)やや雲が多く、気温、路面温度も上がらない中で午前8時10分から10分間のインターバルを置いて10分ずつ、第8戦と第9戦の予選が行われた。
 第8戦の予選では、危なげなく中山がポールポジション、勝田が2番手。第9戦では、終盤のアタックラップ中に黄旗が振られたため、その周回のベストタイムが抹消。それでも中山が3戦連続となるポールポジションを獲得。勝田は2番手で、開幕から9戦連続でトムス勢が最前列グリッドを独占する結果となった。
 F3-Nクラスでは、第8戦、チェッカーまでタイムを更新しあう熾烈な争いの中で、ナニン・インドラ・パユーング(TOM'S SPIRIT)が初のポールポジションを獲得。第9戦はパユーングは2番手となった。

 予選に続き、午後12時55分に第8戦決勝(15周)がスタート。ポールポジションの中山がスタートでは首位を守ったが、2番手の勝田が食らいつき、1周目の最終コーナーで中山をパス。中山もストレートで並び返したが、勝田が首位を守ることとなった。
 2台の差は1秒あまりで推移。ファステストラップもマークした勝田はそのまま逃げ切り、今季開幕戦以来となる2勝目を挙げた。
 F3-Nクラスでは、ポールポジションのパユーングが1周目に一旦先行を許したものの、首位を奪い返すとその後は2位を引き離していった。後半タイヤのロック症状に苦しみ、後続の追い上げを受けたが逃げ切り、嬉しいF3での初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。

 14日(日)午前11時25分、21周で争われる第9戦決勝レースがスタート。今度はポールポジションの中山がスタートを決め首位をキープ。2番手の勝田は2コーナー進入で逆転を狙ったが、並びかけようとした際にコース外にタイヤを落とし、逆転ならず。
 勝田は中山を追ったが、終盤タイヤを痛めペースが落ち、中山は楽々逃げ切って今季7勝目を挙げた。勝田は2位フィニッシュ。トムスは今季8度目の1-2フィニッシュを果たした。
 F3-Nクラスでは、2番手グリッドのパユーングがスタートを失敗。一つポジションを取り戻したものの、4周目には後続に追突されスピンを喫し、クラス5位まで後退。しかし、そこから追い上げ、パユーングはクラス2位でフィニッシュした。

リザルト

第8戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 37 勝田 貴元 PETRONAS TEAM TOM'S 15 24'17.605 2 1'35.684 TOYOTA TOM'S TAZ-31
2 36 中山 雄一 PETRONAS TEAM TOM'S 15 1.57 1 1'35.472 TOYOTA TOM'S TAZ-31
3 2 野尻智紀 TODA RACING 15 7.873 4 1'35.926 TODA TR-F301
4 8 清原 章太 HFDP RACING 15 9.858 6 1'36.053 HONDA MF204D
5 7 松下 信治 HFDP RACING 15 10.508 5 1'35.957 HONDA MF204D
6 50 千代 勝正 B-MAX ENGINEERING 15 14.134 3 1'35.775 TODA TR-F301
7 38 N-1 ナニン・インドラ・ パユーング TOM'S SPIRIT 15 34.283 7 1'37.893 TOYOTA TOM'S 3S-GE
8 23 N-2 高星 明誠 NDDP RACING 15 35.03 8 1'37.918 TOYOTA TOM'S 3S-GE
9 6 N-3 小泉 洋史 HANASHIMA RACING 15 51.038 10 1'38.761 TOYOTA TOM'S 3S-GE
10 62 N-4 小河 諒 TOCHIGI Le Beausset Motorsports 15 51.789 9 1'38.504 TOYOTA TOM'S 3S-GE
11 13 吉田 基良 B-MAX ENGINEERING 15 1'05.901 11 1'38.987 TODA TR-F301
12 30 N-5 DRAGON B-MAX ENGINEERING 15 1'06.264 12 1'39.454 TOYOTA TOM'S 3S-GE
13 11 N-6 湯澤 翔平 TEAM NOVA WITH NIPPON IMM 15 1'09.029 13 1'39.941 TOYOTA TOM'S 3S-GE
第9戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 36 中山 雄一 PETRONAS TEAM TOM'S 21 34'13.718 1 1'35.874 TOYOTA TOM'S TAZ-31
2 37 勝田 貴元 PETRONAS TEAM TOM'S 21 6.743 2 1'35.950 TOYOTA TOM'S TAZ-31
3 7 松下 信治 HFDP RACING 21 14.507 13 1'42.189 HONDA MF204D
4 8 清原 章太 HFDP RACING 21 19.46 5 1'36.396 HONDA MF204D
5 23 N-1 高星 明誠 NDDP RACING 21 45.917 6 1'37.838 TOYOTA TOM'S 3S-GE
6 2 野尻智紀 TODA RACING 21 55.715 3 1'36.061 TODA TR-F301
7 38 N-2 ナニン・インドラ・ パユーング TOM'S SPIRIT 21 1'12.552 7 1'38.234 TOYOTA TOM'S 3S-GE
8 6 N-3 小泉 洋史 HANASHIMA RACING 21 1'14.737 8 1'38.671 TOYOTA TOM'S 3S-GE
9 11 N-4 湯澤 翔平 TEAM NOVA WITH NIPPON IMM 21 1'22.078 11 1'39.360 TOYOTA TOM'S 3S-GE
10 30 N-5 DRAGON B-MAX ENGINEERING 21 1'24.811 12 1'39.401 TOYOTA TOM'S 3S-GE
11 13 吉田 基良 B-MAX ENGINEERING 20 1Lap 10 1'39.190 TODA TR-F301
50 千代 勝正 B-MAX ENGINEERING 失格 4 1'36.178 TODA TR-F301
62 N 小河 諒 TOCHIGI Le Beausset Motorsports 失格 9 1'39.135 TOYOTA TOM'S 3S-GE
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 中山雄一 TOYOTA TOM'S TAZ31 98
2 勝田貴元 TOYOTA TOM'S TAZ31 65
3 野尻智紀 TODA TR-F301 29
F3-Nクラス
順位ドライバー名ポイント
1 高星明誠 102
2 ナニン・インドラ・パユーング 64
3 小泉洋史 25
4 湯澤翔平 20
5 武平良介 17
6 DRAGON 17
7 小河諒 10