2013年10月20日(日)配信

全日本F3第7大会富士 勝田貴元が3位/2位でシリーズランキング2位
F3-Nクラスのナニン・インドラ・パユーングは第14戦で今季4勝目


今季最終大会で3位/2位に入り、ランキング2位でシーズンを終えた
勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S #37)
 全日本F3選手権の今季最終戦となる第7大会(第14戦、第15戦)が10月19日(土)と20日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
 FIA世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間レースのサポートレースとして開催される今大会。既に年間のタイトルは中山 雄一(PETRONAS TEAM TOM'S)が決めているが、2位以下のランキングは確定しておらず、最終大会はランキング争いが注目のポイントとなった。

 19日(土)午前11時30分より10分ずつ、10分間のインターバルを空けて14戦、15戦の予選が行われた。中山は体調不良のため、今大会への出場をキャンセルすることとなった。
 雨の予報もあったが、結局降ることはなく、ドライコンディションで予選は行われた。前日の占有走行の後にWECなどの走行があったこともあり、路面コンディションが変化。短い予選セッションの中でこれにあわせられるかがポイントとなった。
 14戦予選では、勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S #37)が千代 勝正(B-MAX ENGINEERING)とトップタイムを争ったが、セッション終盤に逆転を許し、2番手タイム。
 15戦予選も勝田と千代の争いとなり、一旦は千代がトップに立つも、ファイナルラップで勝田が逆転。最終戦のポールポジションを獲得。
 F3-Nクラスのナニン・インドラ・パユーング(TOM'S SPIRIT)は両レース共にクラス2番手グリッドとなった。

 予選の後、午後2時50分から第14戦の決勝が行われた。WECのサポートレースとしてのスケジュールのため、土曜日の第14戦が、日曜日の第15戦よりも長い21周での開催。また、グリッドへのコースインからフォーメーションラップスタートまでの時間も通常の20分間に対し10分間と短く、作業時間もほとんど無いため、コースインしたままのセットでスタートすることとなった。
 レーススタート直前に雨粒が落ちてきたが、タイヤを交換するまでには至らず、全車スリックタイヤでスタートを切った。
 勝田は2位を守り、首位の千代を追ったが、8周目にコースオフを喫し3位に後退。そのまま3位でチェッカーを受けた。この結果により、勝田は今シーズンのランキング2位が確定した。
 F3-Nクラスでは、ポールポジションの高星 明誠(NDDP RACING)がスタートで大きく出遅れ後退し、パユーングがクラストップに浮上した。パユーングは後半、高星の追い上げを受けたが逃げ切り、今季4勝目を挙げた。

 20日(日)は前夜からの雨が降り続き、完全なウェットコンディションとなった。WECのサポートレースということで、今レースもセットアップ変更の時間はないまま、今大会、初めてとなるウェットコンディションの下で、午前8時から第15戦(15周)がスタートした。
 ポールポジションの勝田はトップをキープしたが、ウェットの難コンディションに足をすくわれ、3周目のダンロップコーナーでコースオフ。2位へと順位を落としてしまった。
 その後、追い上げてきた後続との2位争いを凌いだ勝田だったが、首位を逃げる千代との差は大きく、2位でチェッカー。
 F3-Nクラスのパユーングはスタートから2位のポジションを守り、2位でフィニッシュした。

 第15戦の終了をもって、今年の全日本F3シリーズは全日程を終了した。11月14日(木)から17日(日)に渡って開催されるマカオGPに、今季の全日本F3チャンピオンである中山がTOM'Sから参戦する。

リザルト

第14戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 50 千代 勝正 B-MAX ENGINEERING 21 33:46.50 1 01:33.76 TODA TR-F301
2 7 松下 信治 HFDP RACING 21 7.196 3 01:34.55 HONDA MF204D
3 37 勝田 貴元 PETRONAS TEAM TOM'S 21 7.743 2 01:33.98 TOYOTA TOM'S TAZ-31
4 8 清原 章太 HFDP RACING 21 18.785 6 01:34.99 HONDA MF204D
5 45 関口 雄飛 B-MAX ENGINEERING 21 24.602 5 01:34.98 TOYOTA TOM'S 1AZ-FE
6 2 野尻智紀 TODA RACING 21 26.894 4 01:34.93 TODA TR-F301
7 38 N-1 ナニン・インドラ・ パユーング TOM'S SPIRIT 21 36.087 8 01:36.11 TOYOTA TOM'S 3S-GE
8 23 N-2 高星 明誠 NDDP RACING 21 37.919 7 01:35.75 TOYOTA TOM'S 3S-GE
9 6 N-3 小泉 洋史 HANASHIMA RACING 21 01:07.56 10 01:37.05 TOYOTA TOM'S 3S-GE
10 30 N-4 DRAGON B-MAX ENGINEERING 21 01:18.15 12 01:38.61 TOYOTA TOM'S 3S-GE
11 13 吉田 基良 B-MAX ENGINEERING 21 01:32.64 9 01:36.96 TODA TR-F301
12 11 N-5 湯澤 翔平 TEAM NOVA WITH NIPPON IMM 20 1 Lap 11 01:37.48 TOYOTA TOM'S 3S-GE
第15戦
順位No.F3-Nクラスドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 50 千代 勝正 B-MAX ENGINEERING 15 27:24.89 2 01:34.50 TODA TR-F301
2 37 勝田 貴元 PETRONAS TEAM TOM'S 15 17.126 1 01:34.40 TOYOTA TOM'S TAZ-31
3 45 関口 雄飛 B-MAX ENGINEERING 15 20.52 6 01:35.30 TOYOTA TOM'S 1AZ-FE
4 2 野尻智紀 TODA RACING 15 34.448 4 01:34.70 TODA TR-F301
5 23 N-1 高星 明誠 NDDP RACING 15 45.217 7 01:36.10 TOYOTA TOM'S 3S-GE
6 8 清原 章太 HFDP RACING 15 45.473 3 01:34.70 HONDA MF204D
7 38 N-2 ナニン・インドラ・ パユーング TOM'S SPIRIT 15 01:21.47 8 01:36.50 TOYOTA TOM'S 3S-GE
8 6 N-3 小泉 洋史 HANASHIMA RACING 15 01:24.72 10 01:37.30 TOYOTA TOM'S 3S-GE
9 30 N-4 DRAGON B-MAX ENGINEERING 15 01:52.74 12 01:38.20 TOYOTA TOM'S 3S-GE
10 11 N-5 湯澤 翔平 TEAM NOVA WITH NIPPON IMM 14 1 Lap 11 01:37.80 TOYOTA TOM'S 3S-GE
11 13 吉田 基良 B-MAX ENGINEERING 14 1 Lap 9 01:37.10 TODA TR-F301
7 松下 信治 HFDP RACING 12 5 01:34.80 HONDA MF204D
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 中山雄一 TOYOTA TOM'S TAZ31 146
2 勝田貴元 TOYOTA TOM'S TAZ31 80
3 千代勝正 TODA TR-F301 72
7 高星明誠 TOYOTA TOM'S 3S-GE 9
8 関口雄飛 TOYOTA TOM'S 1AZ-FE 7
9 ナニン・インドラ・パユーング TOYOTA TOM'S 3S-GE 1
10 小河 諒 TOYOTA TOM'S 3S-GE 1
F3-Nクラス
順位ドライバー名ポイント
1 高星明誠 163
2 ナニン・インドラ・パユーング 113
3 小泉洋史 50
4 湯澤翔平 35
5 DRAGON 35
6 武平良介 17
7 小河 諒 10