FCJ 2012年 第5大会（第10,11,12戦）鈴鹿

　今季の最終大会となるフォーミュラ・チャレンジ・ジャパン（FCJ）第5大会（第10，11，12戦）が、11月3日(土)、4日(日) に鈴鹿サーキットで行われ、#4平川亮（トヨタ）が第10戦で優勝を果たしたものの、第11戦はリタイアに終わり、タイトルを賭けて臨んだ第12戦は、最後尾から追い上げたが5位。同ポイントで惜しくもタイトル獲得はならなかった。
　第10戦(10周)は曇天だがドライコンディションで3日（土）午前11時50分にスタート。予選でコースレコードを更新する速さを見せポールポジションを獲得した#4平川は、序盤からファステストラップをマークする速さで独走。今季5勝目を挙げた。2番手スタートの#3篠谷大幹（トヨタ）が今季3度目となる3位表彰台を獲得。また、FCJ1年目の#11坪井翔（トヨタ）が7番手スタートから順位を上げ、自身ベストリザルトとなる5位に入った。
　第11戦(12周)は第10戦のファステストラップ順でグリッドが決定され、3日(土)午後3時5分にスタート。#4平川がポールポジションからホールショットを奪ったが、1周目のデグナーカーブでコースアウトしクラッシュ。リタイアとなってしまった。2番手グリッドの#3篠谷もスタート直後の3ワイドバトルで両側から接触され、フロントウィングを破損し1コーナーでコースアウト。大きく順位を落としてしまった。この波乱のレースで、7番手スタートの#1川端伸太朗（トヨタ）が順位を上げ、自身初表彰台となる3位フィニッシュ。#11坪井が4位で続いた。
　最終戦となる第12戦（17周)は暖かな天候となった4日(日)午前8時40分にスタート。最後尾スタートの#4平川が、奇跡の大逆転タイトル獲得へ向け追い上げを開始。1周目に5台パスし、その後もファステストラップをマークする速さでポジションを上げていった。タイトルを争う#10松下信治（ホンダ）が2位を走行していたため、4位で逆転タイトルとなる#4平川は、残り2周で5位浮上。ファイナルラップでは4位の車両を激しく攻めたが逆転は叶わず。シリーズポイントでは#10松下と全く同ポイントの91点となり、優勝回数も同じ5勝だが、2位の回数で及ばず、#4平川はランキング2位。惜しくも今季のタイトルを逃すこととなった。この最終レースでは#1川端が第11戦に続き3位表彰台を獲得した。