2013年6月26日(水)配信

第5戦、第6戦:篠谷が初優勝から2連勝!
第7戦:篠谷は惜しくも2位ながら3戦連続表彰台でランキング首位に

 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)の第3大会(第5、6、7戦)が6月22日(土)、23日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催。第5戦、第6戦はNo.3篠谷大幹(トヨタ)が2連勝。第7戦も篠谷は2位に表彰台を獲得し、3戦連続表彰台でランキングトップに躍り出た。

 前回の大会終了後にマシンシャッフルが行われ、今大会よりそれぞれ違う車に乗ってのレース。今大会は1大会3レースという変則的な日程で実施された。
 21日(金)に行われたフリー走行は終日雨のためにウェットコンディションで行われることとなったが、前大会で、1年目ながら初優勝を飾ったNo.1山下健太(トヨタ)がトップタイムをマーク。
 22日(土)朝には雨が上がり、午前8時25分からの第5戦予選の開始時にはほぼ路面は乾き、全車今大会初のスリックタイヤで、予選アタック開始。No.3篠谷がポールから僅か0.06秒ほどの差で2番手、篠谷に1000分の4秒差で前戦初表彰台を獲得したNo.9道見ショーン真也(トヨタ)が3番手につけた。また、やはりトップからはコンマ2,3秒ほどの僅差差でNo.1山下が5番手、No.11坪井翔(トヨタ)が6番手につけた。

 22日(土)は午後から雨の予報もあったが、曇りのままドライコンディションで、予選に続き、午後12時15分から第5戦の決勝レース(15周)がスタート。
 フォーメーションラップ終了時に、10番手グリッドのNo.7ナニン・インドラ・パユーング(トヨタ)、12番手グリッドのNo.13林周平(トヨタ)がグリッドを通り過ぎてしてしまい、スタートは仕切り直し。1周減算され、14周で改めてスタートが切られた。
 最前列2番手からスタートを切ったNo.3篠谷は2位をキープ、2コーナー立ち上がりで混乱があり、3番手スタートのNo.9道見が押し出されて6位に後退。5番手スタートのNo.1山下は2コーナー立ち上がりで突然エンジンが失速し最後尾に後退してしまった。
 No.3篠谷は、4周目のストレートで前走車をパスし、首位浮上。その後は後続を引き離して独走し、FCJ3年目にして念願の初優勝を飾った。
 No.9道見は6周目に前走車をパスして5位へ上がった後、団子状態の2位争いを展開していたが、ファイナルラップのBコーナーで一気に前の2台をパスし、3位でフィニッシュ。前戦に続き、2戦連続の表彰台を獲得した。

 3時間ほどのインターバルを経て、午後4時より15周で第6戦決勝がスタート。スターティンググリッドは第5戦のベストラップにより決定され、No.3篠谷がポールポジション。No.1山下、No.9道見と続き、トヨタ支援ドライバーがトップ3グリッドを独占してスタートが切られた。
 No.9道見が好スタートでトップに立ったが、ジャンプスタートの裁定がなされ、ドライブスルーペナルティで最後尾へと後退。
 No.9道見が後退したことで首位に立ったNo.3篠谷は、前戦のように後続を引き離すことができず、プレッシャーをかけられながらの走行となったが、逆転は許さず、逃げ切ってトップチェッカー。第5戦に続き2連勝を果たした。前大会もてぎで、1年目ながら初優勝を飾ったNo.1山下が3位に入り、今季3度目の表彰台を獲得した。

 23日(日)は好天に恵まれ、午前10時35分から第7戦(21周)が行われた。第6戦のベストラップにより決定されたグリッドで、No.9道見が4番手、No.3篠谷が5番手、No.1山下が6番手、No.11坪井が8番手でレーススタート。
 好スタートを切ったNo.9道見が、2位を争う前の2台に割って入り、3位に浮上。首位を行く車両のペースが上がらず、後方では団子状態でのバトルが繰り広げられた。
 首位を攻め続けたNo.9道見は、17周目のストレートでついに首位を奪取したが、この時の走行が走路外と判定されペナルティ。レースが終盤に入っていたため、そのまま首位でチェッカーを受けたが、レース後、40秒を加算され、No.9道見は11位へと後退。
 その後方でバトルを繰り広げ、ファイナルラップに前走車をパスしたNo.3篠谷が繰り上がりで2位表彰台。No.3篠谷は今大会3戦全てで表彰台の活躍を見せ、ランキングでも首位に躍り出た。

 次大会は8月24日(土)、25日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)で第8戦、第9戦が行われる。

リザルト

第5戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 14 24'28.289 1'44.086
2 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 14 24'35.435 1'44.774
3 9 道見ショーン真也 FTRS スカラシップ SMR 14 24'36.094 1'44.364
4 4 高橋 翼 HFDP/SRS-F/コチラR 14 24'36.557 1'44.486
5 5 石川 京侍 HFDP/SRS-F/コチラR 14 24'37.063 1'44.441
6 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 14 24'40.165 1'44.846
7 6 三笠 雄一 石焼ら~めん火山FTRSFCJ 14 24'40.509 1'44.586
8 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA 14 24'41.518 1'44.857
9 10 三浦 愛 EXEDY 14 24'46.881 1'45.225
10 1 山下 健太 FTRS FCJ 14 24'48.552 1'44.351
11 12 今井 拓馬 HFDP/SRS-F/コチラR 14 24'54.729 1'45.686
12 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 14 24'55.644 1'45.681
13 7 ナニン・インドラ・パユーング FTRS PTT 14 25'23.850 1'45.002
13 林 周平 (株)びんちょう&道とん堀FTRS 失格
第6戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 15 26'08.920 1'44.019
2 5 石川 京侍 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'09.575 1'43.937
3 1 山下 健太 FTRS FCJ 15 26'14.147 1'44.182
4 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 15 26'16.504 1'43.889
5 6 三笠 雄一 石焼ら~めん火山FTRSFCJ 15 26'18.996 1'44.371
6 4 高橋 翼 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'19.330 1'43.970
7 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 15 26'27.159 1'44.558
8 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA 15 26'27.942 1'44.946
9 13 林 周平 (株)びんちょう&道とん堀FTRS 15 26'32.556 1'45.128
10 10 三浦 愛 EXEDY 15 26'36.123 1'45.121
11 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 15 26'39.517 1'45.585
12 7 ナニン・インドラ・パユーング FTRS PTT 15 26'39.699 1'45.322
13 9 道見ショーン真也 FTRS スカラシップ SMR 15 26'40.788 1'43.972
14 12 今井 拓馬 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'41.094 1'45.474
第7戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 4 高橋 翼 HFDP/SRS-F/コチラR 21 36'59.656 1'44.853
2 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 21 37'02.607 1'44.591
3 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 21 37'02.718 1'44.986
4 6 三笠 雄一 石焼ら~めん火山FTRSFCJ 21 37'06.748 1'44.915
5 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 21 37'08.763 1'45.224
6 13 林 周平 (株)びんちょう&道とん堀FTRS 21 37'09.630 1'45.156
7 1 山下 健太 FTRS FCJ 21 37'10.847 1'45.026
8 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA 21 37'14.104 1'45.489
9 10 三浦 愛 EXEDY 21 37'24.866 1'45.899
10 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 21 37'29.901 1'46.283
11 9 道見ショーン真也 FTRS スカラシップ SMR 21 37'38.209 1'44.711
12 7 ナニン・インドラ・パユーング FTRS PTT 21 37'39.914 1'45.581
13 5 石川 京侍 HFDP/SRS-F/コチラR 21 37'44.999 1'44.615
12 今井 拓馬 HFDP/SRS-F/コチラR 1 2'23.245
FCJ TOYOTA DRIVERS' POINTS 2013
ランキングNo.ドライバーポイント
1 3 篠谷 大幹 35
5 1 山下 健太 24
6 9 道見ショーン真也 18
7 11 坪井 翔 15
8 7 ナニン・インドラ・パユーング 10
11 13 林 周平 1
2 根本 悠生 0