2013年8月26日(月)配信

第8戦、雨の富士で坪井が開幕戦以来となる今季2勝目!
第9戦はトヨタ支援ドライバーがトップ4を占める

 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)の第4大会(第8,9戦)が8月24日(土)、25日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催。第8戦はNo.9道見ショーン真也(トヨタ)が2位、No.11坪井翔(トヨタ)が3位。第9戦は坪井が開幕戦以来となる勝利を飾り、トヨタ勢がトップ4を占めた。

 前回の第3大会からおよそ2ヶ月ぶりの開催となるFCJ。24日(土)は、前日までの雨が止み、午前8時半からの予選開始時には多少濡れている場所が残っている、というレベルまで路面状況は回復。全車スリックでアタックが行われ、第8戦はNo.9道見が最前列2番手を確保。前大会2勝を挙げ、ランキング首位につけるNo.3篠谷大幹(トヨタ)が3番手で続いた。
 10分間のインターバルを経て行われた第9戦の予選では、激しく順位を入れ替えるアタック合戦の末、No.9道見が今度はトップタイムをマークし、自身2度目となるポールポジションを獲得。No.11坪井が3番手、No.3篠谷が4番手、そして1年目のNo.2根本悠生(トヨタ)が自身最高グリッドの5番手につけた。

 予選に続き、午後12時20分から15周で争われる第8戦決勝は、コースインを目前にして雨が降り始め、路面を若干濡らしたものの、全車スリックタイヤでレースをスタート。
 予選2番手のNo.9道見はスタートで若干出遅れ、3位に後退。8周目にようやく2位の座を奪い返したが、その時既に首位の車両は4秒近く離れており、そのまま2位でチェッカーを受けた。3位には、6番手スタートから序盤、8位まで順位を落としたNo.11坪井が、ライバルの脱落と終盤の追い上げで、開幕戦以来となる表彰台を獲得した。

 第9戦が行われた25日(日)は朝から強い雨に見舞われたが、決勝スタート前には雨足も弱まり、予定通りに午前8時40分より21周で第9戦決勝が行われた。
 ポールポジションのNo.9道見はスタートでホイールスピンさせてしまい失速。追い上げようとしたが第2コーナーの立ち上がりでスピンを喫するなど、大きく順位を落としてしまった。
 これにより、No.11坪井、No.3篠谷がそれぞれ2位、3位へとポジションを上げてオープニングラップを終えると、2周目には、首位の車両が濡れた路面に足を取られスピン。坪井が首位に立ち、後続との差を広げていった。
 6番手からスタートしたNo.1山下健太は1周目に5番手スタートのNo.2根本をパス。前走車のスピンなどで篠谷に続く3位に浮上すると、その差を詰めていった。16周目の最終コーナーで篠谷がコースアウトしたため、これをパスした山下は2位へ浮上。
 坪井は2位に14秒もの大差を付ける独走で、開幕戦以来となる2勝目を挙げた。2位はFCJ1年目ながら今季4度目の表彰台となる山下。3位に篠谷、4位に根本と続き、2011年の第13戦以来となる、トヨタ支援ドライバーによる表彰台独占を果たした。

 ドライバーズランキングでは、着実にポイントを重ねている篠谷が首位をキープ。山下が3位、坪井が5位で続いているが、坪井までの差は12ポイント。最終大会となる次戦は3レースが行われ、最大35ポイント獲得が可能なため、計算上では7位の道見(16ポイント差)、10位のNo.7ナニン・インドラ・パユーング(32ポイント差)までの10人にタイトル獲得の可能性を残すという、タイトル争いは全く読めない状況となっている。

 次大会は11月9日(土)、10日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で第10戦、第11戦、第12戦が行われる。

リザルト

第8戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA 15 26'14.692 1'44.016
2 9 道見 ショーン 真也 FTRS スカラシップ SMR 15 26'18.873 1'44.073
3 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 15 26'25.973 1'44.262
4 6 三笠 雄一 石焼ら~めん火山FTRSFCJ 15 26'26.134 1'44.794
5 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 15 26'26.318 1'44.582
6 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 15 26'26.701 1'44.382
7 1 山下 健太 FTRS FCJ 15 26'30.700 1'44.633
8 5 石川 京侍 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'35.736 1'44.952
9 10 三浦 愛 EXEDY 15 26'41.942 1'45.308
10 4 高橋 翼 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'44.984 1'44.992
11 12 今井 拓馬 HFDP/SRS-F/コチラR 15 26'47.109 1'44.622
12 15 長渕 蓮 AUTOBACS FTRS FCJ 15 26'58.383 1'46.460
13 13 林 周平 (株)びんちょう&道とん堀FTRS 15 27'03.246 1'44.523
14 7 ナニン インドラ-パユーング FTRS PTT 15 27'17.285 1'45.305
15 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 13 23'35.183 1'44.609
第9戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 21 40'58.267 1'56.394
2 1 山下 健太 FTRS FCJ 21 41'12.751 1'56.733
3 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 21 41'15.764 1'56.791
4 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 21 41'19.726 1'56.748
5 8 清原 章太 HFDP/SRS-F/ARTA 21 41'22.822 1'56.755
6 5 石川 京侍 HFDP/SRS-F/コチラR 21 41'42.095 1'56.383
7 7 ナニン インドラ-パユーング FTRS PTT 21 41'48.163 1'57.871
8 13 林 周平 (株)びんちょう&道とん堀FTRS 21 41'59.209 1'58.997
9 4 高橋 翼 HFDP/SRS-F/コチラR 21 42'00.799 1'57.931
10 15 長渕 蓮 AUTOBACS FTRS FCJ 21 42'04.298 1'58.794
11 12 今井 拓馬 HFDP/SRS-F/コチラR 21 42'04.759 1'57.785
12 6 三笠 雄一 石焼ら~めん火山FTRSFCJ 21 42'06.970 1'57.278
13 9 道見 ショーン 真也 FTRS スカラシップ SMR 21 42'15.692 1'57.017
14 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 21 42'26.018 1'57.972
15 10 三浦 愛 EXEDY 20 42'41.590 1'58.566
FCJ TOYOTA DRIVERS' POINTS 2013
ランキングNo.ドライバーポイント
1 3 篠谷 大幹 42
3 1 山下 健太 34
5 11 坪井 翔 30
7 9 道見ショーン真也 26
10 7 ナニン・インドラ・パユーング 10
11 2 根本 悠生 4
12 13 林 周平 1