2013年11月12日(火)配信

1年目のルーキー山下健太が最終戦3連勝で逆転チャンピオン獲得!

 フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン(FCJ)の今季最終戦となる第5大会(第10,11,12戦)が11月9日(土)、10日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催。参戦1年目のルーキー、No.1山下健太(トヨタ)が3連勝を飾り、逆転でチャンピオンを獲得した。

 前大会より2ヶ月あまりを経ての開催となった最終大会は、3レース制で行われた。第10戦、11戦の予選が9日(土)、好天の下で午前8時半から15分ずつのセッションで実施。ポイントリーダーで今大会に臨んだNo.3篠谷大幹(トヨタ)らが序盤トップを争っていたが、終盤No.1山下が逆転。初のポールポジションを獲得した。
 第11戦の予選でもNo.1が連続ポールポジションで、2ポイントを獲得。一方でNo.3篠谷は第10戦5番手、第11戦4番手と厳しいグリッドからのスタートとなった。

 予選から2時間ほど経った午前11時25分、雲が増えたもののドライコンディションで第10戦の決勝がスタート。スタートがディレイとなった影響で予定よりも1周少ない11周で行われた。スタートではポールポジションのNo.1山下が並びかけられるもトップをキープ。
 序盤こそ後続との首位争いが展開されたが、2位争いが激化すると、首位のNo.1山下はこれを引き離して行き、トップチェッカー。今季2勝目を挙げた。
 No.11坪井 翔(トヨタ)が4位。5番手スタートのNo.3篠谷はスタートで一つ順位を上げたが、6周目にスピンを喫しコースアウト。6位でレースを終え、ランキングでもNo.1山下がNo.3篠谷を逆転しトップに立った。

 忙しいスケジュールとなったこの日、第11戦の決勝(12周)は午後3時35分にスタート。ポールポジションのNo.1山下は待たしてもスタートで並びかけながらも何とかポジションを守り、その後は徐々に後続との差を広げていく展開で2連勝を挙げた。No.3篠谷は4位フィニッシュでかろうじて最終戦にタイトルの可能性を残した。
 第12戦のスターティンググリッドはこの第11戦のベストタイムで決定され、No.1山下がポールポジション。No.2根本悠生(トヨタ)が3番手、No.3篠谷は5番手と厳しい位置から最終戦に臨むこととなった。

 10日(日)、最終戦の第12戦はウェットでのレースとなった。コースインの時点ではスリックでも走れるという判断だったが、フォーメーションラップ中に雨が降り始め、全車ウェットタイヤへと交換。スタートディレイにより1周減算の16周で、午前8時半にスタートが切られた。
 ポールポジションのNo.1山下は、今度はスタートを決めると、1周目で2位に1.6秒もの差をつけ、後続との差を広げて行き、3連勝。最終大会で3戦連続のポール・トゥ・ウィンを飾り、参戦1年目にして、見事逆転でのタイトル獲得を果たした。
 後方では、3番手スタートのNo.2根本がスタートで一つ順位を落とすも、2周目に3位に復帰。しかし、8周目にオーバーランを喫し4位に後退。惜しくも初の表彰台獲得はならなかった。7番手スタートから順位を上げたNo.11坪井が5位。No.3篠谷はスタートでエンジンストールを喫し大きくポジションダウン。その後数台かわしたものの8位でレースを終えた。

 今大会をもって、8年間にわたって行われてきたFCJはその幕を閉じることとなった。

リザルト

第10戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 1 山下 健太 FTRS FCJ 12 24'43.809 2'03.287
2 4 高橋 翼 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 12 24'45.236 2'03.419
3 5 石川 京侍 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 12 24'45.780 2'03.359
4 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 12 24'53.085 2'03.630
5 6 三笠 雄一 石焼ら〜めん火山FTRSFCJ 12 24'57.014 2'04.252
6 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 12 24'58.368 2'03.841
7 9 道見 ショーン 真也 FTRS スカラシップ SMR 12 25'00.035 2'03.823
8 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 12 25'03.492 2'04.292
9 16 柴田 隆之介 HondaCars三重北 TeamSBT 12 25'04.004 2'04.353
10 13 林 周平 ひつまぶし備長&お好み焼道とん堀FTRS 12 25'04.998 2'04.404
11 12 今井 拓馬 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 12 25'05.524 2'04.373
12 10 三浦 愛 EXEDY 12 25'08.163 2'04.511
13 17 久保 凜太郎 ROBOTルボーセレーシングアカデミー 12 25'09.517 2'04.491
14 18 浅原 悠貴 B-MAX/CMインダストリー 12 25'10.345 2'04.451
15 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 12 25'31.531 2'03.398
第11戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 1 山下 健太 FTRS FCJ 11 22'44.525 2'03.493
2 4 高橋 翼 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 11 22'46.155 2'03.697
3 5 石川 京侍 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 11 22'46.839 2'03.609
4 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 11 22'51.611 2'04.015
5 6 三笠 雄一 石焼ら〜めん火山FTRSFCJ 11 22'54.479 2'04.250
6 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 11 22'55.550 2'03.964
7 12 今井 拓馬 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 11 23'00.050 2'04.573
8 13 林 周平 ひつまぶし備長&お好み焼道とん堀FTRS 11 23'00.493 2'04.575
9 9 道見 ショーン 真也 FTRS スカラシップ SMR 11 23'02.594 2'03.661
10 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 11 23'06.591 2'04.563
11 16 柴田 隆之介 HondaCars三重北 TeamSBT 11 23'08.484 2'04.965
12 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 11 23'08.587 2'04.492
13 10 三浦 愛 EXEDY 11 23'09.669 2'05.045
14 18 浅原 悠貴 B-MAX/CMインダストリー 10 23'14.775 2'05.181
17 久保 凜太郎 ROBOTルボーセレーシングアカデミー 8 24'13.215 2'05.299
第12戦 結果表
順位No.ドライバーチーム周回タイムベストタイム
1 1 山下 健太 FTRS FCJ 16 36'49.294 2'17.447
2 5 石川 京侍 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 16 36'54.694 2'17.430
3 4 高橋 翼 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 16 36'59.795 2'17.258
4 2 根本 悠生 東京トヨペット FTRS 16 37'07.152 2'17.803
5 11 坪井 翔 FTRS スカラシップ FCJ 16 37'14.980 2'17.346
6 6 三笠 雄一 石焼ら〜めん火山FTRSFCJ 16 37'27.273 2'18.279
7 14 藤波 清斗 NDDP FCJ 16 37'39.634 2'19.041
8 3 篠谷 大幹 FTRSスカラシップFCJ 16 37'40.110 2'18.585
9 16 柴田 隆之介 HondaCars三重北 TeamSBT 16 37'41.616 2'17.895
10 17 久保 凜太郎 ROBOTルボーセレーシングアカデミー 16 37'44.907 2'18.765
11 10 三浦 愛 EXEDY 16 37'53.447 2'19.516
12 9 道見 ショーン 真也 FTRS スカラシップ SMR 16 38'01.167 2'20.140
13 12 今井 拓馬 HFDP/SRSスカラシップ/コチラR 16 38'01.365 2'19.184
14 18 浅原 悠貴 B-MAX/CMインダストリー 16 39'51.788 2'22.216
13 林 周平 ひつまぶし備長&お好み焼道とん堀FTRS 6 14'50.935 2'23.861
FCJ TOYOTA DRIVERS' POINTS 2013
ランキングNo.ドライバーポイント
1 1 山下 健太 65
4 3 篠谷 大幹 46
5 11 坪井 翔 36
7 9 道見ショーン真也 26
10 7 ナニン・インドラ・パユーング 10
11 2 根本 悠生 7
12 13 林 周平 1