FIA-F4 2015年 第5,6戦 富士

FIA-F4の第3大会（第5戦、第6戦）が富士スピードウェイで行われ、トヨタが支援するNo.36 坪井翔が第6戦で優勝。今季2勝目を挙げた。坪井は第5戦4位。同じくトヨタ支援の16歳、No.37小高一斗は第5戦6位、第6戦5位と両レース共にシングルフィニッシュを果たした。

　8月8日（土）、9日（日）の両日、FIA-F4の第3大会（第5戦、第6戦）が静岡県の富士スピードウェイで開催された。前大会の第3，4戦からほぼ3ヶ月ぶりの開催となった今大会は、前大会に続き富士が舞台となり、38台もの車両がエントリー。前大会でも、長いストレートを使った白熱のバトルが繰り広げられており、明日のトップドライバーを目指す若手によるバトルに注目が集まった。

　今季、トヨタはこのFIA-F4に参戦する、No.36 坪井 翔と、No.37小高一斗を支援。No.36坪井は第1，2戦で連続2位、第3戦で初優勝を飾り、第4戦終了時点で首位に23ポイント差のランキング2位につけている。No.37小高は開幕戦の時点ではライセンス発行に必要な満16歳に満たなかったため、誕生日を過ぎた前大会より参戦し、デビュー戦でトップ10フィニッシュを果たしている。
　また、トヨタはNo.14 根本悠生、No.21朝日ターボ、No.28 片山義章、No.38 山田遼、No.62 里見乃亜、No.70 天野翼もサポートする。

　8月8日（土）午前8時10分より30分間で予選が行われた。このセッション中のベストタイムが第5戦のグリッド、セカンドベストタイムが第6戦のグリッドとなる。
　台数が多いこともあり、ほとんどの車両がセッション開始と共にコースイン。このセッションでは、No.36坪井はこの日の路面とのタイヤのマッチングでセッティングに苦しみタイムを伸ばせず、第5戦5番手、第6戦4番手。 　前日の専有走行では2番手タイムをマークするなど好調なNo.37小高も同様に苦しみ、第5戦、第6戦共に14番手となった。
　他のトヨタサポートドライバーでは、No.14根本 悠生が第5戦10番手、第6戦7番手。No.21朝日ターボが第5戦13番手、第6戦12番手につけた。

　予選に続き、午後1時10分より行われた第5戦決勝は、空を黒い雲が覆う中でスタート。5番手グリッドのNo.36坪井は好スタートを切り3位へ浮上。5周目には2位へ。しかし、その後首位争いの中で後続に追いつかれ、7周目には接触寸前のバトルとなり3位に後退。
　その後、ストレートでののびに苦しむNo.36坪井はもう一台にもかわされ、4位に落ちたところで、10周目に下位車両のクラッシュによるアクシデントによりセーフティカーが導入。車両除去作業の間に規定の30分を経過したため、そのままセーフティカーフィニッシュとなり、No.36坪井は4位でレースを終えることとなった。
　一方、14番手からスタートしたNo.37小高も好スタートを決め、中団でのスタート直後の接触による混乱を上手く避けると、7位へと浮上。更に2周目の1コーナーで1台をかわし、参戦3戦目で自己最高の6位チェッカーを受けた。
　No.70天野翼が9位、No.21朝日が10位に入った。

　8月9日（日）一転好天に恵まれる中、午前10時35分に第6戦の決勝が開始された。2列目4番手スタートのNo.36坪井はこの日も好スタートで2位に浮上。No.36坪井は3周目に一旦首位に立つが、1コーナーでかわされ2位に後退。しかし、4周目のダンロップコーナーでアウトからパスし、No.36坪井が首位に立った。
　No.36坪井は首位に立つと徐々に後続との差を広げていき、10周目には2位との差は2.3秒に。
　その後、2位の車両が追い上げを見せたが、No.36坪井は最終的に0.7秒の差で逃げ切りトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。ドライバーズランキングで争うNo.11牧野任祐が接触によりポイント圏外の26位に終わったため、No.36坪井は首位のNo.11牧野との差を13ポイントまで詰めることとなった。
　No.37小高は14番手スタートから1周目に11位、5周目には6位と着実に順位を上げていき、10周目には5位浮上。終盤には3位争いの集団に追いついたが、バトルの中での接触でステアリング系のトラブルに見舞われており、無理をせず5位でフィニッシュ。それでもデビュー4戦目にして、自己最高のトップ5フィニッシュを果たした。

　次戦は8月29日（土）30日（日）に鈴鹿サーキットで第7戦、第8戦が行われる。

　TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。