2015年9月 1日(火)配信

FIA-F4 第7戦、第8戦で坪井翔が連勝し今季4勝目
小高一斗は第8戦で自己最高位となる4位フィニッシュ

関谷正徳FTRS校長ととに2連勝を喜ぶ坪井翔
 FIA-F4の第7戦、第8戦が鈴鹿サーキットで行われ、トヨタが支援するNo.36 坪井翔が両レースを制覇。今季4勝目を挙げた。同じくトヨタ支援の16歳、No.37 小高一斗は第7戦6位、第8戦は4位に入り、自己最高フィニッシュを更新。4戦連続シングルフィニッシュとなった。

 8月29日(土)、30日(日)の両日、FIA-F4の第4大会(第7戦、第8戦)が三重県の鈴鹿サーキットで開催された。前大会から3週間のインターバルをおいての開催。
 今季、トヨタはこのFIA-F4に参戦する、No.36 坪井と、No.37 小高を支援。No.36坪井は第1,2戦で連続2位、第3戦で初優勝を飾ると、前大会の第6戦で今季2勝目を挙げ、首位に13ポイント差のランキング2位につけている。No.37 小高はライセンス発行に必要な満16歳になった第2大会より参戦し、デビュー戦でトップ10フィニッシュ。前大会は第5戦6位、第6戦5位と連続シングルフィニッシュを果たしている。
 また、トヨタはNo.14 根本悠生、No.21朝日ターボ、No.62 里見乃亜、No.70 天野翼もサポートする。

 8月29日(土)午前11時50分より30分間で予選が行われた。このセッション中のベストタイムが第7戦のグリッド、セカンドベストタイムが第8戦のグリッドとなる。
 直前まで行われていたSUPER GTの公式練習走行時はまだ濡れた部分も残っていたが、F4の予選までには路面は完全に乾いてドライコンディション。ただ、空は雲が覆い、予想されたほどの暑さでは無い中でのセッションとなった。
 今大会は各車タイミングを見てコースへ。序盤からコースインしたNo.36坪井が5周目に早くもトップタイムをマーク。このタイムがターゲットとなり、ライバル勢もタイムを上げていったが、No.36坪井のタイムには届かず。セッション終盤10分ほどを残してピットで待機することとなったNo.36坪井だったが、開幕戦以来、今季2度目となるポールポジションを獲得した。
 No.36坪井はトップタイムをマークした後、混み合うコース上でクリアラップが取れず、セカンドベストタイムでは2番手。第8戦は2番手グリッドスタートとなった。
 No.37小高は第7戦、第8戦共に5番手グリッド。
 他のトヨタサポートドライバーでは、No.70天野が第7戦9番手、第8戦12番手。No.14根本が第7戦16番手、第8戦13番手。No.21朝日が第7戦、第8戦共に22番手、No.62里見が第7戦23番手、第8戦24番手につけた。

 空は相変わらずの雲が覆うもののドライコンディションで、予選に続き、午後4時30分と予定より10分遅れて第7戦決勝(10周)のスタートが切られた。
 ポールポジションのNo.36坪井と2番手のNo.11牧野任祐が互いにけん制しながらのスタートを切る間に、3番手スタートのNo.5平木湧也が前の2台をかわし首位に浮上。No.36坪井は2位でNo.5平木を追う形となった。
 No.36坪井は離されることなくついて行き、上位2台がマッチレースの様相となったが、残り3周あたりから西コース付近で雨が降り始め、首位No.5平木はややペースダウン。No.36坪井が差を詰めていくと、ファイナルラップのスプーンコーナーで、No.5平木がオーバーラン。この隙を突いてNo.36坪井が首位を奪い、トップでチェッカー。今季3勝目を挙げた。
 No.37小高は5番手グリッドからスタートでひとつ順位を落とし、そのまま6位でフィニッシュ。No.14根本が10位、No.62里見が17位、No.21朝日が20位。No.70天野は9番手スタートからトップ10圏内のバトルを繰り広げたがシケインで接触しリタイアに終わった。

 第8戦決勝(10周)は30日(日)午前8時15分と早い時間にスタート。雨は止んでいたものの、前夜からの雨の影響で路面は完全ウェットで競われることとなった。
 スタートでは、2番手グリッドのNo.36坪井が良い反応を見せ、ポールポジションのNo.11牧野を抑えホールショット。レースの周回が進む毎に回復していく路面コンディションの中、No.36坪井はファステストラップを更新しながら、後続との差をじわじわと広げていった。その後は、ファステストラップこそ上回られたものの、最後2秒ほどの差を付けてトップチェッカー。今季4勝目を挙げ、現時点でのポイント差を3ポイントまで縮めることとなった。
 5番手グリッドのNo.37小高は、スタートでやや出遅れて2つポジションダウン。3番手スタートの車両がエンジンストールを喫した事もあり1周目を5位で終えたが、前走車を攻め、5周目のスプーンコーナーでパス。自己最高位となる4位フィニッシュを果たした。No.37小高は4戦連続でのシングルフィニッシュとなり、ランキングも6位に浮上した。
 13番手スタートからジャンプアップを果たしたNo.14根本がNo.37小高に続く5位。No.70天野は12位、NO.62里見が16位、No.21朝日は30位に終わった。

 次戦は9月19日(土)20日(日)にスポーツランドSUGOで第9戦、第10戦が行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

リザルト

第7戦
順位No.ドライバー車両名周回タイムベストタイム
136坪井 翔FTRSスカラシップF41021'42.042160.56km/h2'09.091
211牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S1021'42.9890.9472'09.159
35平木 湧也GSR 初音ミク ホリデー車検 F1101021'43.1111.0692'08.875
47大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング1021'43.8591.8172'09.201
59石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング1021'45.6213.5792'09.317
637小高 一斗FTRSスカラシップF41021'45.9613.9192'09.359
750山田 真之亮B-MAX RACING F1101021'52.06910.0272'09.833
88上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング1021'52.58110.5392'09.532
94河野 駿佑グッドスマイル 初音ミク F1101021'52.66610.6242'09.460
1014根本 悠生GUNZE F110 KCMG1021'59.60317.5612'10.411
1125高橋 知己点天&イーストアップwithフィールド1022'02.72220.6802'10.503
1216銘苅 翼MediaDo KageyamaF1101022'03.88421.8422'10.223
1363ニコラス コスタVSR Lamborghini SC1022'06.55524.5132'10.193
1439加藤 潤平miNamiaoYamawithSARD1022'07.29525.2532'11.056
1512白石 勇樹TEAM A-ONE1022'07.65025.6082'10.625
1610金石 勝英SRS-F/コチラレーシング1022'07.93525.8932'10.338
1762里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー1022'09.36627.3242'10.730
1819篠原 拓朗VSR Lamborghini SC1022'11.16929.1272'09.811
1966橋本 陸Skill Speed1022'12.09030.0482'10.598
2021朝日ターボヴァンガード TAKAGI RACING1022'19.15737.1152'10.574
2175手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド1022'23.08441.0422'10.639
2251三笠 雄一B-MAX RACING F1101022'23.17841.1362'10.382
2327ファン ドユンTEAM ZAPXDREAM F1101022'24.76742.7252'12.503
246米倉 正憲CLEAR F1101022'27.32145.2792'12.690
2555畑 享志F&Cアキラレーシングwithフィールド1022'31.15049.1082'12.948
2634フライング ラットSFIDA RACING F1101022'43.7281'01.6862'12.342
2720牛井渕 琴夏miNamiaoYamawithSARD1022'45.0591'03.0172'12.685
2888川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F1101022'46.2521'04.2102'09.496
2923YUGOS2R Racing1023'09.1341'27.0922'17.204
303阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F110919'40.4961Lap 2'09.508
312佐藤 秀真Hanashima Racing F110919'45.2691Lap 2'09.691
3289伴 貴広SUCCEED SPORTS F110919'50.0781Lap 2'10.343
70天野 翼Leprix Sport F110614'10.3794Laps2'09.997
44山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F110010Laps
32佐藤 駿介Key's 砂子塾 テイクファースト010Laps
第8戦
順位No.ドライバー車両名周回タイムベストタイム
136坪井 翔FTRSスカラシップF41023'35.008147.74km/h2'19.977
211牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S1023'36.9681.9602'19.888
35平木 湧也GSR 初音ミク ホリデー車検 F1101023'43.7818.7732'20.516
437小高 一斗FTRSスカラシップF41023'51.15616.1482'21.188
514根本 悠生GUNZE F110 KCMG1023'53.06118.0532'21.388
63阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F1101023'54.81219.8042'21.802
750山田 真之亮B-MAX RACING F1101023'54.91419.9062'21.235
819篠原 拓朗VSR Lamborghini SC1023'55.89820.8902'21.467
94河野 駿佑グッドスマイル 初音ミク F1101023'56.61521.6072'21.492
108上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング1023'57.00121.9932'21.088
1188川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F1101023'57.74122.7332'21.879
1270天野 翼Leprix Sport F1101023'58.81623.8082'21.695
1316銘苅 翼MediaDo KageyamaF1101023'59.05724.0492'21.018
149石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング1023'59.79524.7872'20.800
1512白石 勇樹TEAM A-ONE1024'06.50231.4942'21.209
1662里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー1024'20.58145.5732'22.195
177大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング1024'26.18351.1752'22.320
1851三笠 雄一B-MAX RACING F1101024'27.69552.6872'21.999
1910金石 勝英SRS-F/コチラレーシング1024'28.83053.8222'22.408
2066橋本 陸Skill Speed1024'29.38654.3782'22.533
2127ファン ドユンTEAM ZAPXDREAM F1101024'32.18057.1722'22.971
222佐藤 秀真Hanashima Racing F1101024'33.35658.3482'22.500
2389伴 貴広SUCCEED SPORTS F1101024'33.80458.7962'22.111
2463ニコラス コスタVSR Lamborghini SC1024'36.0021'00.9942'24.843
256米倉 正憲CLEAR F1101024'36.1121'01.1042'23.301
2625高橋 知己点天&イーストアップwithフィールド1024'36.6401'01.6322'24.504
2775手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド1024'37.2211'02.2132'24.763
2832佐藤 駿介Key's 砂子塾 テイクファースト1024'38.5601'03.5522'24.959
2955畑 享志F&Cアキラレーシングwithフィールド1024'39.8251'04.8172'24.555
3021朝日ターボヴァンガード TAKAGI RACING1024'40.8721'05.8642'23.677
3144山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F1101024'41.0501'06.0422'24.971
3234フライング ラットSFIDA RACING F1101025'04.5301'29.5222'25.522
3323YUGOS2R Racing1025'29.7781'54.7702'28.303