FIA-F4 2015年 第9,10戦 SUGO

　FIA-F4の第9戦、第10戦がスポーツランドSUGOで行われ、トヨタが支援するNo.36 坪井翔が両レースを制覇。今季6勝目を挙げた。同じくトヨタ支援の16歳、No.37 小高一斗は第9戦6位、第10戦は7位と6戦連続でのシングルフィニッシュを続けている。

　9月19日（土）、20日（日）の両日、FIA-F4の第5大会（第9戦、第10戦）が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
　今季、トヨタはこのFIA-F4に参戦する、No.36 坪井と、No.37 小高を支援。No.36坪井は第1，2戦で連続2位、第3戦で初優勝を飾り、第6戦、第7戦、第8戦と3連勝中。首位に3ポイント差のランキング2位につけている。No.37 小高はライセンス発行に必要な満16歳になった第2大会より参戦し、デビュー戦でトップ10フィニッシュ。前大会第8戦では自己最高の4位に入り、4戦連続シングルフィニッシュを果たしている。
　また、トヨタはNo.14 根本悠生、No.62 里見乃亜、No.70 天野翼もサポートする。

　9月19日（土）のSUGOは、朝方こそ昨夜の雨で濡れているところが残っていたものの、併催のSUPER GTの公式練習走行などを経たこともあり、FIA-F4の予選が開始される頃には完全なドライコンディションに。GTのセッションでやや遅れが出たため、予定よりも12分遅れ、午前11時22分より予選が行われた。このセッション中のベストタイムで第9戦のグリッド、セカンドベストタイムから第10戦のグリッドが決定される。
　前日まで2日間行われた練習走行はほとんどウェットコンディションで、赤旗が多発したこともあり、この予選でも赤旗中断を予想してほとんどがセッション開始と共にコースイン。案の定開始10分に満たないところでコースアウト車両により赤旗中断。再開後も残り2分でコースアウト車両により赤旗が出され、そのままセッションは終了となった。 　そんな予選セッションの中、目下3連勝中のNo.36 坪井は1回目の中断後のアタックでトップに立つと、ライバルにつけいる隙を見せず、そのままポールポジションを獲得。No.37 小高は自己ベストとなる2列目4番手グリッドを獲得した。
　この日は全車比較的多くの周回をこなしたこともあり、セカンドベストでの順位も大きく変わらず、No.36 坪井が連続ポールポジション、No.37 小高は4番手となった。
　他のトヨタサポートドライバーでは、No.62里見が第9戦18番手、第10戦17番手、No.70天野が第9戦、第10戦共に19番手。No.14根本が第9戦15番手、第10戦20番手につけた。

　予選後、SUPER GTの予選を経て、午後3時35分より第9戦決勝レース（15周）のスタートが切られた。
　2番手グリッドの車両が好スタートを切ったが、ポールポジションのNo.36 坪井はこれを押さえ込みトップを堅守。その後は2位以下を引き離していった。
　後方では、4番手グリッドのNo.37 小高がスタートでポジションを守り、前を行く車両を攻め、初表彰台も期待される走りを見せた。しかし、僅かなミスで後続車両に差を詰められ、9周目には周回遅れにふさがれる形で失速。直後の最終コーナーから続くメインストレートで後続2台に挟まれる形となり、1-2コーナーでは押し出される形でコースオフ。ポジションを落としてしまった。
　首位を行くNo.36 坪井は、11周目には2位との差を3秒まで広げると、その後はペースを抑え、ポール・トゥ・ウィン。第7戦から4連勝、単独最多となる今季5勝目を挙げ、シリーズランキングでも首位に浮上した。
　No.37 小高は6位。No.14 根本は15位、No.62 里見が17位、No.70 天野は後続から接触されリタイアに終わった。

　第10戦決勝（15周）は20日（日）午前10時20分にフォーメーションラップ開始。
　スタートでは、ポールポジションのNo.36坪井よりも2番手の車両の方が良い加速を見せたが、またも1コーナーにかけて坪井がこれを抑え、首位をキープ。このレースも序盤から独走態勢に持ち込んだ。
　その後方では、2列目4番手のNo.37 小高がスタートで出遅れ、3つポジションダウン。翌周にも1台にかわされ、8位へ落ちてしまった。しかし、3周目にポジションを奪い返し、7位へ。16歳のドライバー3台による7位争いが繰り広げられた。
　首位を行くNo.36 坪井は危なげなく2秒以上の差を付けてトップチェッカー。5連勝で今季6勝目。ランキングでも2位との差を10ポイントへと広げた。
　注目の16歳同士による7位争いは、No.37 小高が後の2台を懸命にブロック、その間に2台がポジションを入れ替えあう展開にもなったが、No.37 小高は最後まで抑えきり、7位でフィニッシュ。
20番手スタートから順位を上げたNo.14根本が14位。No.70 天野は19位。No.62 里見はリタイアとなった。

　次戦は10月31日（土）、11月1日（日）にオートポリスで第11戦、第12戦が行われる。

　TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。