2015年11月 2日(月)配信

FIA-F4 第11戦で坪井翔が6連勝!
第12戦で坪井は押し出される形でコースオフ。タイトル決定は次戦へ持ち越し

今季7勝目を挙げた坪井翔
 FIA-F4の第11戦、第12戦がオートポリスで行われ、トヨタが支援するNo.36 坪井翔が第11戦を制し、6連勝で今季7勝目を挙げた。しかし、第12戦では首位争い中に押し出される形でコースオフ。17位に終わったため、タイトルの決定は次の最終大会もてぎに持ち越されることとなった。

 10月31日(土)、11月1日(日)の両日、FIA-F4の第6大会(第11戦、第12戦)が大分県のオートポリスで開催された。前大会SUGOより一ヶ月以上のインターバルを経ての開催。
 今季、トヨタはこのFIA-F4に参戦する、No.36 坪井と、No.37 小高一斗を支援。No.36 坪井は第5戦から前戦まで5連勝中。開幕2戦の2位、第3戦の初優勝とあわせ、この5連勝でランキング首位に浮上し、ライバルとのタイトル争いの行方にも注目が集まった。
 No.37 小高はライセンス発行に必要な満16歳になった第2大会より参戦し、デビュー戦でトップ10フィニッシュ。第8戦では自己最高の4位に入り、目下6戦連続シングルフィニッシュを続けており、ランキングも6位につけている。
 また、トヨタはNo.14 根本悠生、No.22宮田 莉朋、No.62 里見乃亜、No.70 天野翼もサポートする。

 10月31日(土)晴れ渡った秋空の下、午前11時半より30分間の予選セッションがスタート。各車セッション開始と共にコースインし、アタックに入り出そうかという6分過ぎ、クラッシュ車両が発生し、赤旗中断となってしまった。
 3分間の中断の後にセッションは再開。No.36 坪井、No.37 小高がまず上位のタイムを刻んだ。その後、路面にラバーが乗りコンディションが良くなっていく中、ライバルもタイムアップし、激しいアタック合戦に。
 No.36 坪井は最初のアタックに入ったところで赤旗中断となり、タイヤの最良なタイミングを逃したことと、再開後にコース上の混雑に阻まれたこともあり、第11戦は2番手。セカンドベストタイムで決定される第12戦はトップ5がコンマ1秒以内という混戦となり、No.36 坪井は5番手グリッドに留まることとなった。
 No.37 小高もクリアラップ確保に苦戦し、第11戦、第12戦共に11番手。
 他のトヨタサポートドライバーでは、No.22 宮田が第11戦5番手、第12戦4番手、No.62里見が第11戦、第12戦共に13番手、No.14根本が第11戦15番手、第12戦17番手、No.70天野が第11戦、第12戦共に21番手となった。

 予選後、併催のSUPER GTの予選を経て、午後3時35分にフォーメーションラップが開始され、第11戦決勝レース(13周)のスタートが切られた。
 ポールポジションの車両がやや遅れ、2番手のNo.36 坪井が好スタートで首位に浮上。1周目こそ後続を意識しての走りとなったNo.36 坪井だったが、2周目からは自分の走りでファステストラップを更新しながら周回毎に後続との差を広げていき、一時はその差は4秒以上に。最後はややペースをコントロールしながらも、大差の独走で6連勝、今季7勝目を挙げた。No.36 坪井はライバルが下位に沈んだこともあり、翌日の第12戦で3位以上に入れば最終大会の2戦を待たずにタイトル確定と、有利な状況で臨むこととなった。
 No.37 小高はスタートで2つ順位を落としたものの、すぐに取り戻し、2周目には9位へ。その後、8位争いを繰り広げ、12周目にパス。8位でチェッカーを受けた。
 No.62里見が11位、No.14根本は14位、No.18は18位フィニッシュとなった。5番手スタートのNo.22宮田は1周目に接触、タイヤのスローパンクチャーに見舞われリタイアとなった。

 11月1日(日)は空を雲が覆い、前日よりも肌寒い中で午前10時15分にフォーメーションラップ開始。第12戦決勝(13周)がスタートした。
 5番手スタートのNo.36 坪井は好スタートを決め、1コーナーの大外から一気に前走車をパスし2位に浮上。続く3コーナーで首位の車両に並び、サイド・バイ・サイドとなったが、イン側の車両がタイヤをロックさせコースオフ。No.36 坪井はこれに巻き込まれる形となり、ほぼ最後尾へと後退してしまった。
 一方、この混乱をかわした11番手スタートのNo.37 小高は、7位へと順位を上げると、9周目に前走車をかわし6位へ。更にファステストラップをマークし、前を追ったがパスには到らず、6位でチェッカーを受けた。No.37 小高はこのレースで自身初となるファステストラップを記録することとなった。
 No.37坪井は追い上げたが17位。4番手スタートから2位争いを繰り広げたNo.22 宮田が初の3位表彰台を獲得。No.14 根本が8位、No.62 里見が12位、No.70 天野が14位フィニッシュとなった。
 今大会不運なアクシデントで初のノーポイントとなったNo.36 坪井だが、2戦を残し、2位に20ポイント差の首位と優位な状況は変わらず。FIA-F4は有効ポイント制(80%)のため、次戦第13戦で4位以上でフィニッシュすればタイトル決定となる。

 次戦は11月14日(土)、11月15日(日)にツインリンクもてぎで第13戦、第14戦が行われる。

 TOYOTA GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

リザルト

第11戦
順位No.ドライバー車両名周回タイムベストタイム
136坪井 翔FTRSスカラシップF41324'19.659149.262km/h1'51.833
27大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'22.9693.3101'52.048
350山田 真之亮B-MAX RACING F1101324'25.6585.9991'52.067
45平木 湧也GSR 初音ミク ホリデー車検 F1101324'28.3588.6991'52.120
53阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F1101324'28.9949.3351'52.185
69石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'30.58910.9301'52.360
719篠原 拓朗VSR Lamborghini SC1324'32.01112.3521'52.344
837小高 一斗FTRSスカラシップF41324'33.15613.4971'52.329
911牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S1324'34.54814.8891'52.436
104河野 駿佑グッドスマイル 初音ミク F1101324'37.34717.6881'52.517
1162里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー1324'39.87620.2171'52.689
1212白石 勇樹TEAM A-ONE1324'45.00225.3431'52.838
1352番場 琢埼玉トヨペットGreenBrave1324'46.37926.7201'52.940
1414根本 悠生GUNZE F110 KCMG1324'47.93028.2711'52.997
1588川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F1101324'48.73929.0801'53.073
168上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'52.59832.9391'52.650
1775手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド1324'52.82233.1631'53.248
1870天野 翼Leprix Sport F1101324'52.93033.2711'53.327
1939加藤 潤平miNamiaoYamawithSARD1324'53.94634.2871'53.485
2089清原 亮太SUCCEED SPORTS F1101324'54.66435.0051'53.398
2151三笠 雄一B-MAX RACING F1101324'57.06837.4091'53.376
2257吉田 宣弘ガレージヨシダ・Rn-SPORTS 制動屋1324'57.84438.1851'53.456
2363Gustavo MyasavaVSR Lamborghini SC1325'03.66344.0041'53.614
2466橋本 陸Skill Speed1325'08.15648.4971'53.794
2544山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F1101325'08.95049.2911'53.608
266米倉 正憲CLEAR F1101325'11.30751.6481'54.401
2710金石 勝英SRS-F/コチラレーシング1325'13.89954.2401'52.834
2820小山 美姫miNamiaoYamawithSARD1325'16.49256.8331'54.685
2917永井 宏明ナイン レーシング1325'18.28658.6271'54.976
3023YUGOS2R Racing1225'24.2921Lap2'01.377
55畑 享志F&Cアキラレーシングwithフィールド714'11.9576Laps1'56.318
22宮田 莉朋RSS TAKAGI RACING24'16.01511Laps2'15.548
第12戦
順位No.ドライバー車両名周回タイムベストタイム
150山田 真之亮B-MAX RACING F1101324'33.361147.874km/h1'52.644
27大津 弘樹HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'34.6751.3141'52.758
322宮田 莉朋RSS TAKAGI RACING1324'35.1421.7811'52.651
49石坂 瑞基HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'37.8664.5051'52.920
511牧野 任祐DODIE・インプローブス・RN-S1324'39.3175.9561'53.003
637小高 一斗FTRSスカラシップF41324'39.7036.3421'52.554
73阪口 晴南DUNLOP SUTEKINA F1101324'43.0729.7111'52.953
814根本 悠生GUNZE F110 KCMG1324'45.67912.3181'53.180
919篠原 拓朗VSR Lamborghini SC1324'46.12812.7671'53.263
104河野 駿佑グッドスマイル 初音ミク F1101324'46.75613.3951'53.289
1188川端 伸太朗SUCCEED SPORTS F1101324'49.46116.1001'53.482
1262里見 乃亜ル・ボーセフォーミュラアカデミー1324'50.17916.8181'53.503
1310金石 勝英SRS-F/コチラレーシング1324'51.47218.1111'53.543
1470天野 翼Leprix Sport F1101324'55.43822.0771'53.755
158上村 優太HFDP/SRS-F/コチラレーシング1324'55.98322.6221'53.222
1651三笠 雄一B-MAX RACING F1101324'56.87923.5181'53.804
1736坪井 翔FTRSスカラシップF41324'57.32023.9591'52.573
1875手塚 祐弥F&Cアキラレーシングwithフィールド1325'07.34233.9811'54.429
1957吉田 宣弘ガレージヨシダ・Rn-SPORTS 制動屋1325'07.73534.3741'53.941
205平木 湧也GSR 初音ミク ホリデー車検 F1101325'10.48837.1271'54.416
2152番場 琢埼玉トヨペットGreenBrave1325'10.88537.5241'53.859
2244山内 飛侑ATEAM Buzz Racing F1101325'11.06937.7081'54.351
2366橋本 陸Skill Speed1325'13.93440.5731'54.568
246米倉 正憲CLEAR F1101325'20.52147.1601'54.489
2555畑 享志F&Cアキラレーシングwithフィールド1325'22.37449.0131'54.729
2620小山 美姫miNamiaoYamawithSARD1325'23.91950.5581'55.720
2739加藤 潤平miNamiaoYamawithSARD1326'05.8371'32.4761'59.151
2823YUGOS2R Racing1326'33.1761'59.8152'00.484
2917永井 宏明ナイン レーシング1126'17.0242Laps1'55.167
63Gustavo MyasavaVSR Lamborghini SC1025'41.5393Laps1'54.048
12白石 勇樹TEAM A-ONE714'01.0296Laps1'55.636
89清原 亮太SUCCEED SPORTS F1100