フォーミュラ・ニッポン 2006年 第7戦 ＳＵＧＯ

第７戦ＳＵＧＯで２位に入ったＢ．トレルイエ 　９月１７日（日）宮城県のスポーツランドＳＵＧＯで、フォーミュラ・ニッポンの第７戦が行われた。
　新生フォーミュラ・ニッポンとなってＳＵＧＯラウンドは初めての開催であり、今季初走行となるため、金曜日の公式合同テストから各チームともデータ収集とセットアップのために多くの周回を重ねた。
　翌１６日（土）に行われた予選は、午前１１時から過ごしやすい天候の下で、第１セッションが開始。終盤のアタック合戦でめまぐるしく順位が入れ替わる中で、松田次生（インパル）が２番手タイムをマーク。チームメイトの本山哲（インパル）が３番手でこれに続き、ポイントランキング首位のＢ．トレルイエは６番手となった。
　全日本Ｆ３第１５戦決勝のあと、午後３時から行われた予選第２セッションは、開始直前から雨に見舞われ、見る見る強まる雨足に、午前中のタイム更新はならず。全車レインタイヤでのレインセットアップへと切り替えた。これにより、午前中のタイムで決勝のグリッドが決定。本山哲は第１セッション終了後にエンジンを載せ替えたため、１０グリッド降格となった。
　１７日（日）は未明から雨に見舞われ、朝から路面はウェット。午前９時からのフリー走行では雨が止んでいたため、徐々に乾いていくという状況。そして、昼前には再び雨が降り出し、サポートレースの全日本Ｆ３第１６戦決勝は強い雨の中でのレースとなってしまった。しかし、フォーミュラ・ニッポン第７戦の決勝スタート前には再び雨は止み、レース中に乾いていく難しいコンディションでのスタートとなった。
　予定よりも３０分ほど遅れて午後３時過ぎに決勝のスタートが切られた。全車レインタイヤでレースを開始。最前列の２台がスタートをミスしたため、後方はやや混乱。その中で５番手グリッドのＢ．トレルイエが３位に浮上。最前列スタートだった松田次生は５番手、８番手グリッドの土屋武士が好スタートで６位までポジションをアップし、序盤戦へ突入した。
　３０周目あたりから路面が乾き始め、ぞくぞくとスリックタイヤへとチェンジ。先頭を切ってタイヤを交換したのはＡ．ロッテラー（トムス）だったが、タイミングが早すぎたのかピットアウト直後にコースアウト。無念のリタイアとなってしまう。
　松田次生はぎりぎりまでタイヤ交換を待ち、トップでコースに戻ることに成功したが、タイヤが暖まる前に追撃を受け、３位に後退。２位にはＢ．トレルイエが浮上し、そのままチェッカーを受けた。３位に松田次生、４位には７番手スタートのＲ．クインタレリ、そして５位には、１０グリッド降格で１３番手から激しい追い上げを見せた本山哲が入った。
　また、今回の結果を受け、２戦を残してモバイルキャスト・インパル・チームのチームタイトルが確定した。