フォーミュラ・ニッポン 2006年 第9戦（最終戦）鈴鹿

最終戦鈴鹿でトムスのＡ．ロッテラーが今季２勝目を挙げた 　２００６年フォーミュラ・ニッポンの最終戦となる第９戦が１１月１８日（土）、１９日（日）にかけて三重県の鈴鹿サーキットで開催された。空を雲が覆い、肌寒いコンディションながら、ドライコンディションの下で２回に分けて予選が行われた。
　午前の第１回目セッションでは、本山哲（インパル）が終盤激しいアタックを見せたが、痛恨のミスで２番手。これにチームメイトのＢ．トレルイエ、松田次生が続いた。
　午後３時過ぎからの２回目セッションでは、最後のアタックで素晴らしい走りを見せた松田次生がトップタイムをマークし、ポールポジションを獲得。これにやはり午前のタイムを更新した本山哲が続き、トヨタエンジンが最前列を独占した。
　翌日はまたしても雨。朝のフリー走行時には雨は止んでいたが、昼前から再び降雨に見舞われ、定刻より１０分遅れの午後２時１５分、ウェットコンディションで決勝レースがスタート。
　２列目４番手から抜群のスタートを切ったＢ．トレルイエがトップに立つ一方で、ポールポジションの松田次生はスタートに失敗。３番手に後退する。首位を快走するＢ．トレルイエに、まもなく２位に浮上した松田次生が続き、インパルの１－２体制となったが、その後強くなった雨に、Ｂ．トレルイエが足をすくわれ、まさかのコースアウト。
　これで松田次生が首位に浮上。しかし、レース後半、松田次生を含む各車が給油のためにピットインする中で、Ａ．ロッテラー（トムス）だけはピットに入らず、無給油作戦を敢行。これが功を奏し、見事今季２勝目を上げた。
　２位に松田次生、３位にはやはり無給油作戦を成功させた片岡龍也（ルマン）が入り、最終戦もトヨタエンジン搭載車が表彰台を獲得する形となった。