フォーミュラ・ニッポン 2008年 第3戦 もてぎ

開幕から3戦連続のポール・トゥ・ウィンを果たした
松田次生（#1 LAWSON TEAM IMPUL） 　全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第3戦が5月24日（土）と25日（日）の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。今季のフォーミュラ・ニッポンはディフェンディングチャンピオンの松田次生（LAWSON TEAM IMPUL）が開幕から2戦連続でポール・トゥ・ウィンの完全勝利を果たしており、誰が松田の快進撃を止めるかに注目が集まった。また、今季は開幕戦で3位入賞を果たしたロベルト・ストレイト（STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING）や前戦第2戦で2位表彰台を獲得したTDPドライバー平手晃平（TP Checker IMPUL）など、有望なルーキードライバーが活躍を見せており、その走りにも期待がかかった。

予選
　予選日の24日（土）は朝から重い雲に覆われ、天候の崩れが心配されたが、ドライコンディションのまま、午後2時5分からノックアウト方式で予選が開始された。
　2戦連続のポールポジションを獲得している松田は今大会でも速さを見せ、見事3戦連続となるポールポジションを獲得。アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TEAM TOM'S）が3番手、本山哲（Team LeMans）が6番手、そして平手が3戦連続となる最終第3セッション進出を果たし、8番手グリッドを獲得した。

決勝レース

連勝の松田次生に続きアンドレ・ロッテラーが2位に入り、
トヨタエンジンは1－2フィニッシュ 　決勝レースが行われる25日（日）は、前日からの雨が残り、午前中のフリー走行2回目はウェットコンディションで行われたが、その後天候は回復。午後2時半にはコースは完全に乾き、ドライコンディションで決勝レースは競われることとなった。
　午後2時34分に52周、250kmで競われる決勝レースがスタート。ポールポジションの松田は好スタートを切り、序盤から後続を引き離していった。3番手スタートから中盤2位に浮上したロッテラーが2位でこれに続いた。
　後方では、8番手スタートの平手がスタートで遅れ、10位に後退。しかし、その後素晴らしい追い上げを見せ、中盤にはブノワ・トレルイエ（LAWSON TEAM IMPUL）とのテール・トゥ・ノーズでのバトルを展開。37周目に見事これをパスし、6位に浮上した。
　首位を行く松田は2位に25秒以上もの大差を付け、独走状態のままトップでチェッカー。開幕から3戦連続でのポール・トゥ・ウィンを果たした。2位にはロッテラーが入り、ランキングでもロッテラーは松田に次ぐ2位に浮上した。
　後方では、6位の平手と、追い上げてきた7位の立川が前走車を激しく追い上げたが逆転はならず、6位、7位でチェッカー。TDPドライバー石浦宏明（Team LeMans）が8位。後半、石浦とバトルを繰り広げたJ．P．デ・オリベイラ（KONDO RACING）、荒聖治（PETRONAS TEAM TOM'S）がそれぞれ9位、10位に入り、共に今季初ポイント獲得を果たした。