2008年6月 8日(日)配信

フォーミュラ・ニッポン第4戦
アンドレ・ロッテラー2位、平手晃平が3位表彰台


トヨタ勢最上位の2位でフィニッシュしたアンドレ・ロッテラー
(#36 PETRONAS TEAM TOM'S)
 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第4戦が6月7日(土)と8日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。開幕からディフェンディングチャンピオンの松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)が3戦連続のポール・トゥ・ウィンで完全勝利を挙げており、国内トップフォーミュラでは前人未踏の4連続ポール・トゥ・ウィンという記録更新なるかに注目が集まった。

予選
 7日(土)午後2時35分からノックアウト方式で予選が行われた。チャンピオン経験者である本山哲(Team LeMans)とブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)らが第1セッションで敗退するという波乱もあったが、開幕から3戦連続ポールポジションを獲得している松田が、圧倒的なタイムで4戦連続のポールポジションを獲得。
 F3でのコースレコードを持つなど、岡山国際サーキットを得意とするTDPドライバー石浦宏明が初めて最終第3セッションに進出。自身最高位となる3番手グリッドを獲得した。目下ランキング2位に付けるアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が4番手、開幕から4戦連続で最終セッション進出を決めたTDPドライバー平手晃平(TP Checker IMPUL)が6番手から決勝へ臨むこととなった。

決勝レース

3位に入り、今季2度目の表彰台を獲得した平手晃平
 8日(日)午後2時30分に68周で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションの松田が好スタートでトップに立ったが、松田はホイールナットが緩むというトラブルに見舞われ5周目に早くもピットイン。4番手からポジションを上げたロッテラーがトップ、石浦が2位、平手が4位で序盤戦に突入した。
 得意の岡山で初の表彰台を目指し、その後も上位争いを繰り広げていた石浦だったが、46周目にサスペンショントラブルに見舞われ、痛恨のリタイアとなってしまった。
 今大会は最低1回のピットインが義務づけられており、各チーム様々な戦略でピットインを行っていく中で、序盤のピットインで最後尾まで後退していた松田は徐々にポジションをアップ。42周目には4位まで浮上した。しかし、序盤のホイールトラブルに起因する症状が悪化し、松田は50周目にスローダウン。リタイアを余儀なくされ、4戦連続ポール・トゥ・ウィンの新記録更新はならなかった。
 後方では、19位からスタートを切った本山が追い越しの難しい岡山で目覚ましい追い上げを見せ、36周目には2位に浮上。42周目に2度目のピットインを行い、13位まで落ちるも、再び激しい追い上げでポイント圏内の10位までポジションを戻すなど、素晴らしい走りで観客を沸かせた。しかし、本山はゴール目前の60周目、9位を走行中にサスペンショントラブルに見舞われ、無念の戦線離脱となった。
 有力ドライバーが次々とアクシデントに見舞われていく波乱のレースとなったが、序盤から着実に上位のポジションを守ったロッテラーが2位でチェッカー。3位には平手が入り、第2戦に続き、今季2度目の表彰台を獲得した。
 4位には中盤接触を喫しスピン、ポジションを落としながらも追い上げた立川祐路(CERUMO/INGING)が入賞。6位に横溝直輝(KONDO RACING)が入り、ファイナルラップでトラブルに見舞われながらも、ロニー・クインタレッリ(CERUMO/INGING)、トレルイエの激しい追撃を抑えきり、第2戦以来のポイントを獲得。7位はクインタレッリ、8位にトレルイエ、そして10位には荒 聖治(PETRONAS TEAM TOM'S)が入り、第3戦に続き2戦連続のポイント獲得を果たした。

リザルト

決勝
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 31 L.デュバル PIAA NAKAJIMA 68 1:32'24.751 5 1'16.396 HONDA HF386E
2 36 A.ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S 68 3.358 4 1'16.265 TOYOTA RV8J
3 20 平手 晃平 TP Checker IMPUL 68 8.352 6 1'16.451 TOYOTA RV8J
4 48 立川 祐路 CERUMO/INGING 68 24.778 10 1'16.926 TOYOTA RV8J
5 56 伊沢 拓也 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 68 49.757 17 1'17.222 HONDA HF386E
6 3 横溝 直輝 KONDO RACING 68 50.454 7 1'16.549 TOYOTA RV8J
7 47 R.クインタレッリ CERUMO/INGING 68 51.231 9 1'16.877 TOYOTA RV8J
8 2 B.トレルイエ LAWSON TEAM IMPUL 68 51.704 16 1'17.214 TOYOTA RV8J
9 32 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 68 57.344 2 1'16.218 HONDA HF386E
10 37 荒  聖治 PETRONAS TEAM TOM'S 68 01:15.72 11 1'17.021 TOYOTA RV8J
11 4 J.P.デ・オリベイラ KONDO RACING 68 01:17.27 18 1'17.295 TOYOTA RV8J
12 41 土屋 武士 DoCoMo DANDELION 67 1Lap 14 1'17.074 HONDA HF386E
13 40 松浦 孝亮 DoCoMo DANDELION 67 1Lap 15 1'17.089 HONDA HF386E
14 5 金石 年弘 SG team 5ZIGEN 67 1Lap 8 1'16.564 HONDA HF386E
15 6 平中 克幸 SG team 5ZIGEN 66 2Laps 20 1'17.469 HONDA HF386E
- 55 井出 有治 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 60 8Laps 12 1'17.055 HONDA HF386E
- 7 本山  哲 Team LeMans 59 9Laps 19 1'17.418 TOYOTA RV8J
- 67 R.ストレイト STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING 53 15Laps 13 1'17.070 TOYOTA RV8J
- 1 松田 次生 LAWSON TEAM IMPUL 49 19Laps 1 1'15.831 TOYOTA RV8J
- 8 石浦 宏明 Team LeMans 45 23Laps 3 1'16.259 TOYOTA RV8J
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 松田 次生 TOYOTA RV8J 49
2 アンドレ・ロッテラー TOYOTA RV8J 34
3 ロイック・デュバル HONDA HF386E 27
4 平手 晃平 TOYOTA RV8J 27
5 立川 祐路 TOYOTA RV8J 24
7 ブノワ・トレルイエ TOYOTA RV8J 15
9 ロニー・クインタレッリ TOYOTA RV8J 13
10 ロベルト・ストレイト TOYOTA RV8J 10
11 横溝 直輝 TOYOTA RV8J 10
12 本山 哲 TOYOTA RV8J 8
13 石浦 宏明 TOYOTA RV8J 7
16 J.P.デ・オリベイラ TOYOTA RV8J 2
18 荒  聖治 TOYOTA RV8J 2