2008年8月10日(日)配信

フォーミュラ・ニッポン第6戦もてぎ 荒聖治が初優勝!
松田次生は2戦連続2位でランキング首位堅持


第2レースで念願の初勝利を飾った荒聖治
(#37 PETRONAS TEAM TOM'S)
全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第6戦が8月9日(土)と10日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。
 フォーミュラ・ニッポン初の試みとして、1大会2レース制で行われた前戦鈴鹿大会に続き、今大会も1大会2レース制での開催となった。

予選
 9日(土)午後2時から厳しい暑さの中でノックアウト方式の予選が行われた。
 下位5台が脱落する第1セッションでは、ランキング2位に付けるアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がスピンを喫し18番手、ブノワ・トレルイエ(LAWSON TEAM IMPUL)もグリップ不足に苦しみ16番手でまさかの敗退となってしまった。
 第2セッションでは、デビューイヤーながらこれまで全戦で最終第3セッション進出を果たしてきたTDPドライバー平手晃平(TP Checker IMPUL)が、アタック中前走車のスピンに阻まれ無念の15位敗退。本山哲(Team LeMans)も僅か1000分の1秒及ばず9番手となった。
 最終第3セッションに進出したTDPドライバー石浦宏明(Team LeMans)はルーキー最上位の4番手グリッドを獲得。今季ここまで5戦全戦でポールポジションを獲得している松田次生(LAWSON TEAM IMPUL)は、セッション終盤に逆転でトップタイムをマーク。 シリーズ最多タイ記録となる今季6度目のポールポジションを獲得した。

決勝レース

第2レースは初優勝の荒聖治に、松田次生(左)とJ.P.オリベイラ
(右)が2戦連続の2位/3位で続き、トヨタ勢が表彰台を独占
 10日(日)強い日差しの下、気温30度、路面温度42度のコンディションで、午後12時49分に決勝第1レース(34周)が開始された。
 ポールポジションの松田は順当なスタート。しかし、2列目4番手の好位置につけていた石浦は、スタートを失敗した直前の車両に阻まれポジションダウン。石浦はその後も中団グループでの接触など混乱の影響を受け、17位まで後退を余儀なくされてしまった。
 一方、15番手スタートの平手は、7周目に9位まで浮上し、更なる上位を目指し、激しい追い上げを見せた。しかし、 15周目の第4コーナーで平手は前走車とのブレーキタイミングが合わずに接触。平手の車体はタイヤバリアに激しくクラッシュし、レースはセーフティカー導入となった。
 9番手スタートから1周目の接触でピットインを余儀なくされ、最後尾に後退していた本山は、このセーフティカー導入のタイミングを利用し、再びピットインしタイヤを交換。今大会は2レース共にピットインの義務は無いため、ほぼ全車がノーピット作戦を採ると考えられていたが、本山はタイヤを交換し、後半の追い上げに賭ける作戦に出た。
 走行車輌15台の最後尾でコースに戻った本山は、19周目に再スタートが切られると、追い越しの難しいもてぎにもかかわらず、周回毎にポジションをアップして行った。
 首位を走行していた松田は、再スタート後、ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)の猛追を受け、なんとかこれを抑えていたが、ついに25周目に首位の座を明け渡し、2位でフィニッシュとなった。3位にはJ.P.デ・オリベイラ(KONDO RACING)、4位に立川祐路(CERUMO/INGING)が入った。
 終盤見応えのある追い上げを見せた本山は、9位までポジションを上げ、ポイント獲得及び第2レースのポールポジションを獲得出来る8位を目指したが僅かに及ばず、9位でチェッカーを受けた。
 なお、レース中クラッシュした平手は病院に搬送された。その後、主催者側(ツインリンクもてぎメディア事務局)から『獨協医科大学病院での検査の結果、胸椎5番6番の圧迫骨折及び軽い肺挫傷と診断されました。全治等についての診断は出ておりません。』との発表があった。

 約2時間のインターバルを経て、23周で競われる決勝第2レースがスタートした。第1レースの結果から、上位8台のみ逆順でグリッドが決定され、荒聖治(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手でスタート。ポールポジションの土屋武士(DoCoMo DANDELION)がエンジンストールを喫したため、荒が首位に立つと、後続を引き離して行った。
 7番手スタートの松田は、3番手までポジションを上げたが、前走車をなかなかパス出来ず、首位を逃げる荒は独走状態に。
 15周目にようやく前走車をパスした松田は、首位奪取を目指し追い上げを開始。8秒以上あった差をみるみる詰めて行ったが、追いつくまでには至らず。荒が念願のフォーミュラ・ニッポン初優勝を飾った。2位には松田、3位にオリベイラが入り、2戦連続表彰台獲得。立川が4位、本山が5位に入り、トヨタエンジン搭載車がトップ5を独占した。

リザルト

決勝レース1
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
1 31 ロイック・デュバル PIAA NAKAJIMA 34 59'23.652 3 1'33.718 HONDA HF386E
2 1 松田 次生 LAWSON TEAM IMPUL 34 6.146 1 1'33.338 TOYOTA RV8J
3 4 J.P.デ・オリベイラ KONDO RACING 34 7.84 6 1'33.973 TOYOTA RV8J
4 48 立川 祐路 CERUMO/INGING 34 9.104 7 1'34.005 TOYOTA RV8J
5 32 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 34 9.394 2 1'33.394 HONDA HF386E
6 5 金石 年弘 SG team 5ZIGEN 34 23.843 5 1'33.849 HONDA HF386E
7 37 荒 聖治 PETRONAS TEAM TOM'S 34 26.021 12 1'34.340 TOYOTA RV8J
8 41 土屋 武士 DoCoMo DANDELION 34 26.256 11 1'34.206 HONDA HF386E
9 7 本山 哲 Team LeMans 34 26.513 9 1'34.159 TOYOTA RV8J
10 40 松浦 孝亮 DoCoMo DANDELION 34 31.724 17 1'34.670 HONDA HF386E
11 36 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S 34 35.223 18 1'34.728 TOYOTA RV8J
12 55 井出 有治 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 34 37.848 20 1'36.168 HONDA HF386E
13 8 石浦 宏明 (TDPドライバー) Team LeMans 34 38.411 4 1'33.835 TOYOTA RV8J
14 6 吉本 大樹 SG team 5ZIGEN 34 39.172 19 1'35.090 HONDA HF386E
15 2 ブノワ・トレルイエ LAWSON TEAM IMPUL 34 59.711 16 1'34.652 TOYOTA RV8J
R 56 伊沢 拓也 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 14 20Laps 13 1'34.350 HONDA HF386E
R 20 平手 晃平 (TDPドライバー) TP Checker IMPUL 14 20Laps 15 1'34.510 TOYOTA RV8J
R 67 ロベルト・ストレイト STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING 13 21Laps 14 1'34.462 TOYOTA RV8J
R 3 横溝 直輝 KONDO RACING 1 33Laps 10 1'34.164 TOYOTA RV8J
R 47 ロニー・クインタレッリ CERUMO/INGING 0 34Laps 8 1'34.672 TOYOTA RV8J
決勝レース2
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差グリッドエンジン
1 37 荒 聖治 PETRONAS TEAM TOM'S 23 37'33.979 2 TOYOTA RV8J
2 1 松田 次生 LAWSON TEAM IMPUL 23 1.271 7 TOYOTA RV8J
3 4 J.P.デ・オリベイラ KONDO RACING 23 9.017 6 TOYOTA RV8J
4 48 立川 祐路 CERUMO/INGING 23 10.684 5 TOYOTA RV8J
5 7 本山 哲 Team LeMans 23 17.163 9 TOYOTA RV8J
6 40 松浦 孝亮 DoCoMo DANDELION 23 19.35 10 HONDA HF386E
7 36 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM'S 23 20.236 11 TOYOTA RV8J
8 8 石浦 宏明 (TDPドライバー) Team LeMans 23 20.643 13 TOYOTA RV8J
9 67 ロベルト・ストレイト STONEMARKET・BLAAK CERUMO/INGING 23 21.014 18 TOYOTA RV8J
10 6 吉本 大樹 SG team 5ZIGEN 23 28.352 14 HONDA HF386E
11 3 横溝 直輝 KONDO RACING 23 28.873 19 TOYOTA RV8J
12 56 伊沢 拓也 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 23 29.499 16 HONDA HF386E
13 47 ロニー・クインタレッリ CERUMO/INGING 23 30.438 20 TOYOTA RV8J
14 41 土屋 武士 DoCoMo DANDELION 23 31.061 1 HONDA HF386E
R 31 ロイック・デュバル PIAA NAKAJIMA 18 5Laps 8 HONDA HF386E
R 5 金石 年弘 SG team 5ZIGEN 16 7Laps 3 HONDA HF386E
R 55 井出 有治 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 5 18Laps 12 HONDA HF386E
R 2 ブノワ・トレルイエ LAWSON TEAM IMPUL 5 18Laps 15 TOYOTA RV8J
R 32 小暮 卓史 PIAA NAKAJIMA 1 22Laps 4 HONDA HF386E
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1 松田 次生 TOYOTA RV8J 73
2 アンドレ・ロッテラー TOYOTA RV8J 44
3 ロイック・デュバル HONDA HF386E 44
4 平手 晃平 TOYOTA RV8J 36
5 立川 祐路 TOYOTA RV8J 31
7 J.P.デ・オリベイラ TOYOTA RV8J 17
9 ブノワ・トレルイエ TOYOTA RV8J 15
10 本山 哲 TOYOTA RV8J 13
11 ロニー・クインタレッリ TOYOTA RV8J 13
12 横溝 直輝 TOYOTA RV8J 12
13 ロベルト・ストレイト TOYOTA RV8J 10
15 荒  聖治 TOYOTA RV8J 9
16 石浦 宏明 TOYOTA RV8J 7