ロイック・デュバルが今季初表彰台を獲得
- コース:オートポリス(4.674 km)
- 予選:5月26日(土)晴れ:ドライ
- 決勝:5月27日(日)晴れ:ドライ
今季初表彰台を獲得したロイック・デュバル
フォーミュラ・ニッポンの第3戦が5月26日(土)、27日(日)の両日、大分県のオートポリスで行われた。
前戦もてぎからわずか2週間のインターバルで開催される今大会の舞台は、九州のオートポリス。アップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる同コースは、路面が全面的に改修され、更にエキサイティングなレースが期待された。
予選
26日(土)に行われた予選はノックアウト式で実施され、Q1セッション(20分)が午後2時から開始。
午前中のフリー走行でクラッシュを喫したJ.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)の出走が心配されたが、メカニックの懸命な作業でアタックに間に合い、8番手でQ1を通過。国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)もコースイン直前にスターターのトラブルに見舞われたが、セッション内に修復し、終盤の一発アタックで11番手に滑り込んだ。
Q1ではルーキーの安田裕信(KONDO RACING)が惜しくも14番手、嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が16番手、折目遼(SGC by KCMG)が17番手で敗退となった。
7分間と短いセッションで争われたQ2では、前戦優勝を飾ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がクリアラップを取ることができず、まさかの13番手敗退。共にQ1で苦しいスタートとなったオリベイラと国本もそれぞれ9番手、11番手でQ3進出ならず。
8台で争われる最終Q3セッション(7分)では、松田次生(TEAM IMPUL)が3番手、大嶋和也(Team LeMans)が4番手。ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)が6番手。これに平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が続いた。
予選後、2番手につけていたドライバーが車検で違反と判定され、全タイム抹消となったため、各車両グリッドは一つずつ繰り上がり、松田は最前列からのスタートとなった。
決勝
27日(日)は好天に恵まれ、気温は26度、路面温度は50度まで上がる中で、午後2時半に決勝レース(54周)がスタート。
最前列スタートの松田が若干遅れ、これを後続が次々にパス。後方では、オリベイラが嵯峨、折目らと絡んでコースアウト。1周目にしてリタイア。
3位の大嶋にデュバル、平手が続き、中嶋一貴が7位、松田が8位で序盤戦は進んだ。
12周目、12位を走行していたロッテラーがヘアピンでオーバーラン。コースへは復帰したが、サスペンションのトラブルに見舞われており、そのままガレージへ向かい、無念の戦線離脱となってしまった。
15周目、かなり早いタイミングながら中嶋一貴が先陣を切ってピットイン。給油と、リアタイヤのみの交換という奇策でピット停止時間を短縮し、ポジションを上げる作戦に出た。
17周目に3位走行中の大嶋がピットへ向かうと、中嶋一貴の直前でピットアウト。25周目には松田がピットインし、大嶋と中嶋の間でコースに復帰した。
他の上位勢はレース中盤までピットを引っ張る一方で、37周目に松田が前を行く大嶋をパス。
38周目にデュバルがようやくピットインを行ったが、ポジションアップはならず、3位でコースに復帰。4位に松田、その後方では中嶋が46周目に大嶋をパスし、5位に浮上した。
その後上位の順位変動は無く、デュバルが今季初表彰台となる3位でフィニッシュ。松田が4位、中嶋一貴が5位。大嶋は終盤、平手の猛追を受けたが逃げ切り、6位。平手が7位、国本が8位に入り、Project μ/cerumo・INGINGは2台が揃って今季初ポイントを獲得することとなった。
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3位でフィニッシュし、表彰台を獲得した
ロイック・デュバル(#8 Team KYGNUS SUNOCO) -
スタートで遅れたものの追い上げ、4位でフィニッシュした
松田次生(#20 TEAM IMPUL)
リザルト
決勝 | ||||||||
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順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/差 | 予選 | 予選タイム | エンジン |
1 | 41 | 塚越 広大 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 54 | 1:23'21.266 | 1 | 1'28.523 | Honda HR12E |
2 | 40 | 伊沢 拓也 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 54 | 7.518 | 4 | 1'29.380 | Honda HR12E |
3 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | 54 | 15.304 | 5 | 1'29.625 | TOYOTA RV8K |
4 | 20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | 54 | 20.424 | 2 | 1'29.017 | TOYOTA RV8K |
5 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | 54 | 34.987 | 7 | 1'29.903 | TOYOTA RV8K |
6 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | 54 | 44.204 | 3 | 1'29.182 | TOYOTA RV8K |
7 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo・INGING | 54 | 44.895 | 6 | 1'29.663 | TOYOTA RV8K |
8 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo・INGING | 54 | 48.974 | 10 | 1'30.001 | TOYOTA RV8K |
9 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | 54 | 54.007 | Honda HR12E | ||
10 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | 54 | 54.617 | 9 | 1'29.991 | Honda HR12E |
11 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | 54 | 1'07.738 | 14 | 1'30.816 | Honda HR12E |
12 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | 54 | 1'18.935 | 11 | 1'30.594 | Honda HR12E |
13 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | 53 | 1Lap | 13 | 1'30.384 | TOYOTA RV8K |
1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | 12 | 42Laps | 12 | 1'31.535 | TOYOTA RV8K | |
19 | J.P.デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | 0 | 8 | 1'29.954 | TOYOTA RV8K | ||
62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beausset Motorsports | 0 | 15 | 1'31.736 | TOYOTA RV8K | ||
18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | 0 | 16 | 1'32.422 | TOYOTA RV8K | ||
ドライバーズポイント | |||||||
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順位 | ドライバー名 | エンジン | ポイント | ||||
1 | 塚越 広大 | HONDA HR12E | 23 | ||||
2 | 中嶋 一貴 | TOYOTA RV8K | 20 | ||||
3 | 伊沢 拓也 | HONDA HR12E | 17 | ||||
4 | アンドレ・ロッテラー | TOYOTA RV8K | 15 | ||||
5 | J.P.デ・オリベイラ | TOYOTA RV8K | 14 | ||||
7 | 松田 次生 | TOYOTA RV8K | 9 | ||||
6 | 大嶋 和也 | TOYOTA RV8K | 9 | ||||
8 | ロイック・デュバル | TOYOTA RV8K | 6 | ||||
10 | 平手晃平 | TOYOTA RV8K | 2 | ||||
11 | 国本雄資 | TOYOTA RV8K | 1 | ||||