2012年9月24日(月)配信

ロイック・デュバルが3位表彰台獲得
大嶋和也4位。中嶋一貴は5位に入りランキング首位で最終戦へ


3位表彰台を獲得したロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)
 フォーミュラ・ニッポンの第6戦が9月22日(土)、23日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。
 シーズンも残り2戦となったフォーミュラ・ニッポン。タイトル争いは中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が首位に付けているものの、僅か1ポイント差でチームメイトのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が追い、J.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)も6点差の4位と、混沌とした状況となっている。そんな中、各チーム、各ドライバー共に一つでも上位でのフィニッシュを目指し、激戦が展開された。

予選
 22日(土)は好天に恵まれ、過ごしやすい気候の下、ノックアウト方式の予選が午後1時40分から開始された。
 予選Q1では、今大会セッティングに苦しむ平手 晃平(Project μ/cerumo・INGING)がまさかの敗退で16番手。安田 裕信(KONDO RACING)が15番手、嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)17番手。折目 遼(SGC by KCMG)18番手とグリッドが確定した。
 上位8台がQ3へと進出するQ2では、前戦第5戦で勝利を飾ったオリベイラがタイムを詰め切れず10番手敗退。国本 雄資(Project μ/cerumo・INGING)は11番手となった。
 最終予選Q3では、松田 次生(TEAM IMPUL)がベテランの意地を見せトヨタエンジン勢最上位の3番手。中嶋一貴が4番手で2列目に並ぶこととなった。以下5番手ロッテラー、6番手大嶋 和也(Team LeMans)、7番手ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)と続き、決勝レースを迎えることとなった。

決勝
 23日(日)は一転雨模様となり、ウェットコンディションでの決勝レースとなった。午後3時、セーフティカーの先導で決勝レース(68周)がスタート。3周のセーフティカーランを経て、本格戦が開始された。
 水煙を上げながらのレースは、上位はグリッド順のまま順当に、松田3位、中嶋一貴4位、ロッテラー5位、大嶋6位、デュバル7位で序盤戦へ。12周目、早くもロッテラーが給油のためにピットイン。
 強い雨の下、コースアウトが続出するレースとなり、13周目に大嶋をパスしたデュバルも16周目にコースアウト。しかし、すぐにコースに戻ったデュバルは、順位を落とすことなく、再びハイペースでの追撃を開始。前を行く中嶋一貴に迫った。
 中盤、各車給油のためのピット作業をこなしていく中、中嶋一貴は素晴らしいピット作業でコースへ復帰したが、先にピットインしたデュバルが猛烈なペースで中嶋一貴を逆転。一方で松田はピット作業で遅れ、デュバル、中嶋一貴の後方へと順位を落としてしまった。
 全車がピットを終えた時点で、3位にデュバル、4位中嶋一貴、5位松田、6位大嶋、7位ロッテラー、8位オリベイラの順となり、大嶋とロッテラーによる激しい6位争いが展開された。
 ピットで遅れながらも5位走行と健闘を見せていた松田だったが、57周目の最終コーナーで、突然右リアタイヤが脱落し、コースオフ。松田はそこでレースを終えることとなり、レースはセーフティカー導入となった。
 終盤のセーフティカー導入で、レースは残り5周でのスプリント勝負に。マージンが無くなったことで、各車最後のポジションアップを狙ってのスタートが切られた。
 デュバルを含む上位3台が逃げる一方で、大嶋の先行を許し、5位に後退した中嶋一貴にロッテラーが襲いかかり、2台はサイド・バイ・サイドで接触しながらコーナーへ。立ち上がりで中嶋一貴の後方に追突する形となったロッテラーがフロントウィングを破損しスピン。ロッテラーは首位と同一周回最後尾の10位まで順位を落としてしまった。
 デュバルは最後まで前の2台を追ったが、惜しくも及ばず、3位でチェッカー。今季2度目の表彰台獲得となった。
 4位に大嶋。中嶋一貴は5位に入り、ランキングでは僅か1ポイント差ながら首位をキープ。タイトルは2レース制で行われる最終戦で決されることとなった。

リザルト

決勝
順位No.ドライバーチーム周回タイム/差予選予選タイムエンジン
140伊沢 拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACING681:42'45.64811'07.062Honda HR12E
241塚越 広大DOCOMO TEAM DANDELION RACING681.27321'07.083Honda HR12E
38ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO682.35571'07.526TOYOTA RV8K
47大嶋 和也Team LeMans6816.1361'07.504TOYOTA RV8K
52中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'S6817.72941'07.329TOYOTA RV8K
619J.P.デ・オリベイラTEAM IMPUL6820.019101'07.862TOYOTA RV8K
710金石 年弘HP REAL RACING6822.228131'08.509Honda HR12E
838平手 晃平Project μ/cerumo?INGING6829.317161'08.885TOYOTA RV8K
915佐藤 琢磨TEAM 無限6832.457141'08.476Honda HR12E
101アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'S6844.15151'07.486TOYOTA RV8K
113安田 裕信KONDO RACING671 Lap151'08.568TOYOTA RV8K
1231中嶋 大祐NAKAJIMA RACING671 Lap121'08.185Honda HR12E
1339国本 雄資Project μ/cerumo?INGING671 Lap111'07.924TOYOTA RV8K
1416山本 尚貴TEAM 無限662 Laps91'07.766Honda HR12E
1562嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset Motorsports617 Laps171'08.997TOYOTA RV8K
 32小暮 卓史NAKAJIMA RACING599 Laps81'07.624Honda HR12E
 20松田 次生TEAM IMPUL5612 Laps31'07.234TOYOTA RV8K
 18折目 遼SGC by KCMG1850 Laps181'10.744TOYOTA RV8K
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1中嶋 一貴TOYOTA RV8K38
2塚越 広大HONDA HR12E37
3アンドレ・ロッテラーTOYOTA RV8K33
4伊沢 拓也HONDA HR12E32
5J.P.デ・オリベイラTOYOTA RV8K31
6ロイック・デュバルTOYOTA RV8K20
7大嶋 和也TOYOTA RV8K20
8松田 次生TOYOTA RV8K15
9平手晃平TOYOTA RV8K6
11国本雄資TOYOTA RV8K2