ロイック・デュバルが3位表彰台獲得
大嶋和也4位。中嶋一貴は5位に入りランキング首位で最終戦へ
- コース:スポーツランドSUGO(3.704km)
- 予選:9月22日(土)晴:ドライ
- 決勝:9月23日(日)雨:ウェット
3位表彰台を獲得したロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)
フォーミュラ・ニッポンの第6戦が9月22日(土)、23日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。
シーズンも残り2戦となったフォーミュラ・ニッポン。タイトル争いは中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が首位に付けているものの、僅か1ポイント差でチームメイトのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が追い、J.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)も6点差の4位と、混沌とした状況となっている。そんな中、各チーム、各ドライバー共に一つでも上位でのフィニッシュを目指し、激戦が展開された。
予選
22日(土)は好天に恵まれ、過ごしやすい気候の下、ノックアウト方式の予選が午後1時40分から開始された。
予選Q1では、今大会セッティングに苦しむ平手 晃平(Project μ/cerumo・INGING)がまさかの敗退で16番手。安田 裕信(KONDO RACING)が15番手、嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)17番手。折目 遼(SGC by KCMG)18番手とグリッドが確定した。
上位8台がQ3へと進出するQ2では、前戦第5戦で勝利を飾ったオリベイラがタイムを詰め切れず10番手敗退。国本 雄資(Project μ/cerumo・INGING)は11番手となった。
最終予選Q3では、松田 次生(TEAM IMPUL)がベテランの意地を見せトヨタエンジン勢最上位の3番手。中嶋一貴が4番手で2列目に並ぶこととなった。以下5番手ロッテラー、6番手大嶋 和也(Team LeMans)、7番手ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)と続き、決勝レースを迎えることとなった。
決勝
23日(日)は一転雨模様となり、ウェットコンディションでの決勝レースとなった。午後3時、セーフティカーの先導で決勝レース(68周)がスタート。3周のセーフティカーランを経て、本格戦が開始された。
水煙を上げながらのレースは、上位はグリッド順のまま順当に、松田3位、中嶋一貴4位、ロッテラー5位、大嶋6位、デュバル7位で序盤戦へ。12周目、早くもロッテラーが給油のためにピットイン。
強い雨の下、コースアウトが続出するレースとなり、13周目に大嶋をパスしたデュバルも16周目にコースアウト。しかし、すぐにコースに戻ったデュバルは、順位を落とすことなく、再びハイペースでの追撃を開始。前を行く中嶋一貴に迫った。
中盤、各車給油のためのピット作業をこなしていく中、中嶋一貴は素晴らしいピット作業でコースへ復帰したが、先にピットインしたデュバルが猛烈なペースで中嶋一貴を逆転。一方で松田はピット作業で遅れ、デュバル、中嶋一貴の後方へと順位を落としてしまった。
全車がピットを終えた時点で、3位にデュバル、4位中嶋一貴、5位松田、6位大嶋、7位ロッテラー、8位オリベイラの順となり、大嶋とロッテラーによる激しい6位争いが展開された。
ピットで遅れながらも5位走行と健闘を見せていた松田だったが、57周目の最終コーナーで、突然右リアタイヤが脱落し、コースオフ。松田はそこでレースを終えることとなり、レースはセーフティカー導入となった。
終盤のセーフティカー導入で、レースは残り5周でのスプリント勝負に。マージンが無くなったことで、各車最後のポジションアップを狙ってのスタートが切られた。
デュバルを含む上位3台が逃げる一方で、大嶋の先行を許し、5位に後退した中嶋一貴にロッテラーが襲いかかり、2台はサイド・バイ・サイドで接触しながらコーナーへ。立ち上がりで中嶋一貴の後方に追突する形となったロッテラーがフロントウィングを破損しスピン。ロッテラーは首位と同一周回最後尾の10位まで順位を落としてしまった。
デュバルは最後まで前の2台を追ったが、惜しくも及ばず、3位でチェッカー。今季2度目の表彰台獲得となった。
4位に大嶋。中嶋一貴は5位に入り、ランキングでは僅か1ポイント差ながら首位をキープ。タイトルは2レース制で行われる最終戦で決されることとなった。
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波乱のレースで速さを見せ3位に入った
ロイック・デュバル(#8:Team KYGNUS SUNOCO) -
4位フィニッシュを果たした大嶋和也(#7:Team LeMans)
リザルト
決勝 | ||||||||
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順位 | No. | ドライバー | チーム | 周回 | タイム/差 | 予選 | 予選タイム | エンジン |
1 | 40 | 伊沢 拓也 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 68 | 1:42'45.648 | 1 | 1'07.062 | Honda HR12E |
2 | 41 | 塚越 広大 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | 68 | 1.273 | 2 | 1'07.083 | Honda HR12E |
3 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO | 68 | 2.355 | 7 | 1'07.526 | TOYOTA RV8K |
4 | 7 | 大嶋 和也 | Team LeMans | 68 | 16.13 | 6 | 1'07.504 | TOYOTA RV8K |
5 | 2 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TEAM TOM'S | 68 | 17.729 | 4 | 1'07.329 | TOYOTA RV8K |
6 | 19 | J.P.デ・オリベイラ | TEAM IMPUL | 68 | 20.019 | 10 | 1'07.862 | TOYOTA RV8K |
7 | 10 | 金石 年弘 | HP REAL RACING | 68 | 22.228 | 13 | 1'08.509 | Honda HR12E |
8 | 38 | 平手 晃平 | Project μ/cerumo?INGING | 68 | 29.317 | 16 | 1'08.885 | TOYOTA RV8K |
9 | 15 | 佐藤 琢磨 | TEAM 無限 | 68 | 32.457 | 14 | 1'08.476 | Honda HR12E |
10 | 1 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | 68 | 44.151 | 5 | 1'07.486 | TOYOTA RV8K |
11 | 3 | 安田 裕信 | KONDO RACING | 67 | 1 Lap | 15 | 1'08.568 | TOYOTA RV8K |
12 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING | 67 | 1 Lap | 12 | 1'08.185 | Honda HR12E |
13 | 39 | 国本 雄資 | Project μ/cerumo?INGING | 67 | 1 Lap | 11 | 1'07.924 | TOYOTA RV8K |
14 | 16 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 | 66 | 2 Laps | 9 | 1'07.766 | Honda HR12E |
15 | 62 | 嵯峨 宏紀 | TOCHIGI Le Beausset Motorsports | 61 | 7 Laps | 17 | 1'08.997 | TOYOTA RV8K |
32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | 59 | 9 Laps | 8 | 1'07.624 | Honda HR12E | |
20 | 松田 次生 | TEAM IMPUL | 56 | 12 Laps | 3 | 1'07.234 | TOYOTA RV8K | |
18 | 折目 遼 | SGC by KCMG | 18 | 50 Laps | 18 | 1'10.744 | TOYOTA RV8K | |
ドライバーズポイント | |||||||
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順位 | ドライバー名 | エンジン | ポイント | ||||
1 | 中嶋 一貴 | TOYOTA RV8K | 38 | ||||
2 | 塚越 広大 | HONDA HR12E | 37 | ||||
3 | アンドレ・ロッテラー | TOYOTA RV8K | 33 | ||||
4 | 伊沢 拓也 | HONDA HR12E | 32 | ||||
5 | J.P.デ・オリベイラ | TOYOTA RV8K | 31 | ||||
6 | ロイック・デュバル | TOYOTA RV8K | 20 | ||||
7 | 大嶋 和也 | TOYOTA RV8K | 20 | ||||
8 | 松田 次生 | TOYOTA RV8K | 15 | ||||
9 | 平手晃平 | TOYOTA RV8K | 6 | ||||
11 | 国本雄資 | TOYOTA RV8K | 2 | ||||