2000年5月 4日(木)配信

竹内/立川組のスープラが3位表彰台獲得
ゴールデンウィークの大観衆が沸くFISCOで 野田/ガードナー組スープラも4位入賞を果たす


写真
JGTC第2戦で3位入賞を果たした
竹内浩典/立川祐路組のトヨタ・スープラ
 全日本GT選手権(JGTC)第2戦「オールジャパン富士GTレース」が5月3、4日の両日に開催された。
 毎年ゴールデンウィークに富士スピードウェイで行われる同レースは、国内最多の観客動員を誇るJGTCの中でも人気が高く、今年も好天に恵まれた両日合わせて6万人を越す大観衆が入場。決勝日前夜からスピードウェイ周辺はゲートオープンを待つ観客の車両で溢れ、予定を繰り上げ午前3時半から入場を開始するほどの盛況ぶり。
 この大会からGT500クラスのスープラ勢は竹内浩典/立川祐路組FK/マッシモセルモスープラ38号車と、影山正彦/R・ファーマン組デンソーサードスープラ39号車の2台が2000年モデルの新車にスイッチ。とはいえ、車両は完成したばかりで、公開練習日が事実上のシェイクダウンとなった。
 しかし、この厳しい状況下にもかかわらず、スープラ38号車は2日に行なわれた公開練習日にスープラ勢最速4番手のタイムを叩き出し順調な滑りだし。3日の予選でも野田英樹/W・ガードナー組エッソウルトロンタイガースープラ6号車が激しいトップタイム争いの末、0.119秒差の2番手グリッドを獲得。38号車も5番手とスープラの速さを見せ付けた。
 GT300クラスでは、車両製作の関係で開幕戦を欠場したBPクラフトトレノが3番手グリッドを得る健闘。注目のスーパーオートバックスアペックスMR-Sは、セッティングに苦しみ予選7番手からの決勝出場となった。

決勝
 決勝レースでは各車好スタートを切るが、混戦のオープニングラップ第1~2コーナーで複数の車両が接触、カストロールトムススープラ37号車、サードスープラ39号車、マツモトキヨシトムススープラ35号車の3台が不運にもその場でリタイヤとなってしまった。
 また、この接触から自力でピットに戻ったcdmaOneセルモスープラ32号車は、チームが懸命の修復作業を行い、終盤の6ラップを走行したが、周回数不足で完走とは認められなかった。
 一方、予選2番手スタートのエッソスープラ6号車、予選5番手スタートのセルモスープラ38号車は上位グループで順調に周回。しかし、38号車はタイヤの消耗により、他車より早めのピットインを強いられることとなり、順位を落としてしまう。また、6号車は序盤戦のハイペースによるブレーキ/タイヤ消耗で4位まで後退しピットインしたが、燃料系のトラブルに見舞われてタイムロス、順位を11位まで下げてしまった。
 しかし、両車とも後半戦は見事な追い上げを見せ、38号車が3位、6号車も4位まで躍進。さらに先行車を追い詰め、その激しいバトルで大観衆を沸かせたが、惜しくも首位争いには届かず、38号車は2位に2.098秒の僅差でチェッカー。開幕戦に続き、2戦連続の入賞を果たした。
 GT300クラスでは、予選3番手につけたトレノは右後輪に不調をきたして後退し6位。セッティングに悩んだMR-Sは、49周目にスピンを喫するなど苦戦し、10位でフィニッシュ。ウェッズスポーツセリカは電気系トラブルに見舞われ、中盤ドライバーチェンジ直後にリタイアとなってしまった。

リザルト

順位No.車名ドライバー名所要時間/差周回
1 18 ホンダNSX 脇阪寿一/金石勝智 1:40'04.816 67
2 2 日産スカイラインGT-R 片山右京/M.クルム 0'14.239 67
3 38 トヨタスープラGT 竹内浩典/立川祐路 0'16.337 67
4 6 トヨタスープラGT 野田秀樹/W.ガードナー 0'21.228 67
5 12 日産スカイラインGT-R 星野一義/本山哲 0'31.680 67
6 1 日産スカイラインGT-R E.コマス/影山正美 0'42.373 67
7 64 ホンダNSX 伊藤大輔/D.シュワガー 0'44.167 67
8 16 ホンダNSX 中子修/道上龍 0'45.755 67
9 3 日産スカイラインGT-R 長谷見昌弘/田中哲也 1'01.485 67
10 25 トヨタスープラGT 木下みつひろ/織戸学 1'15.574 67
チーム車両No.ドライバー決勝結果
TOYOTA TEAM CERUMO トヨタスープラGT 38 竹内浩典/立川祐路 3位
エッソウルトロン トヨタチームル・マン トヨタスープラGT 6 野田英樹/W.ガードナー 4位
ENDLESS+土屋エンジニアリング トヨタスープラGT 25 木下みつひろ/織戸学 10位
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S トヨタスープラGT 36 関谷正徳/土屋武士 12位
cdmaOne TOYOTA TEAM CERUMO with key's トヨタスープラGT 32 木下隆之/近藤真彦 リタイア
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S トヨタスープラGT 37 荒 聖治/鈴木利男 リタイア
トヨタチームサード トヨタスープラGT 39 影山正彦/R.ファーマン リタイア
マツモトキヨシ TEAM TOM'S トヨタスープラGT 35 山路慎一/P-H.ラファネル リタイア
KRAFT トヨタスプリンタートレノ 86 田中実/松田晃司 18位/6位
Super AUTOBACS Racing Team with A'PEX トヨタMR-S 31 新田守男/五十嵐勇大 23位/10位
RACING PROJECT BANDOH トヨタセリカ 19 脇阪薫一/原貴彦 リタイア
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 E.コマス/影山正美 26
2位 竹内浩典/立川祐路 22
3位 M.クルム 21
4位 脇阪寿一/金石勝智 20
5位 中子 修/道上 龍 18
チームポイント
順位チーム名ポイント
1位 NISMO 35
2位 無限×童夢Projrct 35
3位 TOYOTA TEAM CERUMO 22
4位 Mobil 1 NAKAJIMA RACING 16
5位 エッソ ウルトロン トヨタ チーム ル・マン 13