山路/ラファネル組のスープラが3位入賞
GT300クラスでは脇阪/原組のセリカが 見事今期初優勝を飾る
JGTC第3戦で3位入賞を果たした
山路慎一/P-H.ラファネル組のトヨタ・スープラ 全日本GT選手権(JGTC)の第3戦、「SUGO GTチャンピオンシップ」が5月27~ 28日にかけて宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
金曜日に行われた練習走行では、カストロールトムススープラ37号車が午後のベストタイムを叩きだし、午前/午後通じて2番手につけるなど、トヨタ勢は順調にセッティングを煮詰めていく。
土曜日の予選でもカストロールトムススープラ36号車が3番手、エッソウルトロンタイガースープラ6号車が4番手、37号車が7番手、そして今回から2000年モデルになり、シェイクダウンを行っていたマツモトキヨシトムススープラ35号車も8番手につけるなど、これまでタイヤのマッチングで悩んでいたトムスチームも好調の波にのりつつあることをアピールした。
GT300クラスでは今回、2.2リットル自然吸気の新エンジンを積んだウェッズスポーツセリカがポールタイムを叩き出すも、再車検で最低重量不足と判断され、午後のタイム抹消の処分を受けて6番手グリッドからのスタートとなった。
決勝
決勝日の天気予報は雨。しかし、雲は出ているものの結局終日一滴も雨は落ちてくることなく、完全ドライコンディションでレースが行われた。28度とやや高い気温のもと、午後2時17分、決勝がスタート。
スタートからポールのNSXがリードし、スープラ勢は37、36、35号車が4~6番手につける。中盤のピット作業を経ても順位に大きな変動はなかったが、タイヤのトラブルでペースの上がらないスープラ36号車が順位を下げる一方、スープラ35号車が4番手に浮上し、NSXと3位を争うという展開となった。
レース終盤、勝負に出たスープラ35号車が猛プッシュ。前を行くNSXは、周回遅れをパスしようとしてスピンを喫し、他車と接触。激しい追い上げで観客の大声援を受けながら、スープラ35号車は見事3位表彰台を獲得した。
一方、GT300クラスでは、BPクラフトトレノが朝のフリー走行直後にトラブルに見舞われ決勝出走を断念。決勝はスタートからポールポジションのRX7が快走を見せ、これを追う2台のポルシェと6番グリッドからポジションをアップしたセリカが激しく争う展開となった。
しかし、序盤のうちにポルシェの2台が脱落。その後も着実な走りを見せるセリカは中盤のピットインで首位を奪還。その後激しい追撃を受けながらも、セリカが今期初、99年開幕戦以来となる優勝を飾った。今期デビューで注目のMR-Sは6位入賞を果たしている。
リザルト
順位 | No. | 車名 | ドライバー名 | 所要時間/差 | 周回 |
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1 | 64 | ホンダNSX | 伊藤大輔/D.シュワガー | 1:56'02.230 | 81 |
2 | 16 | ホンダNSX | 中子修/道上龍 | 10.743 | 81 |
3 | 35 | トヨタスープラGT | 山路慎一/P-H.ラファネル | 12.65 | 81 |
4 | 18 | ホンダNSX | 脇阪寿一/金石勝智 | 33.588 | 81 |
5 | 12 | 日産スカイラインGT-R | 星野一義/本山哲 | 35.702 | 81 |
6 | 39 | トヨタスープラGT | 影山正彦/R.ファーマン | 35.969 | 81 |
7 | 6 | トヨタスープラGT | 野田英樹/W.ガードナー | 39.569 | 81 |
8 | 37 | トヨタスープラGT | 荒 聖治/鈴木利男 | 46.39 | 81 |
9 | 36 | トヨタスープラGT | 関谷正徳/土屋武士 | 1'01.245 | 81 |
10 | 100 | ホンダNSX | 飯田章/服部尚貴 | 1'05.540 | 81 |
チーム | 車両 | No. | ドライバー | 決勝結果 | |||
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マツモトキヨシ TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 35 | 山路慎一/P-H.ラファネル | 3位 | |||
トヨタチームサード | トヨタスープラGT | 39 | 影山正彦/R.ファーマン | 6位 | |||
エッソウルトロン トヨタチームル・マン | トヨタスープラGT | 6 | 野田英樹/W.ガードナー | 7位 | |||
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 37 | 荒 聖治/鈴木利男 | 8位 | |||
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 36 | 関谷正徳/土屋武士 | 9位 | |||
TOYOTA TEAM CERUMO | トヨタスープラGT | 38 | 竹内浩典/立川祐路 | 12位 | |||
ENDLESS+土屋エンジニアリング | トヨタスープラGT | 25 | 木下みつひろ/織戸学 | 14位 | |||
cdmaOne TOYOTA TEAM CERUMO with key's | トヨタスープラGT | 32 | 木下隆之/近藤真彦 | 16位 | |||
RACING PROJECT BANDOH | トヨタセリカ | 19 | 脇阪薫一/原貴彦 | 17位/1位 | |||
Super AUTOBACS Racing Team with A'PEX | トヨタMR-S | 31 | 新田守男/五十嵐勇大 | 22位/6位 | |||
KRAFT | トヨタスプリンタートレノ | 86 | 田中実/松田晃司 | 出走せず | |||
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