真夏の熱闘、FISCOを舞台にスープラの影山/ファーマン組2位入賞
前座を沸かすネッツカップ「ヴィッツレース」は112台、
「アルテッツアレース」は40台出場で大盛況
ポールポジションの38号車を先頭にスタートを切るトヨタ・スープラ勢 全日本GT選手権第4戦の予選が8月5日(土)、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
優れた空力性能で富士スピードウェイを得意とするスープラ勢は、木曜日の練習走行から上位タイムを独占。注目の予選でも、スープラ勢がその速さを見せつけることとなった
中でも改良型サスペンションや新スペックエンジンを先行投入し、目を見張る速さを見せつけたFK/マッシモセルモスープラ38号車が見事ポールポジションを獲得。これにデンソーサードスープラ39号車、エッソウルトロンタイガースープラ6号車、カストロールトムススープラ36号車が僅差で続き、スープラ勢が予選上位4台を独占、その速さをアピールした。
GT300クラスでは、2台目のMR-SとなるネッツアペックススピリットMR-S20号車がデビュー。注目を集めた。
決勝
真夏のビッグイベントとして、例年多くの観客が集まるJGTC。富士スピードウェイには、今年も6万人近いレースファンが訪れた。サポートイベントとして行われたネッツカップも、ヴィッツレースには何と112台、アルテッツアレースにも40台と記録的なエントリー台数で、その盛況ぶりを感じさせた。
34度の猛暑の中、5月の富士大会よりも短い57周で行われた決勝レースは、ポールポジションからスタートしたスープラ38号車が他車を寄せ付けぬ圧倒的な速さでスタート直後から独走。セーフティカーの導入で一時その差が縮まるものの、再スタート後は再び差を広げ、序盤戦を支配した。しかし、16周目に突然エンジンがストップ。まさかのリタイアとなってしまった。
代わって予選2番手スタートのスープラ39号車が首位に立ち、後続を引き離しにかかるが、再びセーフティカーが導入され、このタイミングを利用して各車一斉にピットイン。しかし、このピットの混戦でスープラ39号車はタイムロスを喫し、2位へとポジションダウンをしてしまった。その後、首位を奪還すべく激しい追い上げを見せて大観衆を沸かせたスープラ39号車だったが、周回遅れに行く手を阻まれるなど、惜しくも首位には届かず2位でチェッカーを受けた。また、スープラ36号車はピットタイミングのミスで大きく順位を落とすが、後半迫真の追い上げを見せ、激しいポジション争いの末に6位入賞を果たした。
GT300クラスでは、今回から新車となったスーパーオートバックスアペックスMR-S31号車に期待が集まったが、猛暑の中、クールスーツのトラブルなどに見舞われ、クラス6位でフィニッシュとなった。
リザルト
順位 | No. | 車名 | ドライバー名 | 所要時間/差 | 周回 | ||
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1 | 8 | ホンダNSX | 鈴木亜久里/土屋圭市 | 1:41'30.521 | 57 | ||
2 | 39 | トヨタスープラGT | 影山正彦/R.ファーマン | 4.779 | 57 | ||
3 | 12 | 日産スカイラインGT-R | 星野一義/本山哲 | 16.2 | 57 | ||
4 | 1 | 日産スカイラインGT-R | E.コマス/影山正美 | 19.083 | 57 | ||
5 | 36 | トヨタスープラGT | 関谷正徳/土屋武士 | 27.562 | 57 | ||
6 | 2 | 日産スカイラインGT-R | 片山右京/M.クルム | 28.925 | 57 | ||
7 | 100 | ホンダNSX | 飯田章/服部尚貴 | 30.326 | 57 | ||
8 | 25 | トヨタスープラGT | 木下みつひろ/織戸学 | 32.017 | 57 | ||
9 | 64 | ホンダNSX | 伊藤大輔/D.シュワガー | 32.946 | 57 | ||
10 | 16 | ホンダNSX | 中子修/道上龍 | 42.666 | 57 | ||
チーム | 車両 | No. | ドライバー | 決勝結果 | |||
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トヨタチームサード | トヨタスープラGT | 39 | 影山正彦/R.ファーマン | 2位 | |||
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 36 | 関谷正徳/土屋武士 | 6位 | |||
ENDLESS+土屋エンジニアリング | トヨタスープラGT | 25 | 木下みつひろ/織戸学 | 8位 | |||
マツモトキヨシ TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 35 | 山路慎一/P-H.ラファネル | 13位 | |||
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S | トヨタスープラGT | 37 | 荒 聖治/鈴木利男 | 14位 | |||
エッソウルトロン トヨタチームル・マン | トヨタスープラGT | 6 | 野田英樹/W.ガードナー | 15位 | |||
cdmaOne TOYOTA TEAM CERUMO with key's | トヨタスープラGT | 32 | 木下隆之/近藤真彦 | 34位 | |||
TOYOTA TEAM CERUMO | トヨタスープラGT | 38 | 竹内浩典/立川祐路 | リタイア | |||
Super AUTOBACS Racing Team with A'PEX | トヨタMR-S | 31 | 新田守男/五十嵐勇大 | 22位/6位 | |||
KRAFT | トヨタスプリンタートレノ | 86 | 田中実/松田晃司 | 29位/12位 | |||
TOM'S SPIRIT | トヨタMR-S | 20 | 松永雅博/佐藤久実 | リタイア | |||
RACING PROJECT BANDOH | トヨタセリカ | 19 | 脇阪薫一/原貴彦 | リタイア | |||