2000年9月30日(土)配信

波乱のレースでトヨタチーム苦戦
スープラの野田/ガードナー組が5位入賞、竹内/立川組は6位入賞。


写真
JGTC第6戦でトヨタチーム最上位の5位に入った
野田英樹/W.ガードナー組のトヨタ・スープラ
予選
 全日本GT選手権シリーズ第6戦「CP MINE GT RACE」が山口県のMINEサーキットで行われた。9月29日(金)の練習走行、30(土)の公式予選の両日は、一日中小雨が降ったり止んだりというはっきりしない天候。低速コーナーが連続し、滑りやすいMINEでのウエットコンディションに、トルクの強いターボエンジンのスープラ勢は苦戦を強いられた。
 トラクション不足でタイムが伸びず、予選では、マツモトキヨシトムススープラ35号車の9番手が最上位。10番手からFKマッシモセルモスープラ38号車、エッソウルトロンタイガースープラ6号車、カストロールトムススープラ36号車、デンソーサードスープラ39号車と続いた。とくに38号車は、先日MINEで行われた事前テストでは最速タイムを記録したが、前戦TIでの優勝によって、80kgものウェイトハンデキャップが課せられ、厳しい決勝が予想された。

決勝
 10月1日(日)の決勝日は朝から晴天となり、路面温度も30度以上に上昇。残暑の中で決勝のスタートが切られた。
 しかし、オープニングラップでいきなり、最前列からスタートしたNSXの2台が接触。これに巻き込まれる様に6台が関わる多重クラッシュが発生。スープラ36号車とスープラ6号車もこの混乱に巻き込まれ、36号車はリタイヤとなったが、6号車はダメージも少なく、戦列に復帰した。
 その後、セーフティカーが退去し、レースが再開された時点でスープラ35号車が4位へとポジションアップ、好ポジションに付けたが、給油ピットインを前にして、不運にも他車との接触により左後輪をバーストさせてストップしてしまった。
 代わって4位へと躍進を果たしたのはスープラ38号車。現在ポイントランキングで3位につけている38号車は、激しくポイントを争うNSX16号車を何とか抑え込みたいたいところだが、ウェイトハンデキャップによる重量増も手伝って前半のタイヤ摩耗が予想以上に激しく、早めのタイヤ交換が余儀なくされてしまった。さらに終盤戦では、タイヤがの磨耗が厳しくなり、65周目からは、16号車の先行を許し、70周目には序盤のスピンで最下位から浮上してきたスープラ6号車にもパスされてしまった。苦戦のスープラ勢であったが、この6号車が5位でフィニッシュ。次戦へと期待をつなぐこととなった。
 また、GT300クラスでは、期待のMR-S31号車が前半首位争いを展開したが、サスペンショントラブルに見舞われ14位に終わった。

リザルト

順位No.車名ドライバー名所要時間/差周回
1 12 日産スカイラインGT-R 星野一義/本山哲 2:05'47.059 76
2 18 ホンダNSX 脇阪寿一/金石勝智 1.656 76
3 1 日産スカイラインGT-R E.コマス/影山正美 28.848 76
4 16 ホンダNSX 道上龍/光貞秀俊 1'06.123 76
5 6 トヨタスープラGT 野田英樹/W.ガードナー 1'16.789 76
6 38 トヨタスープラGT 竹内浩典/立川祐路 1Lap 75
7 25 トヨタスープラGT 木下みつひろ/織戸学 1Lap 75
8 39 トヨタスープラGT 影山正彦/R.ファーマン 1Lap 75
9 37 トヨタスープラGT 荒 聖治/鈴木利男 1Lap 75
10 21 マクラーレンGTR 一ツ山幹雄/中谷明彦 1Lap 75
チーム車両No.ドライバー決勝結果
エッソウルトロン トヨタチームル・マン トヨタスープラGT 6 野田英樹/W.ガードナー 5位
TOYOTA TEAM CERUMO トヨタスープラGT 38 竹内浩典/立川祐路 6位
ENDLESS+土屋エンジニアリング トヨタスープラGT 25 木下みつひろ/織戸学 7位
トヨタチームサード トヨタスープラGT 39 影山正彦/R.ファーマン 8位
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S トヨタスープラGT 37 荒 聖治/鈴木利男 9位
マツモトキヨシ TEAM TOM'S トヨタスープラGT 35 山路慎一/P-H.ラファネル リタイア
cdmaOne TOYOTA TEAM CERUMO with key's トヨタスープラGT 32 木下隆之/近藤真彦 リタイア
TOYOTA Castrol TEAM TOM'S トヨタスープラGT 36 関谷正徳/土屋武士 リタイア
TOM'S SPIRIT トヨタMR-S 20 松永雅博/佐藤久実 21位/9位
KRAFT トヨタスプリンタートレノ 86 田中実/松田晃司 25位/13位
Super AUTOBACS Racing Team with A'PEX トヨタMR-S 31 新田守男/高木真一 26位/14位
RACING PROJECT BANDOH トヨタセリカ 19 脇阪薫一/原貴彦 27位/15位
ドライバーズポイント
順位ドライバー名ポイント
1位 E.コマス/影山正美 60
2位 道上 龍 59
3位 星野一義/本山 哲 54
4位 竹内浩典/立川祐路 48
5位 脇阪寿一/金石勝智 46
チームポイント
順位チーム名ポイント
1位 無限×童夢Projrct 81
2位 NISMO 69
3位 TEAM IMPUL 54
4位 TOYOTA TEAM CERUMO 48
5位 Mobil 1 NAKAJIMA RACING 38