2006年4月 9日(日)配信

SUPER GT第2戦 混戦の岡山でレクサスSC430 が5位入賞
首位争い目前の立川祐路/高木虎之介組が 痛恨のペナルティで後退。渾身の追い上げ


痛恨のペナルティから追い上げ5位入賞を果たした
レクサスSC430(No.1 ZENTセルモSC)
 2006年SUPER GTの第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月8日(土)、9日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
 今季トヨタが投入した新型車両、レクサスSC430は、開幕戦でデビューウィンを達成し、その余勢をかって第2戦岡山に参戦。前戦の鈴鹿とは大きく状況が異なるツイスティな岡山での戦いぶりに注目が集まった。
 今大会にはフルグリッド38台の決勝レース出走枠に対してGT500クラス15台、GT300クラス26台の総勢41台がエントリーし、予選落ち車両の発生する盛況ぶりとなった。
 トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサスSC430と2台のトヨタスープラ、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと2台のトヨタセリカが出場した。

予選
 公式予選の行われた8日(土)は、空は晴れたものの風が強く、黄砂の影響で埃っぽいコンディションの下、午前10時から公式練習1回目セッションがスタート。
 トヨタ勢は、ZENTセルモSC1号車が7番手、triple aサードスープラGT66号車が9番手につけてスーパーラップへの進出を決める一方、開幕戦の優勝により60kgのハンディウエイトを搭載するOPEN INTERFACE TOM'S SC430 36号車はシフトミスによるタイムロスが響き、僅差の11番手で、スーパーラップ進出はならなかった。
 午後2時15分から各クラス15分間の2回目セッションのあと、午後2時50分から行われたスーパーラップでは、1号車が4番手と順調な仕上がりをアピールし、66号車も9番手グリッドを獲得した。
 また、GT300クラスではウエッズスポーツセリカ19号車がスーパーラップに進出し、9番手グリッドを獲得した。

決勝
 9日(日)も好天に恵まれ、人気のワンメイクレース、ネッツカップアルテッツァシリーズ・キング・オブ・アルテッツア第1戦などのサポートイベントに続いて、ほぼ定刻の午後2時2分に決勝レーススタートが切られた。
 しかし、ローリングスタートの際、11番手スタートの36号車と、13番手スタートの35号車は痛恨のフライング・ペナルティを課されて後退を余儀なくされた。
 一方、4番手スタートの1号車は4位をキープしたまま31周目にピットへ向かいドライバー交代を実施。着実に順位を上げて中盤のピット作業が一巡した46周目には2位への躍進を果たした。
 その後も安定したペースで首位を懸命に追った1号車だったが、66周目に黄旗追い越しによるペナルティストップ10秒を課され無念の後退。
 これで、一時7位まで順位を落とした1号車だったが、終盤戦へと渾身の逆転追撃を敢行。75周目には6位、76周目には5位まで挽回し、さらに4位をも猛追。ファイナルラップでは並びかけたものの、惜しくも追撃はかなわず5位でチェッカー。表彰台は逃したが、貴重なポイントを獲得。36号車も8位、25号車も9位で入賞を果たした。
 また、GT300クラスでは、MR-S101号車が9位、セリカ19号車が10位に入賞した。

ZENT セルモ SC 1号車 ドライバー高木虎之介のコメント:
 今回は表彰台に上がれるポテンシャルはあったが、ペナルティなどでそれは叶わなかった。しかし、これもレース。次の富士戦ではミスなく戦い、うっぷんを晴らしたい。

ZENT セルモ SC 1号車 ドライバー立川祐路のコメント:
 全く身に覚えのないところで黄旗追い越しのペナルティを取られてしまった。残念だが、失ったポイントは戻らない。この借りを次戦で返すべく、富士では必勝を期して頑張る。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 今回は残念な結果となってしまったが、反省すべきところは反省して今後に繋げたい。また、レクサスSC430については、相応のポテンシャルを確認することは出来たと思うが、まだまだ、新型車としてやるべきことはたくさんある。次戦富士での戦いに向けて熟成を進めるべく全力を尽くす。

リザルト

順位No.車名ドライバー名所要時間/差周回グリッド
118TAKATA 童夢 NSX道上 龍/小暮 卓史822:01'16.2171
2100RAYBRIG NSXS.フィリップ/細川 慎弥820'40.0512
322MOTUL AUTECH ZM.クルム/山本 左近820'46.3077
43イエローハットYMS トミカ Z横溝 直輝/J.P.デ・オリベイラ821'01.3773
51ZENT セルモ SC立川 祐路/高木 虎之介821'01.7994
612カルソニック インパル ZB.トレルイエ/星野 一樹821'06.71810
78ARTA NSX伊藤 大輔/R.ファーマン821'07.1755
836OPEN INTERFACE TOM'S SC430脇阪 寿一/A.ロッテラー811Laps11
925ECLIPSE ADVANスープラ織戸 学/土屋 武士811Laps12
1024WOODONE ADVAN KONDO ZE.コマス/柳田 真孝811Laps15
チーム車両No.ドライバー決勝結果
TOYOTA TEAM KRAFTレクサスSC43035服部 尚貴/P.ダンブレック1位
Mobil 1 TOYOTA Team LeMansレクサスSC4306飯田 章/片岡 龍也2位
TOYOTA TEAM TSUCHIYAトヨタスープラGT25織戸 学/土屋 武士5位
TOYOTA TEAM TOM'SレクサスSC43036脇阪 寿一/A.ロッテラー8位
TOYOTA TEAM SARDトヨタスープラGT66A.クート/平中 克幸11位
TOYOTA TEAM CERUMOレクサスSC4301立川 祐路/髙木 虎之介リタイア
aprトヨタMR-S101新田 守男/高木 真一14位/2位
梁山泊 with aprトヨタMR-S777田中 実/大嶋 和也21位/9位
TOYOTA TEAM CERUMOトヨタセリカ52竹内 浩典/嵯峨 宏紀24位/12位
RACING PROJECT BANDOHトヨタセリカ19松田 晃司/脇阪 薫一29位/17位
ドライバーズポイント(GT500)
順位ドライバー名ポイント
1位道上 龍/小暮 卓史38
2位脇阪 寿一/A.ロッテラー25
3位S.フィリップ/細川 慎弥24
8位立川 祐路/高木 虎之介12
10位飯田 章/片岡 龍也5
11位織戸 学/土屋 武士5
チームポイント(GT500)
順位チーム名ポイント
1位Team Honda Racing28
2位TOYOTA TEAM TOM'S23
3位TEAM KUNIMITSU19
6位TOYOTA TEAM CERUMO12
9位Mobil 1 TOYOTA Team LeMans5
11位TOYOTA TEAM TSUCHIYA5