2006年7月23日(日)配信

SUPER GT第5戦 レクサスSC430 1号車が今季初優勝
ポール・トゥ・ウィンで得意の菅生を完全制覇
レクサスSC430が4台揃ってトップ10入賞を果たす


今季初優勝を飾ったレクサスSC430(No.1 ZENTセルモSC)
 2006 AUTOBACS SUPER GTの第5戦「SUGO GT300km RACE」が7月22日(土)~23日(日)にかけて宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
 山間の地形を利用して作られたSUGOは最大標高差が69.83mとアップダウンの激しいテクニカルサーキット。トヨタ勢は2001年よりトヨタ スープラが5年連続優勝を飾っており、今季は事前の合同テストでも好調な仕上がりをアピールした新型車両レクサスSC430の活躍に期待が集まった。
 今大会にはGT500クラス15台、GT300クラス24台の総勢39台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサスSC430と2台のトヨタ スープラ、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと2台のトヨタセリカが出場した。

予選
 2006 AUTOBACS SUPER GTの第5戦「SUGO GT300km RACE」が7月22日(土)~23日(日)にかけて宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
 山間の地形を利用して作られたSUGOは最大標高差が69.83mとアップダウンの激しいテクニカルサーキット。トヨタ勢は2001年よりトヨタ スープラが5年連続優勝を飾っており、今季は事前の合同テストでも好調な仕上がりをアピールした新型車両レクサスSC430の活躍に期待が集まった。
 今大会にはGT500クラス15台、GT300クラス24台の総勢39台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに4台のレクサスSC430と2台のトヨタ スープラ、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと2台のトヨタセリカが出場した。

決勝
 23日(日)は天候がやや好転。朝方は霧が発生して朝9時からのフリー走行が4分間遅れたものの、その後は時折日も射して気温も上昇した。
 81周の決勝レースは完全なドライコンディションのもと、ほぼ定刻の午後1時59分にスタート。ポールポジションの1号車は2番手との差を開きながら逃げるが、タイヤの消耗から予定よりやや早めに34周目にピットイン。
 その後、中盤のピット作業が一巡したところでフェアレディZ(23号車)に首位を譲る形となり、1号車は僅差の2番手で追う展開となった。2台はGT300車両を次々とパスしながらテール・トゥ・ノーズの接近戦を40周に渡って続けるが、逆転には至らず。
 しかし、残り10周となった71周目の最終コーナーでわずかなチャンスを逃さず、1号車が見事に首位浮上。その後もペースを緩めず快走した1号車は、2位に8.015秒の大差をつけ、嬉しい今季初優勝をポール・トゥ・ウィンで飾った。
 この結果により立川祐路は全日本GT選手権時代から通算8勝目を挙げ、シリーズ最多勝利ドライバーに。トヨタ勢は2001年以来スポーツランドSUGO大会6連勝を達成した。
 また、レクサスSC430は、36号車が4位、35号車が7位、6号車が9位に入賞し、それぞれ貴重なポイントを獲得した。GT300クラスでは101号車が5位、777号車も7位に入賞を果たした。

ZENTセルモSC 1号車 ドライバー立川祐路のコメント:
 今シーズンはここまで苦しいレースが続いたが、やっと勝てたという気持ちだ。これで選手権タイトル争いにも踏みとどまることが出来た。最後まで諦めずに全力を尽くす。

ZENTセルモSC 1号車 ドライバー高木虎之介のコメント:
 序盤に後続勢を引き離そうと攻めすぎて、タイヤを傷め、早めのピットインを余儀なくされてしまった。ドライバー交代後は一度ライバルに先行されたが、必ず逆転出来ると信じていた。次戦は厳しい真夏の1000kmレースとなるが、ここが踏ん張りどころだと思うので頑張りたい。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 不運が続き、なかなか結果を残せなかった1号車だが、今日はワンチャンスを確実に活かしてライバルを逆転し、優勝することが出来て本当に良かった。強豪揃いの厳しいこの選手権で勝ち進むことは本当に難しいが、次戦以降も悔いが残らないレースを戦って行きたい。

リザルト

順位No.車名ドライバー名所要時間/差周回グリッドWH
1 1 ZENT セルモ SC 立川 祐路/高木 虎之介 1:49'19.104 81 1 10
2 23 XANAVI NISMO Z 本山 哲/松田 次生 0'08.015 81 4 20
3 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/R.ライアン 0'29.166 81 5 60
4 36 OPEN INTERFACE TOM'S SC430 脇阪 寿一/A.ロッテラー 0'56.631 81 6 50
5 32 EPSON NSX L.デュバル/武藤 英紀 1'05.998 81 2 1
6 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野 一樹 1'11.409 81 9 20
7 35 BANDAI DIREZZA SC430 服部 尚貴/P.ダンブレック 1'27.877 81 7 40
8 8 ARTA NSX 伊藤 大輔/R.ファーマン 1Lap 80 12 70
9 6 Mobil 1 SC 飯田 章/片岡 龍也 1Lap 80 8 10(+1)
10 24 WOODONE ADVAN KONDO Z 柳田 真孝/荒  聖治 1Lap 80 13 2
※WH:ウェイトハンデ(kg)
チーム車両No.ドライバー決勝結果
TOYOTA TEAM CERUMO レクサスSC430 1 立川 祐路/高木 虎之介 1位
TOYOTA TEAM TOM'S レクサスSC430 36 脇阪 寿一/A.ロッテラー 4位
TOYOTA TEAM KRAFT レクサスSC430 35 服部 尚貴/P.ダンブレック 7位
Mobil 1 TOYOTA Team LeMans レクサスSC430 6 飯田 章/片岡 龍也 9位
TOYOTA TEAM TSUCHIYA トヨタスープラGT 25 織戸 学/土屋 武士 12位
TOYOTA TEAM SARD トヨタスープラGT 66 A.クート/平中 克幸 リタイア
apr トヨタMR-S 101 新田 守男/高木 真一 クラス5位 総合18位
梁山泊 with apr トヨタMR-S 777 田中 実/大嶋 和也 クラス7位 総合20位
TOYOTA TEAM CERUMO トヨタセリカ 52 竹内 浩典/嵯峨 宏紀 クラス11位 総合24位
RACING PROJECT BANDOH トヨタセリカ 19 松田 晃司/脇阪 薫一 クラス18位 総合31位
ドライバーズポイント(GT500)
順位No.ドライバー名ポイント
1位 8 伊藤 大輔/R.ファーマン 53
2位 1 立川 祐路/高木 虎之介 47
3位 18 道上 龍/小暮 卓史 46
5位 36 脇阪 寿一/A.ロッテラー 45
10位 35 服部 尚貴/P.ダンブレック 27
11位 6 飯田 章/片岡 龍也 22
15位 25 織戸 学/土屋 武士 11
18位 66 A.クート/平中 克幸 4
チームポイント(GT500)
順位No.チーム名ポイント
1位 23 NISMO 44
2位 36 TOYOTA TEAM TOM'S 42
3位 8 Team Honda Racing 41
6位 1 TOYOTA TEAM CERUMO 32
9位 35 TOYOTA TEAM KRAFT 24
10位 6 Mobil 1 TOYOTA Team LeMans 22
13位 25 TOYOTA TEAM TSUCHIYA 11