SUPER GT第2戦岡山 レクサスSC430 1号車が5位
GT300クラスではTDP若手コンビの大嶋和也/石浦宏明組トヨタMR-Sが初勝利!
SUPER GT第2戦で5位に入ったレクサスSC430
(No.1 宝山 TOM'S SC430)
2007年SUPER GTの第2戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が4月7日(土)、8日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
昨年、シリーズチャンピオンを獲得したレクサスSC430は、今季も開幕戦鈴鹿で劇的な逆転勝利を果たし、第2戦岡山でも好結果に期待が高まった。
今大会にはフルグリッド42台の決勝出走枠にGT500クラス16台、GT300クラス27台の総勢43台がエントリーし、1台が予選落ちをするということとなった。
トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスには2台のトヨタMR‐Sと1台のトヨタセリカが参加した。
予選
7日(土)の公式予選は午前10時25分から1回目セッションがスタート。天候は曇天で路面はドライだが、黄砂の影響もあって埃っぽいコンディション。
SC430勢は、ディフェンディングチャンピオンの宝山TOM'S SC430 1号車が4番手、開幕戦優勝で50kgのウエイトを積むZENTセルモSC43038号車が健闘して9番手、Forum Eng. SC430 6号車が10番手でスーパーラップに進出した。
午後2時30分から各クラス15分間の2回目セッションが行われた後、午後3時5分に開始されたスーパーラップでは、1号車が見事なアタックを決めて3番手グリッドを獲得。38号車も8番手、6号車が9番手とそれぞれポジションを上げ、順調な仕上がりをアピールした。
また、GT300クラスではTOYSTORY Racing apr MR-S 101号車が僅差の2番手につけ、同クラスの最前列グリッドを獲得した。
決勝
8日(日)は早朝に晴れ間が見えたものの、雲に覆われ、肌寒いコンディション。人気のワンメイクレース、ネッツカップヴィッツ関西シリーズ第1戦などのサポートイベントに続いて、ほぼ定刻の午後2時3分に82周の決勝レースのスタートが切られた。
3番手スタートを切った1号車は、ローリングスタート直後の1コーナーでポールポジションのNSXと接触を喫するものの2位に浮上。しかし、10周目終了時に、この接触に対するペナルティを課せられ、一時は13位まで後退を余儀なくされてしまった。
しかし、1号車はそこから猛然とハイペースでの追い上げを開始。中盤のピット作業が一巡した40周過ぎには、5位までポジションを戻すことに成功。その後も上位陣との差を詰めて行ったが、5位でチェッカーを受けた。
また、予選11番手スタートとなった25号車も健闘し、6位でフィニッシュ。35号車も9位で入賞を果たした。
一方、GT300クラスでは、クラス2番手グリッドからスタートを切った101号車が快走を見せ、トップを行く紫電を54周目の1コーナーで見事にパス。その後は間隔を拡げながら逃げ切ってトップでチェッカー。TDPの支援を受けトムスから全日本F3に参戦している大嶋和也/石浦宏明の若手コンビが、GT初優勝を飾った。
宝山 TOM'S SC430 1号車
ドライバー 脇阪寿一のコメント:
スタートでペナルティを受けてしまったことは、残念だが仕方がない。しかし、レース中は思ったよりも良いペースを保つことが出来、2007年モデルレクサスSC430の熟成が進んでいるという手応えを感じた。次戦の富士ラウンドでは今日の雪辱を晴らすべく、気を引き締めて挑む。
宝山 TOM'S SC430 1号車
ドライバー A.ロッテラーのコメント:
フォーメーションラップで思うようにフロントタイヤを暖めることが出来ず、1コーナーの進入でタイヤをロックさせてしまった。不満の残る結果となってしまったが、レクサスSC430の仕上がりは良いので、次戦以降では勝利を目指してアタックし、巻き返しを図りたい。
TOY STORY Racing apr MR-S 101号車
ドライバー 大嶋和也のコメント:
開幕戦ではトラブルに見舞われ、勝てそうなレースで3位に終わってしまった。今回はレースカーも完璧に仕上げてもらい、石浦宏明選手との新しいコンビで初優勝を飾ることが出来嬉しい。来週鈴鹿で第2大会が行われる全日本F3にもこの勢いを活かして臨みたい。
TOY STORY Racing apr MR-S 101号車
ドライバー 石浦宏明のコメント:
予想以上に低温のコンディションとなったが、タイヤが上手くマッチし、いいアベレージを保つことが出来た。初優勝を飾れたことにとても満足している。
トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
ペナルティやミスがあって苦しいレースだったが、レースでの調子は決して悪くないので、気持ちを切り替え、ホームサーキットの次戦富士に臨みたい。一方で、GT300クラスの大嶋/石浦のTDP若手コンビによる、前戦の雪辱を晴らしての優勝は立派だった。今後の更なる活躍を期待したい。
リザルト
決勝結果 | |||||||
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順位 | No. | 車名 | ドライバー名 | 周回 | 所要時間/差 | 予選 | WH |
1位 | 8 | ARTA NSX | 伊藤 大輔/R.ファーマン | 82 | 2:01'14.759 | 2 | 10 |
2位 | 100 | RAYBRIG NSX | D.シュワガー/細川 慎弥 | 82 | 0'15.186 | 5 | |
3位 | 22 | MOTUL AUTECH Z | M.クルム/松田 次生 | 82 | 0'22.149 | 6 | |
4位 | 32 | EPSON NSX | L.デュバル/F.カルボーン | 82 | 0'29.361 | 4 | 25 |
5位 | 1 | 宝山 TOM'S SC430 | 脇阪 寿一/A.ロッテラー | 82 | 0'31.586 | 3 | 1 |
6位 | 25 | ECLIPSE ADVAN SC430 | 土屋 武士/織戸 学 | 82 | 1'00.300 | 11 | 1 |
7位 | 18 | TAKATA 童夢 NSX | 道上 龍/小暮 卓史 | 82 | 1'00.663 | 1 | |
8位 | 12 | カルソニック インパル Z | B.トレルイエ/星野 一樹 | 82 | 1'00.970 | 12 | |
9位 | 35 | BANDAI DUNLOP SC430 | 服部 尚貴/P.ダンブレック | 81 | 1Lap | 15 | 1 |
10位 | 17 | REAL NSX | 金石 勝智/金石 年弘 | 81 | 1Lap | 7 | |
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置 |
チーム | 車名 | No. | ドライバー名 | グリッド | 決勝結果 | ||
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TOYOTA TEAM TOM'S | レクサスSC430 | 1 | 脇阪 寿一/A.ロッテラー | 3 | 5位 | ||
TOYOTA TEAM TSUCHIYA | レクサスSC430 | 25 | 土屋 武士/織戸 学 | 11 | 6位 | ||
TOYOTA TEAM KRAFT | レクサスSC430 | 35 | 服部 尚貴/P.ダンブレック | 15 | 9位 | ||
TOYOTA TEAM CERUMO | レクサスSC430 | 38 | 立川 祐路/髙木 虎之介 | 8 | 11位 | ||
TOYOTA TEAM SARD | レクサスSC430 | 39 | A.クート/平中 克幸 | 13 | 12位 | ||
Forum Eng.TOYOTA Team LeMans | レクサスSC430 | 6 | 片岡 龍也/B.ビルドハイム | 9 | 14位 | ||
apr | トヨタMR-S | 101 | 大嶋 和也/石浦 宏明 | 2 | 1位 | ||
apr | トヨタMR-S | 31 | 峰尾 恭輔/坂本 雄也 | 11 | 9位 | ||
RACING PROJECT BANDOH | トヨタセリカ | 19 | 飯田 章/関口 雄飛 | 12 | 19位 | ||
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