2007年7月29日(日)配信

SUPER GT第5戦 波乱のSUGOラウンドでレクサスSC430が5位
GT300クラスではトヨタ セリカが今季初優勝!

SUPER GT第5戦で惜しくも5位に終わったレクサスSC430
(No.1 宝山 TOM'S SC430)
 2007年SUPER GTの第5戦「SUGO GT 300km RACE」が7月28日(土)、29日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
 これまで、菅生ラウンドではトヨタ勢が強さを見せており、過去6年に渡ってトヨタ車が優勝を果たしている。今年7連覇となるか、注目が集まった。
 今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに26台の計42台がエントリー。トヨタ勢は、そのうちGT500クラスには6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。

予選
 28日(土)夏らしい暑さとなった好天の下で、午前11時からスーパーラップ出場権をかけた予選1回目が開始された。レクサスSC430勢では、宝山 TOM'S SC430 1号車が4番手、ZENT SERUMO SC430 38号車が10番手でスーパーラップ出場を決めた。午後2時半から行われた予選2回目、そして上位10グリッドを決定するスーパーラップでは、1号車が4番手、38号車は2つポジションを上げ、4列目8番手グリッドを獲得した。
 GT300クラスでは、80kgものウェイトハンデを搭載しながらも、TDPドライバー石浦宏明が激走を見せたTOY STORY Racing apr MR-S 101号車が6番手。DOUBLEHEAD apr MR-S 31号車が7番手、TDPドライバー関口雄飛がスーパーラップでのアタックを担当したウェッズスポーツセリカ19号車は8番手につけた。

決勝
 29日(日)午後2時に3.704kmのコースを81周して競われる決勝レースがスタート。スタートを前に降り始めた雨により、路面は完全にウェットコンディション。スタート時には雨は止んだが、各車浅溝ウェットタイヤ、気温22度、路面温度25度のコンディションで、6周に渡るセーフティカーランの末に、決勝レースのスタートが切られた。
 4番手からスタートした1号車は、難しいコンディションにも関わらず、着実な走行を続け、激しい上位争いを繰り広げた。そして、給油、ドライバー交代と共に、スリックタイヤへと変更した中盤のピットインも素早くこなし、上位勢のピットインが一巡した時点で、1号車はトップに立った。その後も追い上げるNSX勢と、3台が横一線に並ぶ激しいバトルを展開。
 このバトルも制し、首位を堅持、後続を引き離しにかかった1号車だったが、ピットイン時に白線をまたいでいたとして痛恨のドライブスルーペナルティを受けてしまう。これで優勝争いからは後退を余儀なくされた1号車だったが、その後も粘り強く走り抜き、トヨタ勢最上位の5位でフィニッシュした。6位には13番手スタートから粘り強い走りでポジションを上げたデンソー サード SC430 39号車が入った。
 一方、GT300クラスでは、8番手スタートの19号車が、荒れたレースで確実にポジションを上げて行き、後半を担当したTDPドライバー関口雄飛が素晴らしい走りを披露。終盤には、首位を行くフェアレディZを追いつめ、見事逆転。嬉しい初優勝を飾った。関口雄飛の、19歳7ヶ月での優勝は、これまでTDPドライバーの大嶋和也が保持していた19歳11ヶ月の最年少優勝記録を更新するものとなった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 わずかなミスでまたしてもチャンスを失ってしまうという不運な展開となってしまったが、何とか歯を食いしばって、後半戦での盛り返しを図りたい。

リザルト

決勝結果
順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差予選WH
1位8ARTA NSX伊藤 大輔/R.ファーマン812:01'17.063245
2位18TAKATA 童夢 NSX道上 龍/小暮 卓史810'00.282110
3位32EPSON NSXL.デュバル/F.カルボーン810'23.3023 
4位3YellowHat YMS モバHO ! TOMICA ZS.フィリップ/柳田 真孝810'23.81661
5位1宝山 TOM'S SC430脇阪 寿一/A.ロッテラー810'40.3984 
6位39デンソー サード SC430A.クート/平中 克幸811'20.106131
7位12カルソニック インパル Z星野 一樹/J.デュフォア801Lap1420
8位25ECLIPSE ADVAN SC430土屋 武士/織戸 学801Lap121
9位35BANDAI 00 DUNLOP SC430服部 尚貴/R.クインタレッリ801Lap162
10位24WOODONE ADVAN Clarion ZJ.P.デ・オリベイラ/荒 聖治783Laps1550
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置
チーム車名No.ドライバー名グリッド決勝結果
TOYOTA TEAM TOM'SレクサスSC4301脇阪 寿一/A.ロッテラー45
TOYOTA TEAM SARDレクサスSC43039A.クート/平中 克幸136
TOYOTA TEAM TSUCHIYAレクサスSC43025土屋 武士/織戸 学128
TOYOTA TEAM KRAFTレクサスSC43035服部 尚貴/R.クインタレッリ169
TOYOTA TEAM CERUMOレクサスSC43038立川 祐路/高木 虎之介811
Forum Eng.TOYOTA Team LeMansレクサスSC4306片岡 龍也/B.ビルドハイム11リタイア
RACING PROJECT BANDOHトヨタセリカ19飯田 章/関口 雄飛81
aprトヨタMR-S31峰尾 恭輔/坂本 雄也77
aprトヨタMR-S101大嶋 和也/石浦 宏明615
ドライバーズポイント(GT500)
順位No.ドライバー名ポイント
1位8伊藤 大輔/R.ファーマン61
2位100D.シュワガー/細川 慎弥37
3位23本山 哲/R.ライアン36
4位38立川 祐路/高木 虎之介35
8位1脇阪 寿一/A.ロッテラー25
10位6片岡 龍也/B.ビルドハイム21
13位25土屋 武士/織戸 学16
15位35服部 尚貴12
16位35P.ダンブレック10
17位39A.クート/平中 克幸9
20位35R.クインタレッリ2
チームポイント(GT500)
順位No.チーム名ポイント
1位8AUTOBACS RACING TEAM AGURI60
2位100TEAM KUNIMITSU46
3位22NISMO45
4位38TOYOTA TEAM CERUMO44
8位6Forum Eng.TOYOTA Team LeMans32
10位1TOYOTA TEAM TOM'S31
12位25TOYOTA TEAM TSUCHIYA27
14位35TOYOTA TEAM KRAFT23
15位39TOYOTA TEAM SARD17