2007年9月 9日(日)配信

SUPER GT 第7戦もてぎ レクサスSC430 6号車が3位表彰台
2位走行の38号車はゴールを目前に痛恨のリタイア

3位表彰台を獲得したレクサスSC430
(No.6 Forum Eng. SC430)
 SUPER GT第7戦「MOTEGI GT 300km Race」が9月8日(土)、9日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。
 今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに25台の計41台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。
 7日(金)の公式練習日は、台風の影響で午前中のセッションがキャンセルされ、天候が回復した午後のセッションでは、ZENT CERUMO SC430 38号車がトップタイムを刻み、好調ぶりを示した

予選
 8日(土)に行われた予選は、今大会、SUPER GTとしては初めて、F1と同様のノックダウン方式を採用。予選第2回目を3セッションに分け、第1セッションでトップ12台、第2セッションでトップ8台が、それぞれ次のセッションへと進出し、それ以下は敗退することとなった。そして、この3回のセッションを1セットのタイヤで戦わなくてはならず、戦略も重要となる予選となった。
 トヨタ勢は好天に恵まれた予選で、38号車が第2セッションでトップタイムをマークするなど速さを見せ、最終的に最前列2番手グリッドを確保。ECLIPSE ADVAN SC430 25号車が7番手、Forum Eng. SC430 6号車が9番手、BANDAI DUNLOP SC430 35号車が10番手につけた。GT300クラスでは、DOUBLE HEAD apr MR-S 31号車が5番手グリッドを確保。ポイントランキング首位につけているTOY STORY apr MR-S 101号車は、予選1回目終了後に車両規定違反とされ、再車検で合格したものの、グリッドは最後尾25番手となった。

決勝
 9日(日)午後2時に、気温31度、路面温度43度のコンディションで4.801kmを63周して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 最前列2番手からスタートを切った38号車は、ポジションを守り、2位で序盤戦に突入。その後も首位を行くNSXを追い、中盤のピット争いでは、素早いピット作業でその差を詰めるなど、着実な走行で、上位フィニッシュを目前にしていた。しかし、残り5周となった58周目、突然白煙を上げトラブルに見舞われ、無念の戦線離脱(結果は14位完走扱い)を余儀なくされてしまった。
 一方、9番手スタートとなった6号車は、スピンや接触の多発した中団争いから抜け出し、3位でフィニッシュ。第3戦以来となる今季2度目の表彰台を獲得した。
 また、6位には宝山 TOM'S SC430 1号車が入り、25号車、35号車、デンソー サード SC430 39号車がそれぞれ8位、9位、10位に入賞した。GT300クラスでは、31号車が9位入賞を果たした。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 後半戦で逆転のチャンスを狙うべく、予定通りの展開でレースを進めることが出来たが、終盤での突然のトラブルによる戦線離脱は、タイトルを防衛する上ではかなりの痛手になってしまった。苦しい時にこそ逆境をバネにして、諦めることなく残り2戦に全力を尽くす

リザルト

決勝結果
順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差予選WH
1位18TAKATA 童夢 NSX道上 龍/小暮 卓史631:56'35.569130
2位22MOTUL AUTECH ZM.クルム/松田 次生6318.59845
3位6Forum Eng. SC430片岡 龍也/B.ビルドハイム6330.2169 
4位32EPSON NSXL.デュバル/F.カルボーン631'07.95535
5位24WOODONE ADVAN Clarion ZJ.P・デ・オリベイラ/荒 聖治631'08.4711610+1
6位1宝山 TOM'S SC430脇阪 寿一/A.ロッテラー631'14.4761250
7位17REAL NSX金石 勝智/金石 年弘631'14.66214 
8位25ECLIPSE ADVAN SC430土屋 武士/織戸 学631'44.86172
9位35BANDAI 00 DUNLOP SC430服部 尚貴/P.ダンブレック631'48.263102
10位39デンソー サード SC430A.クート/平中 克幸621Lap151
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置
チーム車名No.ドライバー名グリッド決勝結果
Forum Eng.TOYOTA Team LeMansレクサスSC4306片岡 龍也/B.ビルドハイム93
TOYOTA TEAM TOM'SレクサスSC4301脇阪 寿一/A.ロッテラー126
TOYOTA TEAM TSUCHIYAレクサスSC43025土屋 武士/織戸 学78
TOYOTA TEAM KRAFTレクサスSC43035服部 尚貴/P.ダンブレック109
TOYOTA TEAM SARDレクサスSC43039A.クート/平中 克幸1510
TOYOTA TEAM CERUMOレクサスSC43038立川 祐路/高木 虎之介214
aprトヨタMR-S31峰尾 恭輔/坂本 雄也59
RACING PROJECT BANDOHトヨタセリカ19飯田 章/関口 雄飛1218
aprトヨタMR-S101大嶋 和也/石浦 宏明2521
ドライバーズポイント(GT500)
順位No.ドライバー名ポイント
1位8伊藤 大輔/R.ファーマン69
2位10道上 龍/小暮 卓史56
3位22M.クルム/松田 次生53
7位1脇阪 寿一/A.ロッテラー44
8位38立川 祐路/高木 虎之介42
9位6片岡 龍也/B.ビルドハイム34
12位1O.ジャービス20
14位25土屋 武士/織戸 学19
18位35服部 尚貴14
20位35P.ダンブレック12
21位39A.クート/平中 克幸10
24位35R.クインタレッリ2
チームポイント(GT500)
順位No.チーム名ポイント
1位8AUTOBACS RACING TEAM AGURI79
2位22NISMO69
3位1TOYOTA TEAM TOM'S62
8位38TOYOTA TEAM CERUMO50
9位6Forum Eng.TOYOTA Team LeMans49
12位25TOYOTA TEAM TSUCHIYA33
14位35TOYOTA TEAM KRAFT28
16位39TOYOTA TEAM SARD21