2007年10月14日(日)配信

SUPER GT第8戦 レクサスSC430 39号車が3位表彰台獲得
首位を快走していた38号車は痛恨のリタイア

3位表彰台を獲得したレクサスSC430
(No.39 デンソー サード SC430)
 SUPER GT第8戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が10月13日(土)、14日(日)の両日、大分県のオートポリスで開催された。
 今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに25台の計41台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。
 全9戦で戦われて来た2007年シーズンも残り2戦となり、チャンピオンシップ争いはいよいよ大詰めとなった。GT500クラスでは宝山TOM'S SC430 1号車とZENT CERUMO SC430 38号車がまだタイトル獲得の可能性を残しており、逆転タイトル目指しオートポリス戦へと挑んだ。また、GT300クラスでも、前戦ノーポイントとなったためにランキングトップの座を譲ったTOY STORY MR-S 101号車が再びの首位奪取を目指した。

予選
 13日(土)に行われた予選は、再びスーパーラップ形式で競われた。好天の下、午前10時30分から予選第1回目が行われ、38号車の立川祐路が唯一、他を圧倒する1分39秒台に入れる好走でトップタイムをマーク。デンソー サード SC430 39号車が5番手、1号車が10番手でスーパーラップ進出を決めた。
 続いて午後2時30分から行われたスーパラップでも、38号車が快走を見せ、今季初のポールポジションを獲得。逆転でのタイトル獲得へ向け好スタートを切った。1号車は9番手、39号車が10番手のグリッドから決勝へと臨むこととなった。
 GT300クラスでは、TDPドライバーとして全日本F3を戦う大嶋和也、石浦宏明の2人が組み、タイトルを争う101号車が惜しくもスーパーラップ進 出を逃し11番手スタートとなったものの、ウェッズスポーツセリカ19号車が5番手、DOUBLE HEAD apr MR-S 31号車が9番手グリッドを確保した。

決勝
 14日(日)午後2時に、曇り空の下で4.674kmを65周して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションから好スタートを切った38号車は、序盤から速いペースでラップを重ね、2位以下を大きく引き離してレースをリード。中盤戦には、2位に6秒以上の差を付けての独走状態となった。しかし、30周目に直前を走行していた周回遅れのGT300クラス車両がスピンを喫したために接触、大きなダメージを車体に受け、痛恨のリタイアとなってしまった。
 一方、10番手グリッドからスタートし、序盤戦から速さを見せて次々と前走車をパス、ポジションを上げて行った39号車は3位まで躍進して、表彰台を獲得した。
 9番手スタートの1号車は、スタート直後の3周目に他車と接触し、スピン。一時は14位まで後退したが、果敢な追い上げを見せ、終盤戦では激しいバトルの末、6位に入った。また、2回ピット作戦を採ったForum Eng. SC430 6号車は11番手スタートから8位までポジションを上げてフィニッシュした。
 GT300クラスでは、最後までピットインを遅らせ、上位を争っていた31号車が44周目にスローダウン。レースを終えてしまう中、5番手スタートの19号車が4位でフィニッシュ。101号車は9位に終わったが、タイトル争いは最終戦富士に持ち越されることとなった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 序盤の好調さを不運なアクシデントによって結果に結びつけることが出来ず、悔しさが残るレース内容であった。実力が結果に結びつかずに苦戦が続くが、最終戦こそは勝利を挙げ、来年へと繋がるように頑張りたい。

リザルト

決勝結果
順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差予選WH
1位8ARTA NSX伊藤 大輔/R.ファーマン651:55'57.0243100
2位100RAYBRIG NSXD.シュワガー/細川 慎弥6510.145630
3位39デンソー サード SC430A.クート/平中 克幸6519.887102
4位22MOTUL AUTECH ZM.クルム/松田 次生6537.125735
5位18TAKATA 童夢 NSX道上 龍/小暮 卓史6537.407590
6位1宝山 TOM'S SC430脇阪 寿一/A.ロッテラー6543.05945
7位3YellowHat YMS モバHO ! TOMICA ZS.フィリップ/柳田 真孝6543.7098 
8位6Forum Eng. SC430片岡 龍也/B.ビルドハイム651'06.2521120
9位32EPSON NSXL.デュバル/F.カルボーン651'22.753415
10位25ECLIPSE ADVAN SC430土屋 武士/織戸 学641Lap132
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置
チーム車名No.ドライバー名グリッド決勝結果
TOYOTA TEAM SARDレクサスSC43039A.クート/平中 克幸103
TOYOTA TEAM TOM'SレクサスSC4301脇阪 寿一/A.ロッテラー96
Forum Eng.TOYOTA Team LeMansレクサスSC4306片岡 龍也/B.ビルドハイム118
TOYOTA TEAM TSUCHIYAレクサスSC43025土屋 武士/織戸 学1310
TOYOTA TEAM KRAFTレクサスSC43035服部 尚貴/P.ダンブレック1611
TOYOTA TEAM CERUMOレクサスSC43038立川 祐路/高木 虎之介1リタイア
RACING PROJECT BANDOHトヨタセリカ19飯田 章/関口 雄飛54
aprトヨタMR-S101大嶋 和也/石浦 宏明119
aprトヨタMR-S31峰尾 恭輔/坂本 雄也9リタイア
ドライバーズポイント(GT500)
順位No.ドライバー名ポイント
1位8伊藤 大輔/R.ファーマン91
2位10道上 龍/小暮 卓史62
3位22M.クルム/松田 次生61
5位1脇阪 寿一/A.ロッテラー49
8位38立川 祐路/高木 虎之介45
9位6片岡 龍也/B.ビルドハイム38
12位39A.クート/平中 克幸21
13位1O.ジャービス20
14位25土屋 武士/織戸 学20
19位35服部 尚貴14
21位35P.ダンブレック12
24位35R.クインタレッリ2
チームポイント(GT500)
順位No.チーム名ポイント
1位8AUTOBACS RACING TEAM AGURI102
2位22NISMO80
3位100TEAM KUNIMITSU74
4位1TOYOTA TEAM TOM'S70
8位6Forum Eng.TOYOTA Team LeMans55
9位38TOYOTA TEAM CERUMO50
12位25TOYOTA TEAM TSUCHIYA36
13位39TOYOTA TEAM SARD35
15位35TOYOTA TEAM KRAFT30