2007年11月 4日(日)配信

SUPER GT最終戦 レクサスSC430が4位フィニッシュ
GT300クラスではTDP大嶋・石浦が駆るトヨタMR-Sがタイトル獲得!

4位でフィニッシュしたレクサスSC430
(No.38 ZENT CERUMO SC430)
 2007年シーズンのSUPER GT最終戦となる第9戦「FUJI GT 300km RACE」が11月3日(土)、4日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
 今大会にはGT500クラスに16台、GT300クラスに28台の計44台がエントリー。トヨタ勢はGT500クラスに6台のレクサスSC430、GT300クラスに2台のトヨタMR-Sと1台のトヨタ セリカが出場した。
 このシーズン最終戦は、1994年に全日本GT選手権としてシリーズが始まって以来、通算100戦目という記念すべき大会であり、トヨタ勢にとってはホームコースでの活躍に期待が集まった。
 また、GT300クラスでは、TDPドライバー大嶋和也・石浦宏明の2人が駆り、ランキング2位につけるToystory apr MR-S 101号車が逆転タイトルの可能性を残しての最終戦挑戦となった。

予選
 3日(土)曇り空で、肌寒い天候の下、午前10時10分から予選第1回目が行われた。この予選第1回目は、GT500クラスの出場車16台全てが1秒以内に入るという激しい争いとなり、ZENT CERUMO SC430 38号車が2番手タイム。Forum Eng. SC430 6号車が7番手、ECLIPSE ADVAN SC430 25号車が9番手、宝山TOM'S SC430 1号車が10番手で4台のレクサス SC430がスーパーラップ進出を決めた。
 午後1時50分から予選第2回目に続き行われたスーパーラップでは、最初にアタックを行った1号車が4番手グリッドを獲得。38号車が6番手につけた。
 GT300クラスでは、タイトルを争う101号車が予選第1回目に2番手、そしてスーパーラップではトップタイムを刻み、見事ポールポジションを獲得した。

決勝
 4日(日)午後2時、好天に恵まれ、気温17度、路面温度25度のコンディションで4.563kmを66周して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 2列目4番手グリッドの1号車は順当なスタートを切ったが、3列目6番手グリッドの38号車がすぐにポジションを上げ、1号車をパスし4位へ進出。後方では、10番手スタートの6号車がポジションをアップし、7位に浮上するなど、序盤戦から、3台のレクサスSC430が中団グループを形成してのバトルを繰り広げた。
 しかし、48周目に6号車が突然コース上でストップ。戦線離脱を余儀なくされてしまった。
 レースを通してポジションを守り続けた38号車は、レクサスSC430勢最上位の4位でチェッカーを受けた。一方、レース後半戦では、NSXの追撃を受け、激しいテール・トゥ・ノーズでのバトルを続けた1号車だったが、最後までポジションを守り、6位でフィニッシュを果たした。
 GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした101号車が、タイヤに苦しみながらも上位をキープ。終盤は、タイトルを争う紫電との手に汗握る2位争いが最終ラップまで展開されたが、TDPドライバーの石浦宏明がこのバトルを抑え切り、2位でフィニッシュ。
 ポイントでは同点ながら、優勝回数で上回り、見事GT300クラスのドライバーズタイトルを獲得した。また、チームメイトのTDPドライバー大嶋和也は先にタイトルを獲得した全日本F3と共に、今季2冠を得ることとなった。

トヨタ自動車(株)モータースポーツ部主査 林博美のコメント:
 区切りのイベントと言うことで、全力で臨んだが、前半のタイヤ選択が計算通りに行かずに、トップとの差を詰めることが出来なかった。来年はチャンピオンタイトル奪還に向けて再び全力を尽くして行きたい。GT300クラスでは、TDPドライバーの若手2人が大きな成長を果たし、チャンピオン獲得という大金星を挙げてくれた。彼らの今後の活躍を期待して頂きたい。また今年一年、皆様から頂いた熱い応援に心より感謝申し上げたい。

リザルト

決勝結果
順位No.車名ドライバー名周回所要時間/差予選WH
1位 32 EPSON NSX L.デュバル/F.カルボーン 66 1:47'54.425 3  
2位 12 カルソニック インパル Z B.トレルイエ/星野 一樹 66 16.418 1 2
3位 17 REAL NSX 金石 勝智/金石 年弘 66 20.806 2 5
4位 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路/高木 虎之介 66 35.508 6 10
5位 24 WOODONE ADVAN Clarion Z J.P・デ・オリベイラ/荒 聖治 66 49.161 7 2
6位 1 宝山 TOM'S SC430 脇阪 寿一/A.ロッテラー 66 1'01.841 4 40
7位 100 RAYBRIG NSX D.シュワガー/細川 慎弥 66 1'02.079 13 60
8位 8 ARTA NSX 伊藤 大輔/R.ファーマン 66 1'08.211 14 100
9位 22 MOTUL AUTECH Z M.クルム/松田 次生 66 1'44.447 9 45
10位 18 TAKATA 童夢 NSX 道上 龍/小暮 卓史 65 1Lap 5 90
※WH:ウェイトハンデ(kg) +1,+2:性能引き上げ措置
チーム車名No.ドライバー名グリッド決勝結果
TOYOTA TEAM CERUMO レクサスSC430 38 立川 祐路/高木 虎之介 6 4
TOYOTA TEAM TOM'S レクサスSC430 1 脇阪 寿一/A.ロッテラー/ 4 6
TOYOTA TEAM KRAFT レクサスSC430 35 服部 尚貴/P.ダンブレック/ 15 11
TOYOTA TEAM TSUCHIYA レクサスSC430 25 土屋 武士/織戸 学 8 12
TOYOTA TEAM SARD レクサスSC430 39 A.クート/平中 克幸 11 13
Forum Eng.TOYOTA Team LeMans レクサスSC430 6 片岡 龍也/B.ビルドハイム 10 16
apr トヨタMR-S 101 大嶋 和也/石浦 宏明 1 2
RACING PROJECT BANDOH トヨタセリカ 19 飯田 章/関口 雄飛 10 16
apr トヨタMR-S 31 峰尾 恭輔/坂本 雄也 28 リタイア
ドライバーズポイント(GT500)
順位No.ドライバー名ポイント
1位 8 伊藤 大輔/R.ファーマン 94
2位 32 L.デュバル/F.カルボーン 69
3位 100 D.シュワガー/細川 慎弥 64
6位 1 脇阪 寿一/A.ロッテラー 54
7位 38 立川 祐路/高木 虎之介 53
9位 6 片岡 龍也/B.ビルドハイム 38
15位 39 A.クート/平中 克幸 21
16位 1 O.ジャービス 20
17位 25 土屋 武士/織戸 学 20
19位 35 服部 尚貴 14
21位 35 P.ダンブレック 12
24位 35 R.クインタレッリ 2
チームポイント(GT500)
順位No.チーム名ポイント
1位 8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI 108
2位 22 NISMO 85
3位 32 NAKAJIMA RACING 81
5位 1 TOYOTA TEAM TOM'S 78
7位 38 TOYOTA TEAM CERUMO 61
9位 6 Forum Eng.TOYOTA Team LeMans 56
14位 25 TOYOTA TEAM TSUCHIYA 38
15位 39 TOYOTA TEAM SARD 37
16位 35 TOYOTA TEAM KRAFT 32