IRL第15戦フォンタナ ポイントリーダーのH.カストロネベスが予選トップ!!
高木虎之介は不本意な予選11番手から明日の決勝レースへ
今季3度目となるポールポジションから決勝に挑む
H.カストロネベスのダラーラ/トヨタ
トヨタチームの近況
全16戦で激戦が繰り広げられて来た"IRLインディカーシリーズ"も残り2戦。例年になく僅差での争いが繰り広げられている今季のドライバーズ・タイトル争いも大詰めを迎えた。
現時点で首位のH.カストロネベス(439ポイント)から、17ポイント差に4人がしのぎを削る混戦となっているタイトル争奪戦は、最終戦の"テキサス"まで縺れ込む様相を呈している。それだけに、トヨタエンジン搭載の5チーム9台は、TRD-USAと米国トヨタの拠点にも近く、トヨタがイベント・スポンサーでもあるこの"カリフォルニア・スピードウェイ"でのレースで勝利を収め、ダブルタイトル完全制覇を目指し、総力を挙げて戦いに臨む。
予選の模様
9月20日(土)は、朝から快晴。強い陽射しが照りつけ、気温が27度まで上昇する中、午前11時から総勢22台のインディカーが"シングル・カー・クオリファイ"を行った。
その結果、6番目にタイムアタックした、H.カストロネベス(ダラーラ/トヨタ)が、今季3度目のポール・ポジションを獲得。3番目にタイムアタックした高木虎之介(パノスGフォース/トヨタ)は、予選11番手から前戦での雪辱を果たすべく、明日の決勝レースに挑むこととなった。
決勝レースは、今夕行われる最終プラクティスを経て、明日の午後12時30分(日本時間22日午前4時30分)にスタートが切られる。
TRD-USA社長 J.オーストのコメント:
新しいバージョンのエンジンを投入し、我々の本拠地でのレースでポール・ポジションを獲得出来たことは、本当に嬉しい。しかし、本当の戦いはあくまでも明日の決勝レース。残暑が厳しい中、200周400マイルの長丁場を戦うという、エンジンにとっては、とても過酷な条件でのサバイバル戦となるので油断せず万全を期して臨む。
高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
スロットル全開でタイムアタックすることが出来たが、第1ターンの手前でリミッターに当たってしまい、スピードを伸ばすことが出来なかった。クルマのセットアップを煮詰めることが出来ず、予選から苦戦を強いられている。もう少し前のポジションからスタートしたかったが、長丁場のレースなので、400マイルを全力で戦い抜く。結果はきっとついて来るはずだ。
リザルト
予選最終結果 | |||||
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順位 | No. | ドライバー | シャシー | エンジン | タイム |
1 | 3 | H.カストロネベス | ダラーラ | トヨタ | 31.7521 |
2 | 15 | K.ブラック | ダラーラ | ホンダ | 31.8190 |
3 | 9 | S.ディクソン | パノスGフォース | トヨタ | 31.8275 |
4 | 26 | D.ウェルドン | ダラーラ | ホンダ | 31.9014 |
5 | 11 | T.カナーン | ダラーラ | ホンダ | 31.9719 |
6 | 2 | V.メイラ | ダラーラ | シボレー | 31.9940 |
7 | 10 | T.シェクター | パノスGフォース | トヨタ | 32.0688 |
8 | 21 | F.ジャフォーネ | パノスGフォース | トヨタ | 32.1052 |
9 | 52 | A.バロン | ダラーラ | シボレー | 32.1101 |
10 | 4 | S.ホーニッシュ・Jr | ダラーラ | シボレー | 32.1302 |
11 | 12 | 高木虎之介 | パノスGフォース | トヨタ | 32.1426 |
12 | 6 | G.ド・フェラン | パノスGフォース | トヨタ | 32.1990 |
15 | 31 | A.アンサー・Jr. | ダラーラ | トヨタ | 32.2584 |
19 | 8 | S.シャープ | ダラーラ | トヨタ | 32.3474 |
20 | 14 | A.J.フォイト4世 | パノスGフォース | トヨタ | 32.3719 |
開催地:カリフォルニア州フォンタナ
"IRLインディカー・シリーズ"第15戦は、アメリカ西海岸ロサンゼルスのダウンタウンから約60マイル、車で約1時間と、絶好の立地条件の"カリフォルニア・スピードウェイ"が舞台。1997年以来CARTシリーズは行われて来たが、IRLシリーズの開催は、今年で2回目となる1周2マイル(3.2km)のオムスビ型変形オーバルコース。この平均時速350キロ以上で競われるスーパー・スピードウェイは、コース幅も広く、14度の最大バンク角とスムーズな路面とあいまって、どの走行ラインからでも追い越しが可能なだけに、常にアクセル全開でのハイスピードバトルが繰り広げられる。
コース:カリフォルニア・スピードウェイ
(2マイル:3.2km)
コースレコード:T.シェクター(32.3509秒)
02年ウィナー:S.ホーニッシュ・Jr
02年PP:E.チーバー・Jr.