2003年7月 5日(土)配信

IRL第8戦カンザス 猛暑を突いてトヨタエンジン予選7番手まで独占
S.ディクソン2戦連続予選トップ、高木虎之介も3番手から決勝レースへ

2戦連続のポールポジションを獲得した
S.ディクソンのトヨタ・パノスGフォース
2戦連続のポールポジションを獲得した
S.ディクソンのトヨタ・パノスGフォース
トヨタチームの近況
 今季2度目のナイトレースで行われた前戦"リッチモンド"では、ポール・ポジションからスタートしたS.ディクソンが、一度も首位を譲ることなく、独走で今季3勝目を挙げ、トヨタエンジン搭載チームが1位から3位までを独占。  第3戦"もてぎ"からの連勝記録を更新し、昨年まで7年間に渡り参戦してきたCARTシリーズでも達成出来なかった5連覇を達成し、チャンピオン獲得へと邁進している。   全16戦のシリーズも残すところ9戦となり、真夏のハイシーズンを目前に、トヨタエンジンを搭載する5チーム・10台は、一丸となり念願のマニュファクチャラーズ・タイトル獲得へと勝利を目指す。

予選の模様
 7月5日(土)、朝から強い陽射しが"カンザス・スピードウェイ"に照り付け、気温は、一気に32℃まで上昇。午前11時から1台ずつの予選アタック"シングル・カー・クオリファイ"が行われた。  7番目にタイムアタックしたトヨタエンジン搭載のS.ディクソン(パノスGフォース/トヨタ)が、2戦連続のポール・ポジションを獲得。高木虎之介(パノスGフォース/トヨタ)も、3番手のタイムをマークするなど予選7番手までをトヨタエンジン搭載チームが独占した。  決勝レースは、今夕行われる最終プラクティスを経て、明日の午後12時(日本時間7日午前2時)に200周(300マイル)のスタートが切られる。

TRD-USA社長 J.オーストのコメント:
絶好調のS.ディクソンの勢いには、本当に感心させられる。エンジンパワーを必要とするコースで、予選7番手までをトヨタエンジン搭載車が占めたことは、本当に心強い。明日の決勝レースは、暑く過酷な戦いになると思われるが、マニュファクチャラーズ・チャンピオン獲得に向けて、トヨタエンジン搭載チームの健闘を期待している。

高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
トップ2台と僅差での3番手。狙っていたタイムを記録することが出来た。タイムアタックの内容には、満足している。チーム・スタッフの努力がのおかげで、クルマの調子は、走るたびに良くなっている。明日の決勝レースに向けて、クルマのセットアップも順調に進んでいる。得意のハイスピードコースなので、前戦"リッチモンド"での雪辱を晴らしたい。

リザルト

予選最終結果
順位No.ドライバーシャシーエンジンタイム
19S.ディクソンパノスGフォーストヨタ25.0911
210T.シェクターパノスGフォーストヨタ25.1134
312高木虎之介パノスGフォーストヨタ25.1542
46G.ド・フェランダラーラトヨタ25.3504
521F.ジャフォーネパノスGフォーストヨタ25.3689
63H.カストロネベスダラーラトヨタ25.3767
731A.アンサー・Jr.ダラーラトヨタ25.3781
811T.カナーンダラーラホンダ25.3821
913G.レイパノスGフォースホンダ25.3969
108S.シャープダラーラトヨタ25.4032
155J.レイジアダラーラトヨタ25.5224
1614A.J.フォイト4世パノスGフォーストヨタ25.6731

開催地:カンザス州カンザス・シティ
開催地:カンザス州カンザス・シティ
2003年"IRLインディカーシリーズ"の折り返し戦となる第8戦は、アメリカ中部のカンザス州カンザス・シティにあるカンザス・スピードウェイで行われる。1周1.5マイル(2.4キロ)のオムスビ形をした変形オーバルコースは、最大傾斜角15度のバンクを持つ5つのターンから構成されている。ここ2戦に渡りショートオーバルを舞台に競われて来たが、"カンザス"では、再び、平均時速340km/hの1.5マイルオーバルでの戦いとなる。"IRLインディカーシリーズ"は、このレースを境に7月から8月にかけて、気温が高い地域で連続で開催され、チャンピオン争いへと、熱い戦いが繰り広げられる。

コース:リッチモンド・インターナショナル・レースウェイ
コース:カンザス・スピードウェイ
(1.5マイル:2.4km)

コースレコード:T.シェクター(24.8472秒)
02年ウィナー:A.ダーレ
02年PP:T.シェクター