IRL第6戦パイクスピーク 予選は突然の雷雨により中止
H.カストロネベスが2番手、絶好調の高木も5番手から決勝レースへ
トヨタ勢トップの2番手から決勝に挑む
H.カストロネベスのダラーラ/トヨタ
トヨタチームの近況
前戦"テキサス"では、最後の1周で再スタートが切られ、エンジンパワーの差でトップを死守。常にスロットル全開での戦いとなった過酷な条件で、"トヨタRV8I"エンジンが勝利を収め、第3戦"もてぎ"から3連覇、シーズン4勝目をあげた。
高木虎之介も自己最高の3位入賞を果たし、好調ぶりをアピール。また、昨年ここパイクスピークで開催されたレースでは、G.ド・フェランがポール・トゥ・ウィンを達成し、チーム・ペンスキーの2台が1-2フィニッシュのパーフェクト・ウィンを飾っている。トヨタエンジンによる今季5勝目を目指し、全チーム一丸となって戦いに臨む。
予選の模様
6月14日(土)、現地時間午後3時45分から予定されていた予選は、開始直前に突然の雷雨に見舞われ、中止となってしまった。このため、予選を前に2グループに分かれて90分間づつ行われたプラクティスでのタイムにより、明日の決勝レースのグリッドが決定。
トヨタエンジン搭載車は、H.カストロネベス(ダラーラ/トヨタ)の予選2番手を筆頭に、トップ10に7台が入った。高木虎之介(パノスGフォース/トヨタ)も5番手につけ、今大会も上位グリッドからのスタートとなる。
明日の決勝は、午後2時(日本時間16日午前5時)にスタートが切られ、22台が225周(360km)のレースへと臨む。
TRD-USA社長 J.オーストのコメント:
雷雨に見舞われることを予想していなかっただけに、プラクティスでの結果が悔やまれる。しかし、トヨタエンジン搭載車が上位を占めているので、明日の決勝レースでは、トップ争いを期待している。
高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
90分間のプラクティスを通じて、満足のいくレベルまで、クルマのセットアップを施すことが出来た。予選では、更にタイムを縮める十分な手応えがあっただけに、突然の雷雨でタイムアタック出来なかったのは残念だ。今大会も、かなりの接近戦が予想されるが、路面が滑りやすい上にバンク角があまりないので、追い越しが難しくなると思う。明日の決勝レースでは、スタートとピットストップで順位を上げ、前戦の"テキサス"を上回る結果を勝ち取りたい。
リザルト
予選最終結果 | |||||
---|---|---|---|---|---|
順位 | No. | ドライバー | シャシー | エンジン | タイム |
1 | 11 | T.カナーン | ダラーラ | ホンダ | 19.9743 |
2 | 3 | H.カストロネベス | ダラーラ | トヨタ | 20.0222 |
3 | 21 | F.ジャフォーネ | パノスGフォース | トヨタ | 20.0777 |
4 | 6 | G.ド・フェラン | ダラーラ | トヨタ | 20.0836 |
5 | 12 | 高木虎之介 | パノスGフォース | トヨタ | 20.1023 |
6 | 9 | S.ディクソン | パノスGフォース | トヨタ | 20.1273 |
7 | 27 | D.フランキッティ | ダラーラ | ホンダ | 20.1511 |
8 | 15 | K.ブラック | ダラーラ | ホンダ | 20.1906 |
9 | 10 | T.シェクター | パノスGフォース | トヨタ | 20.2219 |
10 | 8 | S.シャープ | ダラーラ | トヨタ | 20.2378 |
15 | 5 | J.レイジア | ダラーラ | トヨタ | 20.6538 |
20 | 31 | A.アンサー・Jr. | ダラーラ | トヨタ | 20.8314 |
21 | 14 | A.J.フォイト4世 | ダラーラ | トヨタ | 20.8735 |
開催地:コロラド州コロラドスプリングス
先週の"テキサス"に引き続き、2週連続で開催されるIRL第6戦は、コロラド州コロラドスプリングス郊外にあるパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイが舞台となる。IRL開催は、今年で8回目。1周1マイル(1.6km)、最大バンク角10度のショート・オーバルコースは、標高1800mの高地にあるため、通常よりも空気が薄く、エンジンのパワーとクルマのダウンフォースが極端に低下する。ダウンフォースが少なく、常にスロットル全開の戦いとなるため、限られたプラクティスの時間内に、どれだけクルマのハンドリング・バランスを煮詰めることが出来るかが勝敗の鍵となる。
コース:パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ
(1マイル:1.6km)
コースレコード:G.レイ(20.014秒)
02年ウィナー:G.ド・フェラン
02年PP:G.ド・フェラン