2003年6月14日(土)配信

IRL第6戦パイクスピーク 予選は突然の雷雨により中止
H.カストロネベスが2番手、絶好調の高木も5番手から決勝レースへ

トヨタ勢トップの2番手から決勝に挑む H.カストロネベスのダラーラ/トヨタ
トヨタ勢トップの2番手から決勝に挑む
H.カストロネベスのダラーラ/トヨタ
トヨタチームの近況
 前戦"テキサス"では、最後の1周で再スタートが切られ、エンジンパワーの差でトップを死守。常にスロットル全開での戦いとなった過酷な条件で、"トヨタRV8I"エンジンが勝利を収め、第3戦"もてぎ"から3連覇、シーズン4勝目をあげた。  高木虎之介も自己最高の3位入賞を果たし、好調ぶりをアピール。また、昨年ここパイクスピークで開催されたレースでは、G.ド・フェランがポール・トゥ・ウィンを達成し、チーム・ペンスキーの2台が1-2フィニッシュのパーフェクト・ウィンを飾っている。トヨタエンジンによる今季5勝目を目指し、全チーム一丸となって戦いに臨む。

予選の模様
 6月14日(土)、現地時間午後3時45分から予定されていた予選は、開始直前に突然の雷雨に見舞われ、中止となってしまった。このため、予選を前に2グループに分かれて90分間づつ行われたプラクティスでのタイムにより、明日の決勝レースのグリッドが決定。  トヨタエンジン搭載車は、H.カストロネベス(ダラーラ/トヨタ)の予選2番手を筆頭に、トップ10に7台が入った。高木虎之介(パノスGフォース/トヨタ)も5番手につけ、今大会も上位グリッドからのスタートとなる。  明日の決勝は、午後2時(日本時間16日午前5時)にスタートが切られ、22台が225周(360km)のレースへと臨む。

TRD-USA社長 J.オーストのコメント:
雷雨に見舞われることを予想していなかっただけに、プラクティスでの結果が悔やまれる。しかし、トヨタエンジン搭載車が上位を占めているので、明日の決勝レースでは、トップ争いを期待している。

高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
90分間のプラクティスを通じて、満足のいくレベルまで、クルマのセットアップを施すことが出来た。予選では、更にタイムを縮める十分な手応えがあっただけに、突然の雷雨でタイムアタック出来なかったのは残念だ。今大会も、かなりの接近戦が予想されるが、路面が滑りやすい上にバンク角があまりないので、追い越しが難しくなると思う。明日の決勝レースでは、スタートとピットストップで順位を上げ、前戦の"テキサス"を上回る結果を勝ち取りたい。

リザルト

予選最終結果
順位No.ドライバーシャシーエンジンタイム
1 11 T.カナーン ダラーラ ホンダ 19.9743
2 3 H.カストロネベス ダラーラ トヨタ 20.0222
3 21 F.ジャフォーネ パノスGフォース トヨタ 20.0777
4 6 G.ド・フェラン ダラーラ トヨタ 20.0836
5 12 高木虎之介 パノスGフォース トヨタ 20.1023
6 9 S.ディクソン パノスGフォース トヨタ 20.1273
7 27 D.フランキッティ ダラーラ ホンダ 20.1511
8 15 K.ブラック ダラーラ ホンダ 20.1906
9 10 T.シェクター パノスGフォース トヨタ 20.2219
10 8 S.シャープ ダラーラ トヨタ 20.2378
15 5 J.レイジア ダラーラ トヨタ 20.6538
20 31 A.アンサー・Jr. ダラーラ トヨタ 20.8314
21 14 A.J.フォイト4世 ダラーラ トヨタ 20.8735

開催地:コロラド州コロラドスプリングス 開催地:コロラド州コロラドスプリングス
先週の"テキサス"に引き続き、2週連続で開催されるIRL第6戦は、コロラド州コロラドスプリングス郊外にあるパイクスピーク・インターナショナル・レースウェイが舞台となる。IRL開催は、今年で8回目。1周1マイル(1.6km)、最大バンク角10度のショート・オーバルコースは、標高1800mの高地にあるため、通常よりも空気が薄く、エンジンのパワーとクルマのダウンフォースが極端に低下する。ダウンフォースが少なく、常にスロットル全開の戦いとなるため、限られたプラクティスの時間内に、どれだけクルマのハンドリング・バランスを煮詰めることが出来るかが勝敗の鍵となる。

コース:テキサス・モーター・スピードウェイ
コース:パイクスピーク・インターナショナル・レースウェイ
(1マイル:1.6km)

コースレコード:G.レイ(20.014秒)
02年ウィナー:G.ド・フェラン
02年PP:G.ド・フェラン