2004年4月17日(土)配信

IRL第3戦もてぎ 惜しくも凱旋レースでの2連覇はならず
H.カストロネベスが3位。高木虎之介は粘走を見せ10位完走

予選15番手からスタート、3位入賞を果たしたH.カストロネベスのトヨタ・ダラーラ
予選15番手からスタート、3位入賞を果たした
H.カストロネベスのトヨタ・ダラーラ
 IRLインディカー・シリーズ第3戦"もてぎ"の決勝レースが4月17日(日)、栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われた。好天に恵まれた"もてぎ"には、アメリカン・オーバルレースの迫力を体感すべく、7万人以上の大観衆が集った。
 12時45分、22台のインディカーがスタート。予選トヨタ勢最上位6番手からスタートしたS.ディクソンは、チームメイトのD.マニングとともに着実にポジションアップ。
 一方、15番手からスタートしたH.カストロネベスは、トヨタエンジンの燃費の良さを活かし、他車と異なるピット戦略と迅速なピットワークで上位進出。終盤168周目のフルコースコーションを機にした、全車最後のピットインの際に、見事なピットワークで2位に躍進を果たした。
 しかし、残り24周で激しく首位争いを繰り広げたものの、惜しくも3位でフィニッシュ。"もてぎ"凱旋レースでのトヨタエンジン2連覇はならなかった。
 また、高木虎之介は、最終列からのスタートながら、セッティングも煮詰めることの出来なかったスペアカーで、粘り強く走行を続け、着実に順位を上げて10位で完走を果たした。

H.カストロネベス(チーム・ペンスキー)のコメント:
 非常に難しいレースだった。なぜだかわからないが、最初は十分なダウンフォースが得られず、ペースをつかむのが難しかった。トヨタエンジンにはかなり無理をさせて、ブローしてしまうかと思ったが、最後までパワーを発揮してくれた。また、チームはすばらしい仕事を成し遂げ、戦略もピットワークも完璧だった。次戦はいよいよインディ500。今年こそ勝利をつかみたい。

高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
 金曜日の午前中も走れなかったし、燃料フルタンクでのセッティングも出来ないまま、全くの新車で走ることになってしまった。その上、背中も首も痛く、序盤戦は、本当に辛かった。だんだんと慣れてはきたものの、昨日は、ほとんど 食事も取れなかったので、体力的にもきつかった。インディ500までには、じっくりセッティングを煮詰め、全力でアタックする。

トヨタ自動車 モータースポーツ部 林博美のコメント:
 全体的に思い通りの流れに持ち込めなかったのが敗因だ。さらに、H.カストロネベスは、予選の順位が、首位争いを遠ざけてしまった。次戦インディ500は、新しい3リッターエンジンで戦うことになるが、集中して開発を続けてきた新エンジンには自信を持っているので、どういう展開になっても勝てるように、万全の体制を整えて戦いへと臨む。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差予選順位
126D.ウェルドンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン20001:49:48.26111
211T.カナーンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン2001.44543
33H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー2005.049315
410D.マニングトヨタパノスGフォースチップ・ガナッシ2005.226710
51S.ディクソントヨタパノスGフォースチップ・ガナッシ2009.75306
98S.シャープトヨタダラーラケリー1991 lap12
1012高木虎之介トヨタダラーラモー・ナン1991 lap21
1514A.J.フォイト4世トヨタダラーラAJフォイト・エンタープライズ16931 laps17
196S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー87113 laps7
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ123
2位T.カナーンホンダ117
3位H.カストロネベストヨタ106
4位D.マニングトヨタ90
5位S.ディクソントヨタ82
6位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ77
7位高木虎之介トヨタ76
11位S.シャープトヨタ61
16位A.J.フォイト4世トヨタ46
マニュファクチャラーズ ポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ27
2位トヨタ24
3位シボレー15