2005年7月31日(日)配信

IRL第11戦ミシガン トヨタ勢、ハイスピードオーバルに苦戦
S.ホーニッシュ・Jr.が5位。復調S.ディクソンは無念のトラブル

トヨタ勢最上位の5位でフィニッシュしたS.ホーニッシュ・Jr.
トヨタ勢最上位の5位でフィニッシュしたS.ホーニッシュ・Jr.
 IRLインディカー・シリーズ第11戦「ファイアストン・インディ400」の決勝レースが7月31日(日)、米国東部ミシガン州のデトロイト郊外のミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われた。
 真夏の陽光が照りつける雲ひとつない快晴の下、午後3時26分に23台のインディカーによる200周、400マイルに及ぶ長い戦いの火蓋が切られた。
 13番手グリッドからスタートしたチーム・ペンスキーのS.ホーニッシュ・Jr.は、序盤の混戦の中で一気にポジションを上げて、ホンダ、シボレー勢との激しい三つ巴のトップ争いを展開。
 チームメイトのH.カストロネベスも順位を上げて、2台揃っての追撃体勢に入ったが、H.カストロネベスは140周目にエンジントラブルでリタイアとなってしまった。
 一方、予選でトヨタ勢最高位の4番手につけ、トップ10圏内を走り続けていたS.ディクソンも166周目に電気系トラブルで無念の戦線離脱。
 その後、ただ一人で上位陣と渡り合うことになったS.ホーニッシュ・Jr.だったが、ゴール目前の194周目、7位で迎えた再スタートから残りわずか6周で2台をパス。最終ラップは上位陣が一団となってゴールになだれ込む僅差の激戦で、気迫の走りを見せ、トップ5フィニッシュを果たした。

S.ホーニッシュ・Jr.(チーム・ペンスキー)のコメント:
 ミシガンでトップ5フィニッシュを果たすことが出来て、とても嬉しい。レース中ハンドリングは素晴らしく、チームも自分も持てる全力を出し切った。特に素晴らしい仕事をしてくれたチームクルーには感謝したい。彼らの完璧なピット作業が、順位を押し上げてくれる大きな力になった。今日の我々のパフォーマンスには大変満足している。

R.ブリスコ(チップ・ガナッシ・レーシング)のコメント:
 序盤はハンドリングがいまひとつで、なかなかペースを上げられなかったが、諦めずにピットインの度に調整を繰り返し、レース終盤には上位陣と互角のタイムで走ることが出来た。一時はほぼ最後尾までポジションを下げながら、トップ10でレースを終えることが出来て、とても嬉しい。このリザルトは、残り6戦に向けて良い刺激になると思う。これからの後半戦は、得意なロードコースが2戦あるので、この勢いをキープして少しでも良い結果を残して行きたい。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差ST
17B.ハータホンダダラーラアンドレッティ・グリーン20002:23:32.59791
226D.ウェルドンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン2000.037411
34T.シェクターシボレーダラーラパンサー2000.14882
56S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー2000.467713
983P.カーペンティアトヨタダラーラチーバー1991 lap23
1033R.ブリスコトヨタパノスチップ・ガナッシ1991 lap17
1151A.バロントヨタダラーラチーバー1991 lap19
1214A.J.フォイト4世トヨタダラーラAJフォイト・エンタープライズ1982 laps21
1391J.カイトトヨタダラーラヘメルガン1973 laps20
1710J.レイジアトヨタパノスチップ・ガナッシ17921 laps15
199S.ディクソントヨタパノスチップ・ガナッシ16634 laps4
213H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー13862 laps16
2320E.カーペンタートヨタダラーラヴィジョン11882 laps22
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ417
2位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ339
6位H.カストロネベストヨタ286
10位P.カーペンティアトヨタ249
12位A.バロントヨタ209
14位D.マニングトヨタ186
15位S.ディクソントヨタ184
16位R.ブリスコトヨタ179
18位A.J.フォイト4世トヨタ166
19位E.カーペンタートヨタ164
マニュファクチャラーズポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ96
2位トヨタ80
3位シボレー66