2005年9月25日(日)配信

IRL第16戦ワトキンスグレン S.ディクソンがロードを制し今季初勝利!
予選はH.カストロネベスを先頭にトヨタエンジンがトップ4を独占

2003年のシリーズチャンピオンS.ディクソンが圧倒的な速さでレースを支配し、久々の優勝を飾った.
2003年のシリーズチャンピオンS.ディクソンが
圧倒的な速さでレースを支配し、久々の優勝を飾った
 IRLインディカー・シリーズ第16戦の決勝レースが9月25日(日)、米国ニューヨーク州ワトキンスグレンにある"ワトキンスグレン・インターナショナル"で行われた。
 IRLインディカー・シリーズとして3戦目となる常設サーキットでの戦いは、過去にF1GPも行われたヒストリック・ロードコースが舞台。1周3.37マイルのコースはアップダウンに富むダイナミックなレイアウト。
 予選では、H.カストロネベスが他を圧倒するアタックで今シーズン2度目のポールポジションを獲得。トップ4をトヨタ勢が占め予選セッションを制圧した。
 決勝日は朝から激しい雨に見舞われたが、午後には雨は止み、レース開始の午後4時にはコースは完全にドライコンディション。気温23度、路面温度50度という曇り空の下、決勝レースのスタートが切られた。
 ポールポジションからスタートしたH.カストロネベスが序盤戦をリード。しかし、4番手スタートのS.ディクソンもスタートで3位に上がると、19周目には2位、30周目のリスタート直後にはついに首位奪取。
 その後、ピット戦略で一時的に順位を落とし、2回目のピットストップを終えた段階では3位まで後退するものの、序盤戦から見せていたスピードは終盤戦になっても衰えず、首位争いに復帰。
 再び首位奪還の後は、圧倒的な速さで後続を寄せ付けずトップでチェッカー。2003年リッチモンド戦以来久々の優勝を飾った。

S.ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のコメント:
 久しぶりに優勝出来て本当に嬉しい。チームは長く苦しんできたし、もう勝つチャンスはないかもしれないと思った時期もあった。しかし、こうしてビクトリーレーンに戻って来られたのはチームと共に諦めずにハードに努力を続けてきたからだ。チーム、そしてトヨタが本当に素晴らしい仕事をしてくれたことが最大の勝因だ。

竹内一雄(TRD-USA副社長)のコメント:
 昨日の予選で4位までを独占出来たこともあって、絶対に優勝出来ると信じていた。勝因は最後まで諦めずプッシュし続けたことだと思う。ロードレースのセントピータースバーグ、そしてソノマとどちらも勝てるはずのレースを落としてきたので、3度目の正直ではないがこの優勝は本当に嬉しい。今回投入したエンジンは日本の東富士研究所とさらに連携を深めて開発したものなので、そういう意味でも開発の方向性が間違っていなかったことが証明出来た。最終戦はTRD-USAのホームグラウンドでもあるフォンタナ戦なので、この勢いで開発の手を緩めず、地元での優勝を目指して頑張っていきたい。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差ST
19S.ディクソントヨタパノスチップ・ガナッシ6001:45:42.38044
211T.カナーンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン600.65405
327D.フランキッティホンダダラーラアンドレッティ・グリーン601.14576
410G.パンターノトヨタパノスチップ・ガナッシ601.87992
526D.ウェルドンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン602.12679
76S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー6012.565211
1083P.カーペンティアトヨタダラーラチーバー6039.81633
123H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー591 lap1
1420E.カーペンタートヨタダラーラヴィジョン591 lap20
1751A.バロントヨタダラーラチーバー582 laps13
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ600
2位T.カナーンホンダ508
3位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ482
5位H.カストロネベストヨタ418
9位P.カーペンティアトヨタ361
11位A.バロントヨタ313
14位S.ディクソントヨタ301
17位R.ブリスコトヨタ232
17位E.カーペンタートヨタ232
22位J.カイトトヨタ146
マニュファクチャラーズポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ143
2位トヨタ118
3位シボレー91