2005年4月 3日(日)配信

IRL第3戦 インディカーシリーズ初のロードコース戦は波乱の展開
F1経験を活かし首位快走のR.ブリスコは初優勝目前で無念の接触

首位を快走するも初優勝目前で無念の接触に終わったR.ブリスコ
首位を快走するも初優勝目前で無念の接触に終わったR.ブリスコ
 IRLインディカー・シリーズ初のロードコースでの開催となった第3戦の決勝レースが4月3日(日)、フロリダ州セント・ピーターズバーグ市街地特設コースで行われた。前戦フェニックスでS.ホーニッシュJr.が優勝を果たしたチーム・ペンスキーは、もともとロードレースを得意とするH.カストロネベスがプラクティス初日からベストタイムをマークするなど好調。
 1台ずつ、1ラップのみのアタックのあと、上位6台による混走で行われた予選では、H.カストロネベスは2番手、そして、生粋のオーバル・スペシャリストであるS.ホーニッシュJr.も6番手のスターティング・ポジションを獲得した。
 南国を思わせる好天に恵まれた日曜日の午後3時45分、100周の決勝レースがスタート。今回の本命と思われていたH.カストロネベスは、13周目に周回遅れと接触、リタイアを喫した。
 一方、3台出場のチップ・ガナッシ・レーシングは最初に出されたフルコース・コーションの際にD.マニングとR.ブリスコの2台をピットインさせず、2ストップ作戦に賭け、これが奏功し、F1経験を活かしたR.ブリスコはデビュー3戦目にして、終盤トップに立ち、トータル43周にも渡って首位を快走。
 しかし、初優勝目前であった残り8周、激しいバトルの末に他車と接触、無念のリタイア。結局、トヨタエンジン搭載車の最上位は僚友のS.ディクソンの6位であった。

S.ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のコメント:
 チームは見事な仕事ぶりで素晴らしいクルマに仕上げてくれた。しかし、今日のピットインでのギャンブルは報われなかった。タイヤが冷えている時には強いアンダーステアに悩まされ、タイヤをできる限り交換しないで使い続けた。このため、最後のスティントは特に難しかった。終盤、D.マニングと争っているときに、もう一台加わって激しいバトルとなり、接触して後退を余儀なくされた。あれがなければもっと良い順位でフィニッシュできたと思うと、少し残念だ。

R.ブリスコ(チップ・ガナッシ・レーシング)のコメント:
 我々は、本当に素晴らしいレースをすることが出来た。週末はずっと苦しみ続け、予選では何とか10番手に入れた状態だったのだが、チームの仕事は素晴らしく、決勝での私のクルマはパーフェクトだった。完璧な作戦、完璧なピットストップでレースをリードし続け、優勝に向かって戦えたことは素晴らしい。結果には失望しているが、これもレースだ。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差ST
126D.ウェルドンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン10002:09:54.10749
211T.カナーンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン1001.45773
327D.フランキッティホンダダラーラアンドレッティ・グリーン1004.93154
47B.ハータホンダダラーラアンドレッティ・グリーン10018.99261
517V.メイラホンダパノスレイホール・レターマン10019.850212
69S.ディクソントヨタパノスチップ・ガナッシ10020.236311
883P.カーペンティアトヨタダラーラチーバー10051.607914
910D.マニングトヨタパノスチップ・ガナッシ991 lap16
1051A.バロントヨタダラーラチーバー991 lap13
1433R.ブリスコトヨタパノスチップ・ガナッシ919 laps10
156S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー8515 laps6
1920E.カーペンタートヨタダラーラヴィジョン3268 laps19
203H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー1288 laps2
2114A.J.フォイト4世トヨタダラーラAJフォイト・エンタープライズ1189 laps21
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ134
2位T.カナーンホンダ110
3位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ105
4位H.カストロネベストヨタ82
7位D.マニングトヨタ74
9位P.カーペンティアトヨタ72
10位A.バロントヨタ61
11位S.ディクソントヨタ60
14位A.J.フォイト4世トヨタ50
19位R.ブリスコトヨタ43
20位E.カーペンタートヨタ38
22位P.ダナトヨタ32
マニュファクチャラーズポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ27
2位トヨタ24
3位シボレー15