2005年4月30日(土)配信

IRL第4戦もてぎ決勝 大波乱の展開。終盤戦逆襲かなわずS.ホーニッシュ・Jr. 7位。
H.カストロネベスは残り2周で無念のクラッシュ

ポールポジションから序盤戦は首位争いを展開するものの、7位に終わったS.ホーニッシュ・Jr.のトヨタ・ダラーラ(中央手前)
ポールポジションから序盤戦は首位争いを展開するものの、
7位に終わったS.ホーニッシュ・Jr.のトヨタ・ダラーラ(中央手前)
 IRLインディカー・シリーズ第4戦"もてぎ"の決勝レースが4月30日(土)、栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われた。"IRLインディ"3度目の開催は、好天の下、7万6千人の観衆が超高速オーバルバトルに沸いた。
 午後1時、22台のインディカーによる200周の決勝レースがスタート。1周目のS.ディクソンらが絡むクラッシュでイエローコーションに続き、8回もイエローコーションが出る波乱のレースで、ポールポジションからスタートしたS.ホーニッシュ・Jr.は、着実にトップグループでバトルを展開。
 しかし、微妙なタイミングと、ぎりぎりの燃料でのバトルを繰り広げてきたS.ホーニッシュ・Jr.は、残り7周で燃料が持たずに無念のピットイン。一方、燃費走行で最後の逆転を狙っていた僚友H.カストロネベスは、ファイナルラップを目前にしてクラッシュ。
 トヨタエンジン搭載車の最高位は、大きく後退を喫したS.ホーニッシュ・Jr.が7位。これに粘走を見せたD.マニングが8位で続くという予想外の結果となった。
 また、初の"もてぎ"ながら、確実な走りで、終盤はトップ10圏内まで追い上げたR.ブリスコは、惜しくも12位で激戦をフィニッシュした。

チーム・ペンスキー ドライバー S.ホーニッシュ・Jr.のコメント:
 全力で戦った結果であり、納得せざるを得ない。エンジンパワーも全て活かして、各ターンでも極限まで攻めた。しかし、燃料が無くなっては、給油のためにピットインはやむを得ない。次の"インディ500"は、さらにセットアップを煮詰めて、今日の雪辱を果たし、何としてでもトヨタエンジンでの勝利を目指す。

TRD-USA副社長 竹内一雄のコメント:
 2週間前まで、全力で、この"もてぎ"を目指してエンジン開発を続けてきただけに、とても悔しいが熟成が足りなかったと言わざるをえない。今日のレースでの屈辱を糧に、次戦の"インディ500"へ向けて、TRD-USAとトヨタ自動車・東富士研究所の総力を挙げて、各種データを徹底的に見直し、再度、万全を期して、勝利獲得へと挑む。

リザルト

決勝結果
順位No.ドライバーエンジンシャシーチームLapタイム/差予選順位
126D.ウェルドンホンダダラーラアンドレッティ・グリーン20002:16:46.07115
28S.シャープホンダパノスフェルナンデス2003.46123
315B.ライスホンダパノスレイホール・レターマン20021.883911
76S.ホーニッシュ・Jr.トヨタダラーラペンスキー1991 lap1
810D.マニングトヨタパノスチップ・ガナッシ1991 lap12
113H.カストロネベストヨタダラーラペンスキー1982 laps4
1233R.ブリスコトヨタパノスチップ・ガナッシ1973 laps13
1383P.カーペンティアトヨタダラーラチーバー1964 laps14
1414A.J.フォイト4世トヨタダラーラAJフォイト・エンタープライズ1964 laps19
1620E.カーペンタートヨタダラーラヴィジョン13664 laps20
1951A.バロントヨタダラーラチーバー57143 laps16
2091P.ダナトヨタダラーラヘメルガン56144 laps22
219S.ディクソントヨタダラーラチップ・ガナッシ0200 laps17
ドライバーズポイント
順位ドライバー名エンジンポイント
1位D.ウェルドンホンダ184
2位T.カナーンホンダ138
3位S.ホーニッシュ・Jr.トヨタ131
5位H.カストロネベストヨタ101
7位D.マニングトヨタ98
10位P.カーペンティアトヨタ89
14位A.バロントヨタ73
15位S.ディクソントヨタ72
16位A.J.フォイト4世トヨタ66
18位R.ブリスコトヨタ61
20位E.カーペンタートヨタ52
22位P.ダナトヨタ44
マニュファクチャラーズ ポイント
順位エンジンポイント
1位ホンダ37
2位トヨタ31
3位シボレー20