IRL第4戦もてぎ決勝 大波乱の展開。終盤戦逆襲かなわずS.ホーニッシュ・Jr. 7位。
H.カストロネベスは残り2周で無念のクラッシュ

ポールポジションから序盤戦は首位争いを展開するものの、
7位に終わったS.ホーニッシュ・Jr.のトヨタ・ダラーラ(中央手前)
IRLインディカー・シリーズ第4戦"もてぎ"の決勝レースが4月30日(土)、栃木県茂木町のツインリンクもてぎで行われた。"IRLインディ"3度目の開催は、好天の下、7万6千人の観衆が超高速オーバルバトルに沸いた。
午後1時、22台のインディカーによる200周の決勝レースがスタート。1周目のS.ディクソンらが絡むクラッシュでイエローコーションに続き、8回もイエローコーションが出る波乱のレースで、ポールポジションからスタートしたS.ホーニッシュ・Jr.は、着実にトップグループでバトルを展開。
しかし、微妙なタイミングと、ぎりぎりの燃料でのバトルを繰り広げてきたS.ホーニッシュ・Jr.は、残り7周で燃料が持たずに無念のピットイン。一方、燃費走行で最後の逆転を狙っていた僚友H.カストロネベスは、ファイナルラップを目前にしてクラッシュ。
トヨタエンジン搭載車の最高位は、大きく後退を喫したS.ホーニッシュ・Jr.が7位。これに粘走を見せたD.マニングが8位で続くという予想外の結果となった。
また、初の"もてぎ"ながら、確実な走りで、終盤はトップ10圏内まで追い上げたR.ブリスコは、惜しくも12位で激戦をフィニッシュした。
チーム・ペンスキー ドライバー S.ホーニッシュ・Jr.のコメント:
全力で戦った結果であり、納得せざるを得ない。エンジンパワーも全て活かして、各ターンでも極限まで攻めた。しかし、燃料が無くなっては、給油のためにピットインはやむを得ない。次の"インディ500"は、さらにセットアップを煮詰めて、今日の雪辱を果たし、何としてでもトヨタエンジンでの勝利を目指す。
TRD-USA副社長 竹内一雄のコメント:
2週間前まで、全力で、この"もてぎ"を目指してエンジン開発を続けてきただけに、とても悔しいが熟成が足りなかったと言わざるをえない。今日のレースでの屈辱を糧に、次戦の"インディ500"へ向けて、TRD-USAとトヨタ自動車・東富士研究所の総力を挙げて、各種データを徹底的に見直し、再度、万全を期して、勝利獲得へと挑む。
リザルト
決勝結果 |
順位 | No. | ドライバー | エンジン | シャシー | チーム | Lap | タイム/差 | 予選順位 |
1 | 26 | D.ウェルドン | ホンダ | ダラーラ | アンドレッティ・グリーン | 200 | 02:16:46.0711 | 5 |
2 | 8 | S.シャープ | ホンダ | パノス | フェルナンデス | 200 | 3.4612 | 3 |
3 | 15 | B.ライス | ホンダ | パノス | レイホール・レターマン | 200 | 21.8839 | 11 |
7 | 6 | S.ホーニッシュ・Jr. | トヨタ | ダラーラ | ペンスキー | 199 | 1 lap | 1 |
8 | 10 | D.マニング | トヨタ | パノス | チップ・ガナッシ | 199 | 1 lap | 12 |
11 | 3 | H.カストロネベス | トヨタ | ダラーラ | ペンスキー | 198 | 2 laps | 4 |
12 | 33 | R.ブリスコ | トヨタ | パノス | チップ・ガナッシ | 197 | 3 laps | 13 |
13 | 83 | P.カーペンティア | トヨタ | ダラーラ | チーバー | 196 | 4 laps | 14 |
14 | 14 | A.J.フォイト4世 | トヨタ | ダラーラ | AJフォイト・エンタープライズ | 196 | 4 laps | 19 |
16 | 20 | E.カーペンター | トヨタ | ダラーラ | ヴィジョン | 136 | 64 laps | 20 |
19 | 51 | A.バロン | トヨタ | ダラーラ | チーバー | 57 | 143 laps | 16 |
20 | 91 | P.ダナ | トヨタ | ダラーラ | ヘメルガン | 56 | 144 laps | 22 |
21 | 9 | S.ディクソン | トヨタ | ダラーラ | チップ・ガナッシ | 0 | 200 laps | 17 |
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ドライバーズポイント |
順位 | ドライバー名 | エンジン | ポイント |
1位 | D.ウェルドン | ホンダ | 184 |
2位 | T.カナーン | ホンダ | 138 |
3位 | S.ホーニッシュ・Jr. | トヨタ | 131 |
5位 | H.カストロネベス | トヨタ | 101 |
7位 | D.マニング | トヨタ | 98 |
10位 | P.カーペンティア | トヨタ | 89 |
14位 | A.バロン | トヨタ | 73 |
15位 | S.ディクソン | トヨタ | 72 |
16位 | A.J.フォイト4世 | トヨタ | 66 |
18位 | R.ブリスコ | トヨタ | 61 |
20位 | E.カーペンター | トヨタ | 52 |
22位 | P.ダナ | トヨタ | 44 |
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マニュファクチャラーズ ポイント |
順位 | エンジン | ポイント |
1位 | ホンダ | 37 |
2位 | トヨタ | 31 |
3位 | シボレー | 20 |
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8位に入ったD.マニング(後)と
12位フィニッシュのR.ブリスコ(手前)